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プログラミング教材開発
大阪府高槻市原地区で肥料教室を開いています
検索キーワード:「母岩」
 

限りなき旅路

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10年間毎日投稿を続けた筆者が、節目を振り返ります。この10年で最も印象深かったのは「緑色片岩」との出会いです。全国各地を巡り、土の始まりである母岩の理解を深める中で、それが農業生産性、特に稲作の品質と密接に関わることを発見しました。また、緑色の岩石には興味深い地域の伝承や日本の歴史との繋がりがあることも知りました。得られた知見を協力者の田で実践し、米の品質・収量を地域トップクラスに向上させ、講演の機会も得ました。今後は知見を共有し、学びの「限りなき旅路」を続けると結んでいます。

 

福井県越前市武生の稲作の栽培者向けに秀品率の向上の話をしました

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福井県越前市武生の稲作栽培者向けに、稲の秀品率向上に関する講演を実施。事前に土壌分析結果や地質情報、田の整備状況を分析し、栽培されている田の弱点を特定。最小限の労力で解決できる対策を提案しました。

 

塩基性暗赤色土を探しに京都の大江山へ

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塩基性暗赤色土は、蛇紋岩や塩基性火成岩を母材とする弱酸性~アルカリ性の土壌です。赤褐色~暗赤褐色を呈し、粘土含量が高く、肥沃度は低い傾向にあります。ニッケルやクロムなどの重金属を多く含み、特定の植物しか生育できない特殊な土壌環境を形成します。 日本では、北海道、関東、中部地方などの蛇紋岩分布地域に局地的に分布しています。塩基性暗赤色土は、その特異な化学的性質から、植生や農業に影響を与え、特有の生態系を育んでいます。

 

カリ肥料の原料となる白榴石

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白榴石はカリウムを多く含むため肥料として使われるケイ酸塩鉱物です。輝石と同じケイ酸の形なのに、アルミニウムが入る隙間があるのが化学的に不思議です。白榴石はカリウム豊富でシリカが少ない火成岩にできますが、日本の火成岩分類では該当するものがなく、海外では異なる可能性があります。このことから、土壌を理解するには火成岩の知識がまだまだ必要だと感じます。

 

ざくろ石帯とはどんな所?

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山口県岩国市の「ざくろ石帯」は、石灰岩とマグマが反応して形成されたスカルン鉱床です。スカルン鉱床は、石灰岩中の柘榴石を多く含んでいます。柘榴石は、カルシウム、マグネシウム、鉄を含むネソケイ酸塩鉱物で、Yにアルミニウム、Zにケイ素が入っているのが一般的です。この地域では、柘榴石が土壌の母岩として風化するため、柘榴石に由来する土壌が形成されていると考えられます。

 

紀州の梅

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この記事は、和歌山の特産品である「紀州の梅」の歴史を通じて、和歌山の農業や地質について考察しています。 著者は、梅の歴史を調べ始めたところ、和歌山で梅の栽培が始まったのは江戸時代と意外に新しく、年貢の負担軽減のためにやせ地に強い「やぶ梅」が栽培されたことを知ります。 さらに、梅の栽培が盛んだった田辺市の地質を調べると、海成の砂岩や泥岩など、やせた土地が多いことが分かります。 記事では、梅の栄養価の高さや、やせ地に強いという特徴に注目し、今後の更なる調査への意欲を示唆しています。

 

和歌山市に地力を理解する為の何かがある予感がある

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この記事は、和歌山市の岩瀬千塚古墳群周辺の地力に着目し、古墳時代における農業との関連性を考察しています。筆者は、古墳の存在は食料生産の余裕を示すものであり、地力の高い地域に多く見られると推測しています。 特に、緑泥石を含む母岩が良質な土壌を形成すると考え、紀の川周辺の和歌山市を注目地域としています。岩瀬千塚古墳群の存在や、周辺の稲作の痕跡から、紀氏が農業に関わっていた可能性を示唆しています。 さらに、歴史的に重要な日前神社の存在も、和歌山市の農業史を探求する上で重要な手がかりになると考えています。

 

