改めて蛇紋石を見るに引き続き、造岩鉱物の角閃石を見る。


Amphibole

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角閃石というのは、普通苦土角閃石であれば、化学組成がCa2(Mg,Fe)4Al(AlSi7O22)(OH)2の様々な金属を持つケイ酸塩鉱物を指す。

化学組成の末尾に水酸基(-OH)を持つ含水鉱物として扱われているらしい。


角閃石は


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※図:3つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち|講談社BOOK倶楽部 135ページより引用


のように一次元の複鎖状にケイ酸が並んでいる。

これは造岩鉱物の輝石を見るの記事で見た輝石のケイ酸の単鎖が二本並行に結合した形になっている。


注目すべきは隙間に含まれる金属または分子が増えている事で、様々なパターンを持つ。

角閃石から一般的な化学組成の記述にアルミニウム(Al)が含まれている。


おそらくだけれども、かんらん石や輝石と比較して、ケイ酸の重合が複雑になっているので、その分だけ風化耐性がありそうだ。

鉱物の風化速度と結晶構造の関係 - 金沢大学 地球学コース・地球環境学コース