先日、ネットで広まった「虫が付いてる野菜は美味しい」は嘘 エンジニア思考で考える新しい農業という記事ですが、触れないでおこうと放置していましたが、昨日Facebookを見ていてとある投稿を見て、怒りと悲しさが出てきて我慢できなくなったので思っていることを書くことにします。
いち社会人として、こういうことを書くのはよろしくないことですが、ここでもやもやしていると先に進めない気がして、投稿することにします。
上のリンクの記事の概要は綺麗に作物を育てると虫に付かず、虫に食われる野菜は美味しくないというものです。
この記事の中頃に記載されている生命科学の知識のあるメンバーを会社に迎え入れて、2年間、青木さんにも頼み込んで、調査させて下さいとお願いして、何が畑で起きているのかを調査させてもらいました。という文面にある生命科学の知識があるメンバーというのが私のことで、私と後々登場するセレクトファームの西前はこの記事が掲載された一週間以内に退職するなり、提携関係を切るなりで関係を切っています。
やりもしていない、何も考えていないのにあたかも自分が見てきた様に話してんじゃねえよ。
昔話にはなりますが、京丹後に行って、二年間青木さんの元で栽培を学んだのは確かです。
※私以外のメンバーはシステムの受託開発で農業とは関係ない仕事をしていました。
でも、二年間の内に古荘氏とそれ以外のメンバーが京丹後に来たのは大体3日ぐらいで、あまりの来なさに調査を協力しているのになぜ彼らは時々様子を見に来ない?とか彼らとは手を切った方が良いのでは?と良く言われたものです。
そんな中で2年間過ごしたのですが、古くからの友人がいるわけでもなく、同年代の仲間がいるわけでもない京丹後で、しかも栽培となると畑に貼り付けで情報も入ってこず取り残されている感が日に日に強くなり、京丹後から出ることを決めました。
因みに、京丹後にいたときは野菜の販売で得た利益をとっていいということになっており、実際は調査であるので販売に回ることはできず、2年間はほぼ無収入状態でした。
院生の頃の奨学金が残っていた上、京丹後の方々がいろいろとカンパしてくださったので食には困らない状態だったのが有り難かったです。
何故その頃に退職しなかったのか?と良く聞かれますが、元々大学院中退で、最初にいたところをすぐにやめたとなると、再就職先が見つからないと勝手な思い込みで行動できませんでした。
京丹後を出るときに問題になったのが株式会社日本情報化農業研究所という名前を維持する為に畑に関わっていたいらしく、誰も栽培に関することをする人がいないと困るというものでした。
その時ちょうど、大学院の同期である西前が農業をやりたい、畑は奈良で見つけたからそこで就農するんだということがあり、会社名の維持のために、西前の立ち上げる農場と提携関係を結ばせてほしいと頼んだのです。
それで西前を古荘氏に紹介したのですが、古荘氏は西前はうまくいかないとこちらに告げ、提携周りは勝手にやってくれと言ったのです。
その後、セレクトファームの立ち上げをするのだが、古荘氏どころか会社の面々は一向に畑に来ることはなく、日常業務に支障がでない金曜の夜に畑に出発し、土日で作業を手伝い月曜から仕事をするという生活をすることになりました。
京丹後の経験上、一人で作業をするさみしさを知っていたので、安定するまでなるべく顔を出そうと、上記の生活を三年続けました。
その間も古荘氏の会社の誰も作業に来る人はいなくて、報告すら聞こうする雰囲気すらありません。
そんな中、西前が取材を受けるきっかけになった
農薬を使わず虫食い穴がないキャベツができます。
そこから一転、古荘氏は様々なプレゼンでセレクトファームのことを話す様になります。
話す様になったのは良いのですが、会社の面々が作業に手伝いに来るどころか、畑の様子を見に来ることは一切ありません。
ある日突然、会社を上場させたいと古荘氏が言い出します。
その頃やっと大学卒の初任給ぐらいの給料になった頃です。
ベンチャーだったら受託を受け続けることよりも、世の中を変えるような大きなことをしたいからだそうです。
そこで選んだのが、
このキャベツを生み出した栽培手法で、これを元に資金調達をしようと。
因みにこの時もまだ定期的に畑に作業に来ることもなく、様子を見に来ることもありません。
私から聞いた話だけで理解した気になって話を進めます。
因みに私は古荘氏の無謀な計画に都度反対しています。
私はセレクトファームの実績を使うんだったら、定期的に西前のところに行ってくれと何度も言いましたが、古荘氏はそれは僕の仕事ではありませんの一点張りで畑に行こうとしません。
