サツマイモの花を見たことがあるか?
実際、何度もサツマイモを栽培してみたけど、一度も開花を見たことがない。
2020年9月28日追記
はじめてサツマイモの花をこの目で見たよの記事で自身で撮影したサツマイモの花があるので、この記事にあったサツマイモの写真は自身の写真に差し替えた
ちなみにサツマイモの花は
こんな感じで無料の写真素材配布のサイトからダウンロードしてきた。
上の写真のような形をしている。
この花を見て何かに似ていると思わないか?
そう!
アサガオの花に非常に似ている。
サツマイモとアサガオは同じヒルガオ科の植物で同じ科の植物ということが非常に重要となってくる。
栽培中、なぜサツマイモの開花を見かけないのか?
開花する前に収穫してしまうから?
それもあるかもしれないけれど、実際のところは日本の気候では開花させることが出来ないらしい。
開花出来ない条件としては、暑い時期に定植で、秋冬に向かって生育する。
開花する頃には気温が低すぎて開花出来ない。
※年によっては暖冬で開花することがあるらしい
ここで疑問が生じる。
サツマイモはどうやって品種改良されているの?
ここでアサガオの研究が大事になってくる。
アサガオは真夏に開花する。
開花する時、株のどこの花でも良いので、現在の気候が開花条件を満たしているか?
もしくは現在の生育状況が開花条件を満たしているか?
を感知して、
開花条件を満たしていれば、花芽分化、もしくは花芽形成が開始される。
※要は蕾ができるってこと
園芸のテクニックの一つで、アサガオの上の方を切り、サツマイモのつるをアサガオの下の方に
この様な感じでつなげる。
このように二つの植物をつなげる手法を接ぎ木と呼び、今回のアサガオの様にサツマイモの根の代わりにすることを台木と呼ぶ。
※茎の維管束がうまく合うと互いの植物は繋がる。
アサガオにサツマイモを接ぎ木することで、サツマイモはアサガオの開花条件を引き継ぐことになり、アサガオの夏に開花する特徴を引き継ぐ。
開花できれば異なる品種を交配することができるので、寒さに弱いけど収量が高い品種に耐寒性を与えることができるようになった。
サツマイモは戦時中の食糧難を救った作物であるので、サツマイモの研究は盛んだったらしい。
※株式会社誠文堂新光社から発行されている朝顔百科に記載されていた
そんなサツマイモの影に、アサガオの貢献があったというわけだ。
アサガオには薬として頼り、競い咲きで美しさを楽しみ、更に食糧事情でも助けを求めた。
このような作物(主食)、工芸作物(薬)や花卉園芸(花)の要素を兼ね備えた植物は他にあるだろうか?