α-ケトイソカプロン酸とはどのような形?までの記事で、分子鎖アミノ酸のロイシンからイソ吉草酸までの変化を見て、

α-ケトイソカプロン酸を有機化学の命名規則をもとに詳しく見てみた。
この内容の復習の意味を込めて、今回は、

イソ吉草酸について見てみる。
※ 吉草酸と書いて、きっそうさんと読む。
前回の話で、
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イソは有機化学において、構成元素の炭素骨格に分岐があるという意味である
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という内容を記載した。
これを踏まえた上で、吉草酸の構造を挙げてみると、

炭素数5の短鎖脂肪酸になる。
別名はペンタン酸になる。
吉草酸を踏まえた上で、改めてイソ吉草酸を見てみると、

炭素数5のカルボン酸になっている。
構造式がどちらもC5H10O2になるので、吉草酸とイソ吉草酸は構造異性体という関係になるそうだ。
イソ吉草酸がロイシンの代謝から合成されるのに対して、吉草酸は腸内細菌叢における食物繊維の分解の話題でよく見かけるので、基となる化合物は異なるはず。




