キレート剤としてのコーヒー酸の配位子についてまでの記事で植物が合成する化合物でキレート結合を行える化合物について見てきて、


Carboxylic-acid


カルボキシ基(-COOH)と


polyphenol


カテコール基を参考にしてキレート剤としての強さを判断した。

※これらの基があれば必ずキレート剤の要因になるわけではなく、化合物の炭素鎖の長さや基の数も重要となる


上記で挙げた基の他にもキレート剤に成り得る基があるか?を見ていくことにする。




植物の微量要素吸収・アミノ酸キレートとは? Vol.1(全4回) - 味の素グループ アミノ酸肥料でアミノ酸のキレート結合についての説明の記載がある。

このページで、


Glycine-2D-skeletal


キレート剤としてグリシンの名が挙がっていたので、このアミノ酸について詳しく見てみる。

生体内でのグリシンの役割


グリシンは最も単純な構造のアミノ酸になる。

アミノ酸はどのような条件があればアミノ酸として扱われるようになるか?について見ていくと、


Glycine-2D-skeletal_numbering


C-2の炭素を中心にして、アミノ基(-NH2:上の図の左側)とカルボキシ基(-COOH:上の図の右側)があるものをアミノ酸とする。


AminoAcidball


グリシンではわかりにくいが、C-2の炭素の箇所に水素(H)の表記が省略していて、このうちの一つの水素の箇所(Rと記載されている箇所)が何らかの基に置き換わることで別のアミノ酸として扱われるようになる。

※グリシンはRが水素(H)


話は戻って、アミノ基(-NH2)の箇所もキレート剤としての配位座数として数えることができて、


Glycine-2D-skeletal_chelate


アミノ基のNとカルボキシ基のOの間で金属(M)を挟むことができる。

※実際は複数のグリシンでMを書こうように挟むが、今回は便宜上一つのグリシンで図を作成している。


というわけで、グリシンの配位座数は 2 の二座配位子となる。