八女のミカンは美味しい

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八女産のミカンについて、その品質の高さの理由を探る文章です。 著者は、八女が日本のミカン栽培の上位に入る適地だと考えています。その理由は、八女が緑泥石帯に位置し、良質なミカン栽培の条件である「青い石が出る園地」と一致するためです。 緑泥石帯は土壌の排水性と保肥性に優れ、ミカンの栽培に適しています。八女は海から遠く日射量は少ないですが、土壌の質の方が重要だと著者は考えています。 そして、石灰岩土壌を好むと思えないミカンにとって、緑泥石帯である八女の土壌は最適な環境を提供していると考えられるのです。

 

カンキツを巡る旅

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今年の著者は、日本におけるカンキツ栽培と緑色片岩の関係に強い興味を抱いた。きっかけは、沖縄でのカカオ栽培視察で緑色片岩に出会い、その後、和歌山県のミカン農園で同様の岩を見つけたことだった。 著者は、日本の柑橘の起源とされるヤマトタチバナと沖縄のシークワーサーの遺伝的な近縁性を示す研究結果に注目し、古代、ヤマトタチバナを持ち帰った田道間守が、緑色片岩を目印に植栽地を選んだのではないかと推測する。 さらに、愛媛県のミカン産地や和歌山県のミカン農家の言い伝えからも、緑色片岩と良質なカンキツ栽培の関係を示唆する事例が見つかり、著者は古代からの知恵に感銘を受ける。

 

お茶の品質日本一を輩出するところは緑泥石帯

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福岡県八女市は品質の高いお茶の産地として知られていますが、その理由は土壌の質の良さ、特に緑泥石帯という地質にあります。緑泥石帯は、愛媛県のミカン栽培で有名な地域にも見られ、土壌の物理性と化学性に良い影響を与えると考えられています。つまり、その土地の地質(母岩)が、土壌の質を決め、ひいては農作物の品質にも大きく影響を与えると言えるでしょう。天候の影響を受けやすい農業において、母岩の重要性が認識されています。

 

くらべてわかる岩石という良書と出会った

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ミカン栽培の上級者は、良いミカンができる土地には青い石(結晶片岩)が多いことに気づき、土壌と母岩の関係に関心を寄せている。 しかし、素人が岩石を見分けるのは難しく、良い図鑑が求められていた。 「くらべてわかる岩石」は、似た岩石の見分け方が豊富で、結晶片岩も多数掲載。栽培技術向上に役立つこと間違いなし。 土壌の物理的特性を理解するには、岩石を構成する鉱物の化学的性質を解説した書籍も必要となる。

 

いろんな色の結晶片岩

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この記事は、異なる色の結晶片岩を観察し、その母岩と土壌への影響について考察しています。 筆者は、黒色片岩、褐色の珪質片岩らしき層、灰色の層からなる結晶片岩を観察し、その成り立ちについて考察しています。特に、褐色と灰色の層が珪質片岩である可能性について触れ、珪質片岩の色は由来となる岩石によって変わることから、どちらも珪質片岩の可能性があることを示唆しています。 そして、園地でこのような結晶片岩が多い場合、ミカン栽培の秀品率向上には期待できないのではないかと推測しています。これは、過去の園地の土壌とミカンの品質に関する記事の内容を踏まえた考察です。

 

愛媛のカンキツ栽培

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愛媛県西予市のリアス式海岸は、温暖な気候と石灰岩質の地質により、日本有数の柑橘産地として知られています。石灰岩はミカンの生育に必要なカルシウムを供給し、土壌のpH調整にも役立っています。リアス式海岸特有の強い日差しも、おいしいミカンを育てるのに最適です。一方、温暖化による乾燥の影響が懸念される点や、北部の緑色片岩地帯での栽培が行われなかった理由など、興味深い点も挙げられています。

 

シークヮーサーの園地は海が見える山のところ

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提供された写真と地理情報から、沖縄県国頭村のシークヮーサー園地は、海が見える山間部に位置し、地質は緑色片岩である可能性が高い。 写真からは、園地と海の距離は比較的近く、山を下った先には海岸線が広がっていることがわかる。また、地理情報と近隣で見つかった緑色片岩の存在は、この地域一帯が同様の地質で構成されていることを示唆している。 これらの情報を踏まえると、田道間守が国頭村付近でタニブターを見つけた可能性は更に高まる。タニブターは、シークヮーサーと同様に温暖で水はけの良い土地を好むため、緑色片岩地帯は生育に適していたと考えられる。

