どこで見たかは定かではないが、

農薬の開発者の言葉で、

畑で病気が発生し、畑全体に蔓延した状態になったら、殺菌剤で進行を止めることは難しい

というものがある。



とは言え、日々の作業が忙しくて、病気の出始めを発見(早期発見)は難しい。

だから後手にまわって、畑全体で病気が蔓延した時に殺菌剤を使用してしまうといった話を良く聞く。


ここでふと気になったことがある。

こと京都株式会社さんで病気の話をしましたで触れた内容になるが、

殺菌剤を文字通り、病原菌が液体に触れたら消滅するという文字通りの作用があると認識しているから、

畑全体で病気が蔓延した時に殺菌剤を使用するという発想があるのではないか?

ということ


もし、殺菌剤が病原菌の消滅(滅菌)ではなく、弱体化のみだったとしても、

畑全体が病気で蔓延した時に殺菌剤を使用するという選択をするだろうか。


というわけで、


※図:朝倉書店 新版農薬の科学 84ページより引用


普段使用している殺菌剤と上のおもな阻害剤標的部位を照らし合わせて、

自身のイメージしているような殺菌作用があるか?ということを確認してみた。


期待通りの反応が返ってきて、

普段使用している殺菌剤は文字通り殺菌(実際には滅菌)ではなく、阻害(≒実際にはこれが殺菌)させているだけだったのか…

畑全体に蔓延した状態になったら殺菌剤ではどうにもならないわけか。

という意見が挙がった。

滅菌 - Wikipedia

殺菌 - Wikipedia


となると次に話題になるのが、予防になるわけだけれども、


予防は

・とにかく作物にとってストレスのない環境にすること

・発病の要因を潰すこと

・早期発見で殺菌剤が効くタイミングで適切に使用できること

となる。


1番目と3番目はここでは触れないことにして、

問題は2番目になるけれども、虫媒介の病気という厄介なものがある。

施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせる


虫による食害。

これは非常に難しい問題だ。


とりあえず畑全体に病気が蔓延した時の為にフェントン反応は頭に入れておこう。

リフェノール鉄錯体と酸素供給剤で青枯病の発生を抑制


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