ドラックストアでイボ取りの軟膏薬の箱が目に付いた時に気になったことがある。

気になったことというのは、


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File:Aspirin-skeletal.svg originally by Benjah-bmm27 and Booyabazooka, edited by Fvasconcellos - File:Aspirin-skeletal.svg, パブリック・ドメイン, リンクによる


有効成分がサリチル酸であったことだ。


サリチル酸と聞いて真っ先に頭に浮かぶのが、防御の植物ホルモン、サリチル酸の記事で触れた植物ホルモンとしてのサリチル酸だろう。


植物ホルモンがイボや魚の目に一体どのように反応するのか?

気になったので調べてみることにした。




サリチル酸には角質軟化作用があり、皮膚の最外層の角質層を柔らかくし、剥がれやすくする働きがあるそうだ。


上記の作用でサリチル酸の働きは二点あり、一点目は角質細胞同士を結びつけているタンパク質を分解することで、角質細胞間の結合が弱め、角質層を剥がれやすくする。

二点目は角質層に水分を浸透させやすくし、角質層を柔らかくし、剥がれやすくする。


上記の内容であれば、サリチル酸を植物ホルモンとして合成したり利用したりする時に周辺のタンパクに悪影響を与えるのでは?ということが気になった。




サリチル酸の研究の歴史を読んでみたら、


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Ben Mills - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる


最初はヤナギの樹皮抽出液からサリチル酸に糖が付いたサリチルアルコールの配糖体のサリシンを発見したそうだ。

このサリシンを加水分解して糖を外した後、酸化させることでサリチル酸となる。

サリシン - Wikipedia


ただ、このサリチル酸は反応性が高く、医薬品として用いるのは難しかったそうで、扱いやすくするためにアセチルサリチル酸という形にしたそうだが、その話は触れないでおく。


この話からでも、サリチル酸は反応性が高いので、それを植物ホルモンとして扱うことを不思議に思うが、配糖体という話題もあったので、サリチル酸に何らかを付与して、植物体内で扱いやすい形にしているのだろう。

解毒物質供給機能としての糖


話が長くなったので、今回はここまでにしておくが、サリチル酸には他にも色々な話がありそうなので、丁寧に見ていきたい。