 

国頭マージという土とウマゴヤシ

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沖縄・名護の土壌「国頭マージ」は、酸性で粘土質、保水性が高く栄養分が少ないため、サトウキビ栽培に適していません。そこで、生育旺盛なマメ科植物「ウマゴヤシ」を活用し、緑肥として土壌改良を試みています。ウマゴヤシは、空気中の窒素を土壌に固定する性質を持つため、有機物が蓄積しにくい国頭マージでも土壌改善効果が期待されています。

 

ヤンバルで緑色片岩と出会う

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ヤンバルの緑色片岩を探訪し、その下の土壌を調査した。観察の結果、団粒構造が形成されたフカフカの土が見つかり、この地域では適切な管理により土壌中に有機物が蓄積する可能性があることが示唆された。 この地域では緑色片岩の影響により、かつて稲作が盛んであったことが判明。緑色片岩は土壌のアルカリ性を高め、有機物の分解を抑制することで、土壌の保肥力を向上させると考えられる。 また、緑色片岩は硬い性質のため取り扱いにくいことが指摘された。これらの発見は、緑色片岩が土壌形成に果たす役割と、ヤンバルの農業の歴史的意義を浮き彫りにしており、沖縄の土壌環境を考える上で貴重な知見を提供している。

 

琉球石灰岩が風化したら何になるのか?

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石灰岩が風化すると、なぜ赤土になるのでしょうか? 記事では、沖縄の琉球石灰岩と島尻マージ(赤土)を例に、そのメカニズムを解説しています。 琉球石灰岩は、サンゴや貝殻が堆積してできた岩石です。風化すると、石灰分は溶け出し、残った鉄分が酸化して赤褐色になります。これが、島尻マージの正体です。 慶座絶壁では、琉球石灰岩が風化し、赤土へと変化していく様子を間近で観察できます。岩の隙間に根付く植物の周りには、風化した赤土が見られます。 このように、石灰岩が風化すると、鉄分の酸化により赤土が生成されるのです。

 

石垣の隙間のロゼット

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植物の生育に必須な微量元素である亜鉛が欠乏すると、植物はオートファジーという細胞内成分を分解・再利用するシステムを活性化させます。これは、亜鉛要求性の高いタンパク質を分解し、限られた亜鉛をより重要なプロセスに再分配するためです。オートファジーは、老化したり損傷した細胞成分を除去する役割も持ち、植物の成長やストレス耐性に貢献します。亜鉛欠乏条件下では、このオートファジーが植物の生存戦略として機能し、新たなタンパク質合成を抑制しつつ、必須機能を維持することで環境ストレスを乗り越えるのに役立っていると考えられます。

 

森林生態系の物質循環

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森林生態系の物質循環、特に窒素とリン酸の循環に焦点を当てた解説。森林の生産性は水や窒素の循環に影響され、窒素は降雨や落葉、窒素固定によって供給される一方、脱窒やアンモニア揮発、渓流水で流出する。窒素は植物体内や森林全体で再利用性が高い。リン酸も重要で、再利用性が高く、母岩からの溶出が供給源となる。窒素は肥料木や動物の活動で森林に蓄積され、リン酸は母岩由来の供給が大きい。全体として、森林生態系における窒素とリン酸の循環の複雑さと重要性を示唆している。

 

本山寺の枕状溶岩の上を歩いて土を見る

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高槻の本山寺境内には砂岩頁岩互層と枕状溶岩(玄武岩)が近距離で露出し、土壌形成の違いを観察できる貴重な場所が存在する。アカガシのドングリ拾いの際、旧参道でこの露頭の上を歩き、土壌の違いを確認した。砂岩頁岩互層上の土壌は薄く砂っぽいのに対し、枕状溶岩上の土壌は黒く、肥沃な黒ボク土のようだった。これは母岩の違いによるものと考えられる。緑泥石の風化過程も観察でき、砂岩と玄武岩という異なる母岩による植生の違いも今後の観察課題とした。本山寺は土壌形成と植生の関係を学ぶ上で有益な場所である。

