開聞岳付近の未熟黒ボク土で開聞岳付近の畑の土を見た。
見ての通り、小石が非常に多い土質となっていて、
分類的には未熟黒ボク土という括りになっている。
山に近ければ近いほど小石の量が多くなるので、
これはおそらく火山の噴火の際に大きめの火砕物程近くに落ちたという解釈で良いだろう。
これらの話を踏まえ、
一番知りたいことと言えば、開聞岳の火山の粘性だろう。
というわけで調べてみた。
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有史以降の噴火記録は6世紀ごろからあり、貞観16年3月4日(ユリウス暦874年3月25日)と仁和元年(885年)7月・8月に大噴火を起こした。この時、山頂に溶岩円頂丘が噴出し、現在の二段式の山容となった。山体は主に粘性の少ない玄武岩だが山頂付近の溶岩ドームは安山岩で出来ている。
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開聞岳 - Wikipediaより一部抜粋
文中から
これらの小石は安山岩質的な火砕物であると判断できる。
山頂付近は傾斜の強い溶岩ドームだから、
最後に噴火した安山岩は安山岩の中でも粘性が強めなはず。
それを踏まえた上で
(株式会社誠文堂新光社 日本の石ころ標本箱 201ページの図を参考にして作成)
各石と粘性の関係(酸性、塩基性のこと)の図を見ると、
斜長石多め、雲母、角閃石と石英少なめであることがわかった。
栽培で欲しい成分の粘土とミネラルは揃っている。
というか、これから小石から徐々に出てくるということになるのだろうか?
最後に
周辺の山から土質のヒントを得られるようになって、
遠方に行った時に持ち帰れる情報量が格段に増えたことに感動している。
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