植物はビタミンB2ことリボフラビンを利用するか？の記事で、ビタミンB2ことリボフラビンと他の肥料要素との関係についてを記載した。
作物にとってビタミンが思った以上に影響が大きいので、もしかしたら他のビタミンも同様に影響が大きいのではないか？ということで、他のビタミンも調べてみることにする。
今回見たいのは、
ビタミンB1ことチアミンについてだ。
チアミンはぬか漬けでよく話題に挙がるビタミンになる。
チアミンは窒素(N)と硫黄(S)を含む化合物で、見るからに植物が欲しそうな形をしている。
このチアミンを植物は根から吸収しているのだろうか？という疑問が生じたので検索をしてみたところ、概要のみを読んだだけだが、Effects of shoot and root application of thiamin on salt-stressed sunflower plants | Plant Growth Regulationという研究報告にたどり着いた。
ヒマワリでの試験になるが、チアミンを根に施用、もしくはシュートに散布したら、乾燥ストレスへの耐性が向上したという内容が記載されていた。
アミノ酸の蓄積という記載もあったので、肥料として利用する場合、チアミン単体では乾燥ストレスの向上は弱い可能性があるため、アミノ酸肥料との併用を考えておく必要がありそうだ。
植物がチアミンを吸収するという可能性があることは頭の片隅に入れておくことにしよう。