 

粘土鉱物が出来る場所、海底風化

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海底風化は、海水や底生生物の作用で海底の岩石や堆積物が変化する現象です。この過程で、粘土鉱物は海水中からカリウムやマグネシウムを取り込み、硫酸イオンも貯め込みます。海底で形成された粘土が隆起すると、硫化鉄が反応して酸性を示すようになり、粘土層が土化した際にミネラルが少なくなる可能性があります。この情報は、粘土鉱物系の肥料の性質を理解する上で重要です。

 

暗赤色土周辺の地域資源を活用する

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長崎県の一部地域では、赤土の客土が頻繁に行われている。客土に使われている土壌は、島原地域に分布する暗赤色土である。暗赤色土は、塩基性の強い岩石が風化した土壌で、有機物含量が低く、粘土含量が高く、有効土層が浅い。塩基性暗赤色土は、玄武岩質岩石の風化物でミネラルが豊富である。酸性暗赤色土は、塩基性暗赤色土からミネラルが溶脱したもの。いずれも粘土質が良好で、腐植と相性が良く、黒ボク土へと変化していく過程にあると考えられる。そのため、客土材として有効で、実際に赤土客土した地域では土壌が改善している。

 

曽爾高原のススキたちが土とは何か?を教えてくれる

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夜久野高原の宝山火口付近では、独特の赤い土壌が見られる。これは、宝山が鉄分を多く含む火山岩で構成されているためである。風化・浸食によって岩石中の鉄分が酸化し、赤土が形成された。この赤い土は、粘土質で水はけが悪く、植物の生育には適さない。周辺の土壌は黒色だが、これは植物の腐植によるもので、火山灰土壌に腐植が混じった場合に黒くなる。宝山の赤土は、この腐植の影響が少ないため、鉄分の赤色が強く現れている。対照的に、火口から少し離れた場所では、火山灰土壌に腐植が混じることで黒土となっている。このことから、土壌の色は、母岩の種類と腐植の含有量によって変化することがわかる。

 

粘土鉱物が出来る場所

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凝灰岩が地下深くに埋没し、熱水変質作用を受けることで粘土鉱物が生成される。熱源の深さや熱水の流動性、水素イオン濃度、温度などが生成される粘土鉱物の種類(スメクタイト、沸石など)に影響する。山陰地方で産出される沸石凝灰岩は土壌改良材として利用される。モンモリロナイトや沸石は、凝灰岩が熱水変質作用を受けた後、地質学的イベントで隆起し地表に出現することで採掘可能になる。これらの粘土鉱物を土壌に投入すると、非アロフェン質の黒ボク土へと変化する可能性がある。

 

安満遺跡公園で高槻の土についての話をしました

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高槻市の安満遺跡公園で「高槻の土を攻略する」と題して土に関するセミナーが開催され、講師が土壌の成分や形成について説明した。 また、講師は前日に高槻の本山寺を訪問し、土の母岩による風化の違いを視察した。本山寺は土の教材として優れており、高槻市の環境が学習の機会を提供していることを認識した。 講師は、ファームプロ社の支援を受け、高槻の土壌の特徴を把握し、農業や環境保全に役立てることを目指している。

 

あの山に海底火山の跡はあるか?

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植物の生育には二価鉄が重要で、安山岩・玄武岩質火山由来の土壌が適している。しかし、海底火山の痕跡がある山周辺の土壌も生育に良い可能性がある。海底火山はプレート移動で隆起し、玄武岩質になるため鉄分が豊富。高槻市の山で実例を確認。水源に海底火山の地質がある土地は特に恵まれている。三波川変成岩帯も鉄分に富む。徳島のある地域は海底火山由来の地質で、土地の優位性を裏付けている。地質と栽培の関係を理解するため、GPSで地質を確認できるツール「Soil & Geo Logger」を作成。周辺の地形や地質への意識で、新たな発見があるかもしれない。

 

