還元剤としてのシュウ酸?の続き
栽培後に休ませている畑にタデ科の草が生えてる。
畑作を長年しているところではよく見る草だよね。
抜くのが厄介な草だと思われている一つ。
だけどそんなタデ科の草、
シュウ酸をたくさん含んでいて、
それが土壌に対して良い影響を与えているような気がするんだ。
前回記載した化学式を見ると、
Fe2O3 + 3(COOH)2 + 6H+ → Fe(C2O4) + 6H2O + 2CO2
鉄がシュウ酸から電子を受け取る以外にも、
pHに影響を与える水素イオン(H+)も減っている。
これがどうなのかは一旦おいといて
畑作と言えば土壌に酸素がたくさん入る様によく耕す。
灌水していないので土壌表面が酸素に触れている機会が多い。
となると発生するのが土壌鉱物の酸化だよね。
少しの酸化だったら良いけど、
度が過ぎた酸化は大半の植物にとって良くない。
一作終わると、
土壌はそれなりに酸化しているはずで、
土壌からミネラルが吸収しにくい状態になっている。
そんな環境になりつつある中で現れるのが、
タデ科の植物だとすると、
栽培で疲れ始めた土壌に対して、
鉱物の還元とpHの調整を行う。
そういう役割がある様に思えてくるんだよな。
となると、
タデ科の植物を嫌うのはなんだかもったいない。