名古屋大学出版会から出版されている広木詔三著 森林の系統生態学 -ブナ科を中心ににアカガシとツクバネガシが標高によって棲み分けをしているという内容が記載されていた。
詳細は標高500m付近で高い方にアカガシ、低い方にツクバネガシが棲み分けているというものだった。
標高を視野に入れて、新たなドングリのなる木を探しに行くことにした。
先日、あくあぴあ芥川にて、標高約520mのところにある高槻の本山寺にスギ林とカシ林があることを知った。
本山寺といえば、枕状溶岩と出会いに高槻の本山寺への記事で山の山頂付近にある海底火山跡を見る為にいったところだ。
山と渓谷社から出版されている林将之著 くらべてわかる木の葉っぱを持って本山寺に向かった。
そろそろ本山寺に到着する辺りから
本に記載されているアカガシの樹皮らしきものを度々見かけるようになった。
この木の根元の落葉をかき分けると、
ドングリが出てきた。
持参した本に記載されている内容によると、アカガシの殻斗は毛がふさふさしているらしく、触ると毛特有の触り心地なので、この木がアカガシである可能性は高そうだ。
この木から展開されている葉には鋸歯がなく、縁が波打っている。
この形態も持参した本に記載されている内容そのものだ。
このドングリを広い、本山寺に向かってみると、境内にある看板にアカガシ林の保護に関する紹介の張り紙があった。
今回のアカガシ探しで興味深かったこととして、アカガシが現れ始める直前の標高に生えていたブナ科の木がアラカシらしき木で、アカガシが現れてからアラカシの木を見なくなった。
本山寺のある山ではアカガシとアラカシが標高によって棲み分けを行っているのだろうか?
また一つ新たな森を見る目が増した。