フォッサマグナから考える日本の農業

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フォッサマグナ西側の土壌は、東側と比べて排水性・保水性が悪く、栽培に苦労が多い。西日本で研修を受けた農家が東日本で成功しやすい一方、逆の場合は苦労する傾向がある。土壌の硬さや水はけの悪さから、西日本の畑ではトラクターの刃の交換頻度も高く、NPK肥料以前の土壌改良が重要となる。関東中心の栽培研究では、西日本の土壌環境が考慮されていないため、排水性・保水性に着目した西日本主体の研究が必要だ。もし関西で農学が盛んであれば、NPKではなく排水性・保水性を重視した栽培体系が確立していた可能性があり、東西の土壌環境の違いを理解した研究が日本の農業に革新をもたらすと筆者は主張する。

 

日本列島誕生。フォッサマグナ

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日本列島は、ユーラシア大陸東端がプレートの衝突によって分離、二つの島となり、その後再び衝突して形成された。この衝突で生まれた巨大な溝「フォッサマグナ」は、激しい火山活動によって火山灰で埋め立てられ、特徴的な地質と土壌を生み出した。フォッサマグナ西側の西日本は付加体によって隆起し、岐阜の最古の石や滋賀・奈良の石灰岩地形、京都のチャートなどが見られる。一方、フォッサマグナ内部は火山灰質の地層が6000m以上堆積し、長野県栄村の深い腐植層を持つ黒ボク土もこの成り立ちと関連する。西日本と東日本では地質・土壌が大きく異なるため、フォッサマグナは日本列島の形成を理解する上で重要な地域と言える。

 

農研機構の日本土壌インベントリー

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農研機構の「日本土壌インベントリー」は、緯度経度で土質を検索し、詳細情報を提供する画期的なWebサービスです。これにより、訪れたことのない地域の土壌特性を把握し、栽培計画に役立てることが可能になります。 さらに、産業技術総合研究所の「日本シームレス地質図」と組み合わせることで、土壌の母岩や地下水に溶け込む養分まで推測でき、より深い土壌理解に繋がります。記事では、土壌データのアプリケーション連携の課題に触れつつ、京都・京北地域の黒ボク土を例に、地質情報との連携による詳細な土質分析の可能性を具体的に考察しています。

 

大陸のプレートは花崗岩

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ミャンマーの土壌ポテンシャルは、花崗岩に含まれるボーキサイトによるラテライト(紅土)形成の影響で低い。建築石材に茶色の花崗岩が多く見られ、これはボーキサイトを含むためと考えられる。ボーキサイトは酸化アルミニウムを主成分とし、風化するとラテライトとなる。ラテライトは農業に不向きな土壌として知られる。ミャンマーで真っ赤な土の畑が少ないのは、この土壌の栽培困難性によるものと推測される。地質図からもボーキサイトの存在が示唆されている。

 

再び東尋坊の国営農地へ

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東尋坊近くの国営農地で、深く掘り返された畑の土壌を観察した。土壌は赤っぽく粘土質で、安山岩質の火山岩が風化したものと推測される。地質図もこれを裏付けている。以前訪れた桜島も安山岩質であり、火山灰の風化による土壌形成との共通点が見られる。掘り返された土壌の粘土質な性質から、この地域の岩は粘土鉱物まで風化が進んでいると考えられる。赤っぽい土壌は安山岩由来の可能性を示唆しており、今後の土壌観察の指標となる。

 

醒ヶ井宿の居醒の清水

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滋賀県米原市の醒ヶ井宿は、名水百選「居醒の清水」で有名な湧水地。この清冽な水で育つ梅花藻は、水温15℃前後の澄んだ湧水を好む希少種。湧水周辺の地質は玄武岩質やチャートの付加体だが、近隣の霊仙山は石灰岩のカルスト地形を形成している。梅花藻の生育には、安定した水温に加え、玄武岩や石灰岩の成分も影響している可能性がある。醒井渓谷など更なる調査が必要。

 

