昨年の初秋頃、栽培の師のことを記載した記事をきっかけとして、長野県栄村小滝集落に行く機会がありました。
そこで出会ったものは

台風でも倒伏しにくく、食味スコアが抜群に高い高品質なコメでした。
この地域のコメのことをより深く知ることができれば、他地域での作業性や品質の向上に繋がり、主食のコメが盛り上がれば、社会が良くなると確信している。
この小滝集落というのが、苗場山麓ジオパークという地質の保全地域且つ教材として認定されている地域で、千曲川や信濃川が周辺の山々を削りながら形成された地形(河岸段丘)が特徴であることと、降雪量が非常に多いことで形成された地形も特徴である地域らしい。
地形にも高品質なコメの栽培があるかもしれないと、なんとか遠方の京都でも苗場山麓について調べられないかと検索してみたところ、

今年の4月に苗場山麓ジオパーク振興協議会が苗場山麓植物民俗事典という本を出版していたので、早速この本を購入してみた。
『苗場山麓植物民俗事典』完成 – 祝認定!苗場山麓ジオパーク
出版元:ほおずき書籍
先に結論を言うと、本のタイトル通り苗場山麓の地質の説明は補助的なもので、主題は苗場山麓の山々、河岸段丘と豪雪の地域で生息している木々と、縄文時代から続く人が木々をどのように利用してきたか?というもので、小滝の高品質のコメのヒントになるようなものはなかった。
だけれども、今まで植物の民俗学的な内容は触れたことがなかったので、山の木々の木の実の保存法は新鮮なものがあり、縄文時代にすでにトチノキの実のアクは水と灰の活用でとれて、実にたくさん含まれているデンプンを冬場に食べていたという調査研究が紹介されていてい驚いた。
民俗学的な視点は一つの強みになるような気がしてきたので、今回の本はすぐ手に取れるところに置いておくことにした。
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