資金調達の為にスカウトした新しい役員に状況を説明しても、それは古荘さんのする仕事じゃないですし、そもそも古荘さんのことを理解しようとしていますか?と言われる始末。
そんな状態にも関わらず、セレクトファームの売上状況を無断で確認し、それを無断で資金調達用の資料に掲載しプレゼンを進め、資金調達の話を着々と進めます。
最初の頃は許してましたが、そのうち、投資家の方から西前に確認の電話が入ります。
その確認の後に私にこう連絡がありました。
何故投資家の人たちがセレクトファームの売上状況を知っているのだ?と
資金調達のための行動の間も私は会社の面々に畑に行くようにとか西前ともう少し仲良くしてくれと何度も指摘しましたが、まったく聞く耳持たずで、仕舞には我々はセレクトファームのマーケティングに協力してあげているんだ、当然だろと言ってくる始末。
会社名の維持の為に西前に提携の話を頼んだのに、こんな上から目線になるなんて西前に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
そんな状況の中で、無知だからできたことなのか話を盛りに盛って、無事資金調達を行うことができました。
資金調達ができたらセレクトファームを含めて全体ミーティングをすると言っていたのに、役員の一人がなかなか関西に来ないというあり得ない理由で行われず、セレクトファームに対する協力のお礼すらありませんでした。
資金調達後に畑の調達を始めたのですが、畑の面積に対して圧倒的に人が足りない状態に陥ります。
そんな中、古荘氏は作業は一度体験すればわかるとほとんど作業をしません。
他のメンバーも手伝い程度で、反対をしていた私がほとんどの作業をしています。
その後も、農繁期(忙しい時期)になり、一日でも目を離すと何年もロスになるような時期において
SNSで女装写真を投稿してばかりだし、遊びに行ってる報告ばかり投稿するわ、農場の責任者が関西に畑があるにも関わらず東京でおいしい野菜の食べ方のイベントをしていたりとそんな状況が正直バカバカしくなりました。
私や西前の栽培当初でそんなことは怖くでできませんでしたよ。
古荘氏が創業からほとんど栽培を経験していない状態で、例のプレゼンに参加します。
「虫が付いてる野菜は美味しい」は嘘 エンジニア思考で考える新しい農業
勝手に話を進め、青木さんや西前に断りもなく、あんな恥な内容を公共の場でプレゼンテーションします。
創業からずっと人任せで何も関与していないから当然で、あんなにも中身がなく、盛った話を公共の場に垂れ流します。
因みに綺麗な野菜を安定的に育てられる技術なんてありません。
今まで地道に進めていた農業事業、私自身がいろんな人と知り合っていったわけなのです。
そんな彼らがネットで出回っている彼のプレゼン内容を見て、綺麗に綺麗にってなんかスピリチュアル臭が、胡散臭い。であるとか、あんなことを言ってる人から野菜なんて買いたくないといったものをSNSで投稿し、記事をみた取引先から関わりがあることが恥ずかしいからいいねや共有はできないわとか、あなたはあんなことを言われて怒らないのですか?といった連絡をいただいたりして、無収入で栽培調査をしてきて、誰も評価せずこつこつと積み上げてきたものを一気に汚された気分です。
もう修正されていますが、件の記事の公開当初は古荘氏がセレクトファームを立ち上げるとまで書かれており、西前が地道に進めてきたものがすべて古荘氏の実績の様に記載され、会社名の維持の為に提携を頼み込んだことすら罪悪感が沸くようになりました。
そこで西前には古荘氏と手を切るようにと促すようにして、西前が手を切ったことが確認でき次第、私も退職をしました。
まだまだ書きたいことがたくさんありますが、今回はここまでにしておきます。
件の記事はネット内で急速に広がって様々な方に読まれました。
私の記事はちっぽけで、誰にも読まれないかもしれない。
冒頭にも書きましたが、ただ、頑張った人がこんな形で埋没していくなんてあまりにも可哀想で、どうしても書かずにいることができませんでした。
これ以上恥を垂れ流す前に早々に業界からドロップアウトすることを切に願います。
最後に弁解させてほしいのが、農業≒エンジニアなんて全く思ったことがないです。
たしかに栽培には高度な知識が必要だけど、相手は生き物です。
よりストレスなく育ってもらうために、いろいろな知識を駆使してサポートする仕事だと考えています。
システム開発の方の話