峰山の山を切り開いてできた国営農地

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京丹後の峰山にある国営農地を訪れた筆者は、赤い水の流れや緑色の石に興味を持つ。これらの石は以前訪れた夜久野高原の火山岩に似ており、地質図を調べると農地北西に火山由来の地層が存在することが判明。農地造成時に山を切り開いた際に現れたか、近隣から持ち込まれた可能性が考えられる。赤い水は鉱物の風化によるものと思われ、この地域の鉄加工が盛んだったことと関連があるかもしれない。また、以前訪れた真砂土と黒ボクが混在する畑の土壌も、鉄やマグネシウムが多い特殊な真砂土の可能性が出てきた。

 

寛永通宝を模した銭形砂絵

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香川県観音寺市の銭形砂絵付近の砂を観察した記録です。著者は徳島での仕事の前日に観音寺市に立ち寄り、巨大な寛永通宝の砂絵「銭形砂絵」を初めて見ました。砂絵の由来は資料焼失のため謎に包まれています。砂絵付近は砂丘農業が盛んなため、砂を採取し観察しました。付近の地質は花崗岩で、砂には白い光沢のある鉱物に着色されたものが多く見られました。観察結果から immediate な結論は得られませんでしたが、将来役立つ可能性を考慮し記録に残しました。鳥取砂丘の記事へのリンクも含まれています。

 

長野県下水内郡栄村の小滝米を炊いてみた

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長野県栄村の特産米「小滝米(コタキホワイト)」を炊いて食べてみたところ、美しい炊き上がりで甘みがあり美味しかった。この米は塩基性岩石の土壌、豊富な積雪という好条件で育つ。肥料へのこだわりは特に見られないため、施肥設計を工夫すれば更に高品質になる可能性を秘めている。著者は、この米作りに大陸の赤い土壌改良のヒントがあるのではないかと考え、実際に小滝集落を訪問した。

 

火山灰土壌は栽培しやすいというイメージ

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火山灰土壌はミネラル豊富で水はけも良く、栽培しやすいイメージがあるが、地域差が大きく、桜島のような恵まれた土壌は例外。二酸化ケイ素の含有量で土壌の性質は変わり、栽培の容易さも異なる。火山灰だけでなく、近隣の山の母岩も土壌に影響を与える。特定の地域で成功した栽培法が、他地域で再現困難な場合もある。真の実力者は、困難な環境でも成果を出せる人である。

 

栽培開始前に土壌に十分量の鉄が入っているか?

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ベントナイト系肥料に含まれる鉄分がネギ栽培に十分かどうかを検証した結果、十分量以上であることがわかった。ベントナイトに含まれる黄鉄鉱の鉄含有量を0.2%と仮定し、200kg/反を施用すると400gの鉄が供給される。一方、ネギ1本(150g)あたりの鉄分含有量は1.8mgなので、50,000本植えた場合の持ち出し量は90gとなる。つまり、ベントナイト中の鉄分だけでネギの鉄分要求量を十分に満たせる。ただし、鉄分豊富な母岩地帯では、川の水から供給される鉄分も考慮し、過剰症に注意が必要となる。

 

頁岩由来の肥料の使いどころとは?

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山の岩が土壌へと変化する過程は、風化と侵食という作用による。風化は、温度変化や水、生物の活動などによって岩が砕かれる現象である。これには、物理的な破砕だけでなく、化学的な分解も含まれる。侵食は、風や水、氷河などによって風化された岩片が運ばれる現象である。運ばれた岩片は堆積し、さらに風化や分解が進むことで、やがて土壌の母材となる。土壌生成には、母材に加えて、気候、生物活動、地形、時間といった要素が複雑に影響し合い、長い年月をかけて土壌は形成される。

 

山の岩が土になる

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摂津峡の川の上流で、堆積岩の露頭を観察。風化しつつある岩肌を間近で見ることができ、岩が土へと変わる過程を実感した。この様子から、土質は母岩に由来することを再認識。山は加齢とともに地すべりが増加し平坦化していくが、風化で削られた表層の岩や vegetation が地すべりで崩落することで、山は徐々に細くなっていくのだろう。

 

栽培の要の電気石はどこにある?

