先日、農研機構に行ってきた。

農研機構の谷和原圃場の土質


この時に農研機構の方から非常に役に立つWebサービスを教えていただいた。


それは


noken_soil_invent


日本土壌インベントリーだ。

日本土壌インベントリー | 農研機構


何がすごいのか?といえば、

検索窓で緯度経度を入力して検索すると、


noken_soil_invent_kyono_c


調べたい地域の土質がわかり、


noken_soil_invent_detail


更に土質の詳しい説明を表示することもできる。

このサービスにより訪れたことがない地域でも、栽培面での土壌の特徴を把握することができる。


このサービスに対して更に


gbank_seamless


産業技術総合研究所地質調査総合センターが運営しているGoogleマップをベースとした日本シームレス地質図を組み合わせれば、

何を母岩として土が形成されているのか?の推測が可能となり、


geo_kyoto_c


地下水に溶けている養分のアタリもつけられるようになる。

日本シームレス地質図で見えることが増えたはず

超苦鉄質の大江山の麓の土壌


今回の土壌図のアプリですが、

GETのパラメータで表示直後に指定の箇所にフォーカスを当てることが出来ないみたいで、

IFRAMEで自作のアプリに組み込むことが出来ないのが残念だった。

※日本シームレス地質図ではGETパラメータを受け付けている


JavaScriptのファイルを他のページでも読み込めるので、

頑張れば自作のアプリで読み込むこともできるかもね。


最後に京都の土質を見渡してみたけれども、


noken_soil_invent_keihoku


京都市内の京北(右京区)という地域の山で黒ボク土が多いことに驚いた。

非アロフェン質となっているので、

山には2:1型粘土鉱物がたくさんあるのだろうか?

黒ボク土は本当に良い土なのか?前編


ちなみに地質図では、


geo_info_kehoku

https://gbank.gsj.jp/seamless/seamless2015/2d/?center=35.1913,135.7086&z=12&marker=35.1909,135.6702


付加体になっている。

右下に付加した玄武岩の地域があった。

ここは玄武岩由来の変成岩等の堆積か?


それであれば、2:1型粘土鉱物が潤沢にあることは納得できる。

黒ボク土は本当に良い土なのか?後編