魚粉肥料を用いたネギ栽培で増強される旨味成分は何だろう?の記事で旨味成分は三大旨味であるグルタミン酸、グアニル酸とイノシン酸の他にアミノ酸のアスパラギン酸もあるという内容を記載した。


これを踏まえた上で、今回は


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魚粉肥料でよく用いられるイワシのアミノ酸組成について見てみることにする。

魚粉肥料についてを細かく見てみる2


成分名値(mg/100g)
イソロイシン910
ロイシン1500
リシン
(リジン)
1800
メチオニン570
シスチン190
フェニルアラニン800
チロシン670
スレオニン950
トリプトファン220
バリン1000
ヒスチジン1000
アルギニン1100
アラニン1200
アスパラギン酸1900
グルタミン酸2700
グリシン930
プロリン660
セリン850
ヒドロキシプロリン(94)

※表:魚介類/<魚類>/(いわし類)/まいわし/生 - 02.アミノ酸-可食部100gを元に作成


アミノ酸の量を順に並べると、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジンになっている。

上位2つのアミノ酸は旨味を呈するが、リシンは苦味を呈するアミノ酸となっている。

味覚とアミノ酸


もし、イワシ由来の魚粉肥料をネギが吸収して、葉にそのまま蓄積された場合、苦味のアミノ酸もかなりの量蓄積されてしまうが、実際のところ魚粉肥料で栽培されたネギを食してみてもそんな感じはしない。


魚粉肥料の肥効に関して、まだ見るべき内容があるのかもしれない。