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著者はホウ素欠乏対策としてホウ素を含む鉱物を探していた。宝石図鑑でトルマリン(鉄電気石)がホウ素を含むことを知り、自身が以前に天川村で見た黒い鉱物が鉄電気石ではないかと推測する。鉄電気石は花崗岩などに含まれ、ホウ素の供給源となる可能性があるため、畑の上流に花崗岩由来の母岩があればホウ素欠乏は起こりにくいと考えた。電気石には鉄電気石以外にも様々な種類があり、全てにホウ素が含まれている。

 

天川村洞川の名水のごろごろ水

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天川村洞川の「ごろごろ水」は、石灰岩地質を由来とする名水である。湧水付近には鍾乳洞とスカルン鉱床が存在し、石灰岩由来のミネラルと適度な硬度を水に与えていると考えられる。さらに、標高の高さから有機物の分解が遅く、湧水までの過程でろ過され、純度の高い水となる。美味しい水には、有用ミネラル濃度、適度な硬度、低有機物濃度が重要だが、ごろごろ水はこれらの条件を奇跡的なバランスで満たしている。名水百選に選ばれているものの、このような条件は稀であり、名水には未解明の要素や多くの知見が隠されている可能性がある。この地の土壌や水質での栽培は難しそうである。

 

五代松鍾乳洞横にあったスカルン鉱床

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興福寺の国宝「華原磬(かげんけい)」の台座が、奈良県天川村洞川産の大理石を用いて復元された。華原磬は天平時代に製作された青銅製の磬で、かつては大理石の台座に載っていたが、明治期に紛失。今回、約1300年ぶりに台座が新調された。洞川産の大理石は、江戸時代から昭和初期にかけて採掘され、東大寺大仏殿の礎石などにも使用された良質な石材。今回の復元では、地元住民の協力により石材が確保され、伝統技術を用いて加工された。天平時代の技術と地元の歴史が融合した貴重な文化財が現代に蘇った。

 

鉄鉱跡近くにある鍾乳洞

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奈良県天川村洞川の鉄鉱山跡訪問に際し、近隣の面不動鍾乳洞を探検。モノレールで登った洞窟内は鍾乳石でいっぱいだった。鍾乳洞は石灰岩が二酸化炭素を含んだ雨水で溶かされ形成される。溶けた炭酸カルシウムは洞窟内で方解石として再結晶化し、鍾乳石となる。天川村洞川は石灰岩地帯であることが判明。この土地で鉄鉱山がどう形成されたのか、また、村内でよく見かける白い石の正体についても考察したい。

 

天川村洞川の鉄鉱跡にて

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奈良県天川村洞川の廃坑となった五代松鉱山跡を訪ねた。鉄鉱山跡の近隣に鍾乳洞が存在することに疑問を抱き、周辺の岩石を観察した。白い花崗岩らしき岩石を発見し、地質図を確認すると鉱山付近は花崗岩質深成岩、隣接地域は堆積岩(付加体)だった。花崗岩と鉄の関係、鍾乳洞の存在理由など、疑問は深まるばかり。近隣の採石業者から得た情報もあるため、詳細は次回へ続く。

 

ロックウールと水耕栽培

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JAやつしろでは土耕からロックウールを使った養液栽培への移行が進んでいる。ロックウールは玄武岩や鉄炉スラグから金属を抽出した残渣に石灰を添加したもので、主成分は二酸化ケイ素と酸化カルシウム。CECや緩衝性はほぼなく、pHは高めだが、栽培用には調整済み。繊維状で通気性が良く、養液栽培に適している。生育不良時はロックウールごと廃棄・リセットが可能。肥料設計の勉強会では、土壌の基礎知識よりも、ロックウール栽培で使用する無機肥料の理解を深めることが重要となる。

 

紅土と黒ボクを見て思い出す師の言葉

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剪定枝の山積みによる腐植蓄積メカニズムが、黒ボク土壌形成過程と類似している点が考察されています。黒ボク土壌は低温環境での有機物分解の遅延により形成されますが、剪定枝山積みでも、酸素が少ない条件下で木質資材が分解され、腐植が生成されます。この際、フェノール性化合物が生成され、腐植の構成要素となる可能性が示唆されています。山積み一年後、腐植の乏しい土壌で黒ボク特有のボクボク音が確認され、無酸素状態での腐植蓄積効果が実証されました。この手法は、粘土質で有機物の少ない土壌で特に有効であり、大陸の赤い土壌改良への応用が期待されます。また、冬季の低温による分解抑制と、山積み内部の発酵熱による分解促進のバランスも重要です。

