リン酸の精製までの記事でリン酸の製造について見てきた。
リン酸の製造はざっくりと書くとリン鉱石と硫酸を反応させた後、その反応物から不純物を除いたものということになる。
では、亜リン酸はどのようにして出来る?の方はどうだろう?
上記の記事では亜リン酸は黃リン(おうりんと読む)と塩素ガスを反応させることで生成された三塩化リンを水か水蒸気で加水分解したものだとされているが、そもそもの話で黃リンはどうやって製造されているのだろうか?
今回はそこらへんを見ていくことにする。

黃リンに関してWikipediaに記載があったのでそのまま引用すると、
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リン鉱石(リン酸カルシウム)をケイ砂、コークスとともに混合強熱して得られる淡黄色蝋状固体である
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になるそうだ。
ケイ砂はSiO2で表す砂で、石英が細かくなって砂状になったものという理解で良いだろう。
コークスは石炭を指す。
これらを混ぜる事でどのような反応になるのだろうか?
製鋼スラグからの黄リン製造における低温化プロセスの検討 | 技術記事一覧 | 技術情報 | 株式会社IHIのページの従来の方法のC還元を見てみると、還元剤としてC(炭素)が記載されているので、リン鉱石に含まれるリン酸のうち、コークスの炭素が酸の要素を取り除いてリンにするのだろう。
この還元反応にはどうやら莫大な電力の消費があるようだ。
とりあえず、リン鉱石とコークスの用途は分かった。
あとはケイ砂は一体何に使われているのだろうか?
リンの単体と化合物の性質・製法 | 化学のグルメに拠ると、ケイ砂はリン鉱石からカルシウムを除去する為に働くようだ。
ここまで見てきて次に気になるのは、リン酸肥料と亜リン酸肥料のどちらの製造がコストが大きいのか?だけれども、それを判断するのは難しいような気がする。



