
ビール酵母由来の肥料の効果を改めて考えてみたの続きまでの記事で、水熱処理をしたビール酵母由来の肥料についての肥効を見てきた。
断片化したβ-グルカンと鉄(Ⅲ)を反応させた際に生成されたRCS(活性炭素種)を作物に散布すると生産性が高まるという話について見て、今回はその詳細になる。
生産性が高まる要因はRCSの接触の刺激によって体内でSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という酵素の合成が誘導され、光合成等で自然発生した活性酸素の除去の効率化を高める事になる。

SODに関しては相当前の記事の鉄と上手なお付き合いで記載したので、今回の記事で詳細は触れないことにする。
一点だけ注釈を加えておくと、上記の記事では体内に病原菌が入り込んでしまった時の反応として活性酸素を発生させて、余剰分をSODで無毒化しているという内容だった。
RCSの刺激によってSODの合成が活発になったとする。
SODに関して詳しく調べてみると、特集:SOD(スーパーオキシドジスムターゼ) | コスモ・バイオ株式会社で4種類のSODを紹介している。
※ SODに関して、植物問わず様々な生物のSODについて整理している
その4種というのが、
・マンガンSOD
・銅/亜鉛SOD
・鉄SOD
・細胞外液または膜に結合したSOD
上記のSODのうち、上3種のSODが植物で重要になるはず。
各SODの名称を見て分かる通り、SODの活性には微量要素の鉄、マンガン、銅や亜鉛を必要としていて、RCSでSODの合成を誘導するだけでは期待した効果には成りにくい事が予想出来る。
なので、ビール酵母由来の肥料を施肥する時は何らかの工夫が必要になってくる。
補足
体内に病原菌が侵入した時に発生する活性酸素を除去するためにSODがあるとすると、SODの合成が活発になるということが、病原菌侵入時の活性酸素発生による自滅を軽減することに繋がるわけで、自滅による免疫の低下を予防できる。




