夏の終わりで秋の始まり頃、
近所の植物園では昼夜逆転室という部屋が開放される。
名前の通り、夜を再現した暗室である。
部屋に入るとムードを出すためかふくろうの声が流れていたりとやや怖い雰囲気がある。
黒いカーテンをめくり、
中に入ってみると、
夜の花の定番のヨルガオがあった。
若干の照明があたっているといえど、
この部屋はとても暗い。
手元のデジカメの絞りを絞ることで撮影した。
夜に咲くヒルガオは鮮やかな白であるため、
こんなにも暗い部屋でも目立っている。
色って大事だな。
学部生の頃、ラボの先生が
花というのは白いキャンパスに色素という色を重ねて鮮やかさを表現している
って言ってたけど、
夜には鮮やかさよりもピュアさの方が大事なんだと
ヨルガオの花を見る度に思う。