カテゴリー : 農薬

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防御の基礎は芳香族のアミノ酸にあり

防御の植物ホルモン、サリチル酸で植物ホルモンのサリチル酸はフェニルアラニンというアミノ酸か、コリスミ酸から生合成されると記載した。 元々、サリチル酸の生合成を調べるきっかけになったのが、 とある本でチロシンというアミノ酸からサリチル酸が生合成されるという内容を読んだからで、 今回はチロシンとフェニルアラニンというアミノ酸を調べたくなった。 By Benjah-bmm27 パブリック・ドメイン, Link チロシン - Wikipedia チロシンはR(側鎖)がHO-ベ...

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防御の植物ホルモン、サリチル酸

前回の記事で、 アミノ酸の一種であるチロシンに酸素を加えてちょこっと反応を続けるとサリチル酸という物質になる。 このサリチル酸というのは植物ホルモンの一種である。 という内容を記載した。 個々のアミノ酸は植物にどのような効果をもたらすのか? このサリチル酸の作用を調べれば、 植物においてチロシンというアミノ酸がどのような作用であるか?を理解することができるはず。 By Image:Aspirin-skeletal.svg originally by Benjah...

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銅の機能を活かした農薬、ボルドー液2

植物は銅を何に活用するか?までで銅は酸化還元やリグニンの合成あたりで働くという事を記載した。 それを踏まえた上で硫酸銅のボルドー液について改めて見てみたい。 農薬のボルドー液の作用点をWikipediaから抜粋すると、 殺菌効果 ボルドー液の殺菌効果は、銅イオンがスルフヒドリル酵素を酸化する事によるチオール(SH)阻害であり、病原糸状菌のみならず病原細菌にも有効である。また、耐性菌が生まれる心配も無いとされ、効果が安定している 細菌の侵入防止効果 ボルドー液はその優れた残効性から...

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植物は銅を何に活用するか?

銅の機能を活かした農薬、ボルドー液で(おそらく)胆礬と石灰岩を燃焼させたものでボルドー液という農薬を作成したことを記載した。 で、今回はボルドー液の機能を記載しようと思ったがその前に 植物にとって銅は微量要素の肥料成分として捉えられているので、 植物体内で銅がどのような働きをするのか?を見てみたい。 JAの営農のハンドブックを開いてみると、銅(Cu)は下記のように記載されていた おもな吸収形態:Cu+、Cu2+ おもな生理作用: 1. チトクロームa、アスコルビン酸酸化酵素...

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銅の機能を活かした農薬、ボルドー液

太古の生物は酸素によって現れた銅を活用したで生物にとっての銅というものの重要性を再認識した。 いや、 作物の肥料の微量要素としてなかなか銅は話題が上がらないのであまり気にしていなかったという方が正しい。 そんな作物と銅だけど、 近代農薬の歴史において、初期に現れたボルドー液というものが、 硫酸銅を主として製造された農薬で、 銅のもつ「破壊と創造」というものが病原性微生物には防除として効いて、作物にはサプリ的要素として効くらしい。 ということでせっかくの機会なので、ボルド...

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乾燥ストレスから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問う

小さな乾燥ストレスの積み重ね 前回までの乾燥ストレスと虫による食害の話をまとめると、 虫はおそらくプロリンを欲しがっている。 植物はプロリンを合成するトリガーとして乾燥ストレス(or 高塩ストレス)がある。 保水性・排水性を高めることで、葉内のプロリンの高濃度蓄積は避けられるはずで、 虫の食害を減らすことができるのではないか? 前回までは乾燥ストレスを見ていたけれども、 今回は高塩ストレスを見ていく。 高塩ストレスというのは土壌分析におけるECの値のことで、 前作の...

