油脂酵母の脂肪酸の生合成の記事で油脂酵母の培養においてキシロースを添加することで脂肪酸の合成が活発になるのは、脂肪酸の素になるアセチルCoAの合成量が増える事により、その時の補酵素がNADPHであるという記載をした。
上記内容を踏まえ、NADPHが豊富にあれば(?)、脂肪酸の合成は活発になるのだろうか?という疑問が生じ、NADPHは何の有機質肥料を施肥すれば良いのだろう?という事が気になった。
検索をしてみたところ、中川崇 Nmnat3を介したNADの合成経路と老化制御における役割 - Journal of Japanese Biochemical Society 92(4): 572-576 (2020)にたどり着いた。
上記の報告は哺乳類での話題だけれども、酵母ではキヌレニン(de novo)経路が大事だというGoogleのAIによる概要で見かけたので、始めにキヌレニン経路を押さえておく。
キヌレニン経路は

芳香族アミノ酸の一種であるトリプトファンが、

キノリン酸を経て、

ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(nicotinamide adenine dinucleotide:NAD)になり、ここにリン酸が付与されることでNADP+になり、還元されることでNADPHになる。
トリプトファンを豊富に含む有機質肥料を挙げてみると、

大豆油粕や

ビール製造時に出てくる麦芽粕がある。
麦芽粕は発酵を経験しているので、トリプトファンの他にも使い勝手の良い有機質の成分を豊富に含んでそうで良さそうだ。
ただ、飼料として利用されるので、堆肥製造にはまわってこないかもしれないけれど。




