このロゼット、何か違和感がある。
普通に展開しているように見えるけれども、上の葉がうっすらと暗い。
このロゼット、
傾斜の削れた箇所で、垂直になっているところに生えていた。
この写真をよくよく見直してみると、周りの土が削り落ちているように見える。
比較的新しく露頭された土で、この草はどうやってこの場所にタネが付いたのだろう?
葉の形状を見る限りおそらくタンポポかその仲間のキク科植物だから、
タネはこんな感じの綿毛付きのものだろう。
風にのって飛んできた綿毛が、
矢印の箇所にぶつかってそのままになったのだろうか?
想像が正しければ、他の植物がこの箇所にタネを落としにくい中、キク科の植物であれば到達して根付くことが可能なのね。
根付くことで傾斜の崩れを少しでも抑えることが出来るのであれば、キク科の植物は山の維持にとって超大事な要因ということになりそうだ。