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施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせる

顧問として関わっている京都農販のほ場で信じられない光景を見た。 それは、 旬でない時期のネギにも関わらず、 農薬による防除が1回で収穫まで行き着いたことだ! この防除一回というのは、アザミウマという虫による食害を回避するためのもの。 病気に対しての農薬の使用は一切行っていない。 この話の何がすごいのか?を伝えるために、 ネギの栽培の一般的な話をしよう。 ちなみに匠レベルにまで到達した有機栽培の土であっても、 旬でない時期の作物の栽培を農薬なしで栽培す...

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グリホサート耐性を獲得する

グリホサートは植物体内の何を潰す?で有効成分がグリホサートの除草剤はホルモンや主要なアミノ酸の合成の前駆体となるシキミ酸あたりの合成に関するEPSPSと呼ばれる酵素を阻害することにより、非選択的に植物を枯らすことができる。 ちなみにEPSPSと呼ばれる酵素は動物には存在しないので、直接的には人体には影響はないと考えられている。 ここで疑問に挙がることとして、 ホルモンの合成にとって超重要なEPSPSを阻害することによって薬効を示すとするならば、 巷に出回っているグリホサート耐性作...

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グリホサートは植物体内の何を潰す?

ラウンドアップという除草剤の今後は?でラウンドアップの有効成分であるグリホサートは人体に影響を与える可能性があるらしいという報告があると記載した。 とりあえず、 グリホサートというものが植物にどのように影響を与えるか知らないとお話にならないので、 作用機構を調べてみることにする。 グリホサートの作用は5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素を阻害する。 ※この酵素はEPSPSと呼ばれている。 3-ホスホシキミ酸-1-カルボキシビニルトランスフェラーゼ - Wikipe...

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ラウンドアップという除草剤の今後は?

有効成分がグリホサートイソプロピルアミン塩という除草剤がある。 ホームセンターでよく見る農薬の一つラウンドアップという名前で売られていることが多い。 非選択性といわれる、全植物を即座に枯らす除草剤として扱われている。 ラウンドアップ - Wikipedia 植物特有の器官にダメージを与え、更に速攻で分解される成分であるため、安全性の高い農薬とされている。 このラウンドアップですが、安全性に関する論文を色々と探してみたら、下記の様なものがあった。 Glyphosate’s Su...

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非殺虫性のBTは人の癌細胞を選択的に破壊する

BT剤という名の生物農薬で枯草菌の仲間のバチルス・チューリンゲンシスという細菌が生成する結晶性タンパクは、 鱗翅目等の昆虫に摂取されると、摂取した昆虫を死に追いやるという内容を記載した。 このBTなんだけど、色々と調べていたら九州大学で興味深いテーマの論文が発表されていた。 Cytocidal Actions of Parasporin-2, an Anti-tumor Crystal Toxin from Bacillus thuringiensis ざっくりと書くと、 非殺...

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オーガニックとGMO、突き詰めると同じことが起こってる

アブラナ科作物の葉の上でイモムシはミイラになって死んでいた 先日記載した葉物野菜の葉の上でイモムシがミイラになって死んでいた。 畝間にもイモムシの死体がゴロゴロしていたという話 ※この写真はイメージです ここは農薬を使用せずに栽培をしている畑(オーガニック)で、 たくさんの箇所で様々な種類の野菜で同様の現象が発生していた。 症状はBT剤を使用した時と同じ様なもので、 作物自身が殺虫性のある結晶性タンパクを持っていた可能性が高い。 BT剤という名の生物農薬 ...

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BT剤という名の生物農薬

農学の学部で受講するレベルの説明になるけど、 BT剤というのはバチルス・チューリンゲンシスという枯草菌の仲間が合成する殺虫性の結晶性タンパク質を抽出したものを指す。 BTというのは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の頭文字をとってそう読んでいる。 蝶(チョウ)や蛾(ガ)といった鱗翅目の昆虫がこのタンパクを摂取すると、 アブラナ科作物の葉の上でイモムシはミイラになって死んでいた こんな感じで干からびて死ぬとのこと。 ※食欲の低...

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