
ハイドロサルファイトによる遊離酸化鉄の定量の続きまでの記事で、土壌中の遊離酸化鉄の定量で鉄を還元した後、クエン酸で錯体を形成した後、原子吸光光度計による定量を行うという内容を記載した。
ここで気になるのが、タンニン鉄として既に還元されていて遊離している鉄は原子吸光光度計による定量の対象になるか?ということがある。
この疑問に対して、配位子交換反応という用語で説明できるそうなので触れてみる。
配位子交換反応を要約すると、錯体形成を行う化合物(ここではクエン酸とタンニン)によって鉄と結合する力の強弱があって、クエン酸の方がタンニンよりも結合が強い。
弱い結合のタンニンと鉄の錯体に対して、強い結合のクエン酸が反応すると、置換反応が生じ、クエン酸と鉄の錯体が形成される。
結合の強さは配位子の数で判断できる。
配位子の説明は一旦置いといて、配位子の数はクエン酸が3〜4で、一般的なタンニンの構造は2になる。
なので、タンニン鉄にクエン酸を反応させたら、クエン酸鉄(クエン酸と鉄の錯体)になり、そのまま原子吸光光度計による定量の流れに組み込めるというわけだ。




