鉱物の劣化は養分がなくなる、保水性や保肥力がなくなるということ以上に、鉱物からのアルミニウムの溶出によるアルミニウム障害が深刻だろう。
酸性土壌とアルミニウムストレス Root Research 12(4) :149-162(2003)によると、
強酸の肥料の過剰投与(他の要素もある)によって土壌が酸性化するとアルミニウムが溶出して、根の伸長障害が発生すると記載されている。
根の伸長障害が発生すれば吸水力が落ちるし、それに伴い肥料の吸収力も落ちる。
酸性土壌によって保水性と保肥力が下がっているわけで、それにプラスして伸長障害となると生育に関するストレスは膨大になるだろう。
で、
そういう状態ってぱさぱさした粘土質の土以外で判断することってできないの?
よく言われているのが、土壌が酸性になると生えてくる草があると言われている。
そういうのを酸性指標植物と呼ぶんだけど、
スギナが酸性の指標としてよく使われる。
スギナは背も低く、
葉もこんな感じで効率的に光合成はできなさそうなので、他の植物が弱る環境でないとおそらく幅広く繁茂はできないっぽい。
スギナの根はアルミニウムに強いと考えられているので、アルミニウムが溶出した劣悪環境で生き残る。
と言うわけで、畑の土、もしくは周辺でやたらとスギナが繁茂していたら、栽培せずに改善をした方が良いんじゃね?と思うわけです。