ベンゼン環を持つアミノ酸のチロシンはアレルゲンとなり得るか?までの記事で漆かぶれの原因について調べてきた。
漆かぶれはウルシオールというフェノール化合物がアレルゲンとなり接触性炎症を発症するという流れで、もしかしたらフェノール化合物の中で低分子のものでもアレルゲンになるのかな?ということで、アミノ酸のチロシンを調べてみた。
ここからは上記の内容を調べている間に興味深い内容を見つけたので自身の教養として記録しておく。
その内容というのが、
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フェノールの製造に関しての研究報告になる。
従来のフェノールの製造は
石炭を乾留することで得られたコールタールから分離することで得られるか、ベンゼンから化学的な処理により得る方法があるそうだ。
ベンゼンの製造は炭素の豊富な素材が不完全燃焼すると生産されるそうで、フェノールは石炭、もしくは木炭から製造されていることになる。
ただ、どちらの製造方法も環境負荷が大きい為、微生物工学による製造方法の開発が急務であるそうだ。
微生物工学による製造から得られたフェノールをバイオフェノールと呼ぶらしく、石油依存からの脱却! バイオフェノールの生産性を向上させる新技術を開発 | 神戸大学ニュースサイトで詳しい記載があった。
ここで興味深いのが、
Ben Mills - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる
アミノ酸のチロシンを高生産できる微生物を培養して、そこからフェノールを得るそうだ。
これらの細菌に対してフェノールは毒性が高い為、チロシンからフェノールが出来たら速やかに分離できる仕組みが必要となる。
チロシンというアミノ酸には興味深い話がたくさんあるな。