 

宝山の土から紅土を考える

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宝山の赤い土から大陸の紅土について考察。宝山の赤い土は玄武岩質噴出物の鉄分が酸化したもの。一方、紅土(ラテライト)は高温多湿な気候で、鉄・アルミニウム水酸化物が集積した痩せ土。宝山周辺は黒ボク土だが、紅土は保肥力の低いカオリナイトが主成分で、鉄酸化物と相まって栄養分が溶脱しやすい。さらに高温環境では有機物の分解が早く腐植も蓄積されないため、赤い鉄酸化物が目立つ。つまり、母岩は類似していても、気候条件の違いが土壌形成に大きく影響する。

 

夜久野高原の宝山の火口付近で赤い土を見た

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夜久野高原の宝山(田倉山)は、府内唯一の火山でスコリア丘。玄武岩質の溶岩が風化し、赤い土壌が確認できた。山麓は黒ボク土で、山頂付近になるにつれ赤茶色の土壌が目立つ。火口付近ではスコリアが多く見られ、ストロンボリ式噴火の特徴を示す形状が確認できた。宝山は玄武岩の成り立ち、スコリア丘の形成、土壌の変化を観察できる貴重な場所である。

 

礫岩に詰まった大切な資源

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土壌中のアルミニウムは、腐植の分解を抑制し土壌中に長期間貯蔵する役割を果たす。腐植は植物遺体などが微生物によって分解されたもので、土壌の肥沃度や保水性に大きく貢献する。しかし、腐植は微生物によってさらに分解され、二酸化炭素として大気中に放出される。アルミニウムイオンは、腐植の分子と結合し、微生物による分解から守る。特に酸性土壌ではアルミニウムイオンが溶出しやすく、この保護作用が顕著になる。このメカニズムは、土壌炭素貯留の観点から地球温暖化対策としても重要である。アルミニウムと腐植の相互作用を理解することは、持続可能な農業や環境保全に繋がる。

 

日本シームレス地質図で見えることが増えたはず

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「日本の石ころ標本箱」を参考に、栽培の成功/失敗と地質の関係を探る試み。成功地は酸性岩土壌、失敗地はチャート主体で規則性を持つ母岩だった。サンプル数は少ないが、地質を事前調査することで栽培適地の判断材料になると考えた。産総研の日本シームレス地質図を用いて、ミネラル欠乏がない地域は超塩基性岩/塩基性岩地帯、鉄過剰症の地域は塩基性岩地帯と判明。事例は少ないが、今後各地で地質と栽培結果を比較することで、より精度の高い事前予測が可能になると期待している。関連として海底火山の痕跡についても言及。

 

岩石が教えてくれる

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岩石の種類が土壌の性質に大きく影響する。真砂土の母岩である花崗岩は酸性岩でシリカが多く、有機物が蓄積しにくい。関東ローム層とは異なり、関西の内陸部など花崗岩地帯では、土壌改良に工夫が必要となる。有機物を単純に投入しても効果が薄く、保肥力向上には母岩の性質を理解した対策が重要。このため、関東で研修を受けた人が関西で土壌に苦戦する一方、関西で研修を受けた人は関東で容易に適応できるという現象が生じる。岩石を知ることで、地域による土壌の違いへの理解が深まる。

 

関東ローム層は富士山の噴火の際の火山灰によるもの

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関東ローム層は、富士山の火山灰が堆積した赤土の地層。富士山から関東へは80km近く離れているが、火山灰は風で広範囲に飛散する。火山灰は草木灰ではなく、スコリアや火山弾の微細な鉱物で、0.1mm程度の粒子から成る。関東ローム層のさらさらとした土質は、この微細な火山灰の堆積によるもの。つまり、赤土は母岩の風化ではなく、火山灰の風化によって形成されたと言える。


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