ふと頭に浮かんだことがありどうしても書きたかったので投稿する。
小学生〜高校生の頃まで剣道をしていた。
通っていた道場では、初めての昇段試験(1級の時かもしれない)の時に先生から一本の木刀が贈られる。
私が頂いた木刀は
初段の試験でよく見かける赤樫(アカガシ)の木刀だった。
※三段の昇段の試験の前には赤樫の小太刀を頂いた。
赤樫の木刀は安くて初心者向けというイメージがある。
って、ちょっと待てよ。
10代の頃はまったく違和感なかったけれども、赤樫の木刀ってすごくないか?
赤樫(以後カタカナ表記のアカガシで進める)の生息条件といえば、標高500m付近の山で、近所の山ではアカガシ林は保護対象になっていた。
アカガシといえば、殻斗がフワフワしていて、ドングリ界で屈指の可愛さのドングリである。
初心者用の木刀でこんなに貴重な木材を使うか?
公園とかでよく見かけるアラカシの方を使わないの?
と疑問が絶えない。
アラカシは漢字で書くと粗樫で闘争感が感じられず駄目か?
とりあえず赤樫の木刀が本当にアカガシを用いているのか?を調べてみたら、赤樫と本赤樫の木刀があった。
どうやら本赤樫がアカガシを指し、赤樫がイチイガシ(一位樫)を指すらしい。
イチイガシはドングリがアク抜きせずに食べられるので、生活に密着した場所に植えられていることが多く、木材として使われていたことが多いそうだ。
初心者用の木刀としてイチイガシが使われたのは納得。
ちなみに赤樫の木刀は軽く折れやすく、本赤樫の木刀は樫の中では一番強く、打ち合いにも素振りにも向いているらしい。
さすが標高500m付近にいる木だ。
幹が締まって堅いのだろう。
ちなみに初段の試験で赤樫以外でよく見かけるのが白樫(シラカシ)の木刀だったりする。