ブログ内検索

micro:bitページ
とにかく速いブログサイトを目指す

カテゴリー : 古典園芸/page-3

 

今年も下鴨神社の光琳の梅が咲き始めた

今日は寒い。至るところで霜柱が立っていた。霜柱が下から土を持ち上げる2月中旬でこの寒さを最後に春に向けて徐々に暖かくなるだろうね。そんな中、下鴨神社のみたらしの池沿いにある光琳の梅が開花しはじめていた。これね。こんな寒い中でも綺麗に咲くもんだね。寒いから花粉を媒介するのは昆虫ではなく鳥らしく、そろそろこの木に近寄ってくるんだろうね。ふと思ったんだけど、人は梅を綺麗だと寄ってくるけど

 

ボケの花が咲いている

歩道の端にある土の箇所でボケの花が咲いていた。今までも薄々気になっていたけど、なんでボケという花の名前なのだろう?ボケといえば、色をぼかすとか、頭がボケたといった感じで、どちらのイメージでも花の価値を下げるだろうと。というわけで、知人書館の新訂図解植物観察事典を開いてみた。ボケ、元々はモケと呼ばれていた。感じで書くと木瓜でモケ。木をボと読み替えてボケ。何だ!ただ当てられた漢字を読み替えただけだったのね

 

冬に咲く花はなぜ冬の開花を選んだのだろうか?

水仙の花が咲いている。今は12月でほとんど虫が飛んでいない時期なんだよね。水仙の花は、花が下向きで、蕊ももちろん下向きで、地表を這う虫に向けて花を咲かせているのかと思いきや、そこそこの高さがあるから、花茎を登ってくる虫はいないだろう。とりあえず調べてみると、スイセンの交配をしている方のブログに行き着いた。スイセンの交配|北国のスイセン栽培日記読むと、この時期は花粉を媒介する昆虫も少ないこともあってか、通常は自

 

花の美しさと織物の絞り

先日、京都の一乗寺にある詩仙堂というところに言ったのだけれど、釈迦堂の前のちいさなひろばにてそこで、京鹿子(キョウガノコ)と呼ばれる花が咲いていた。※キョウガノコはバラ科この花の特徴を知ろうと、家にある事典を引っ張ってきても書かれていないか、あの牧野図鑑であってもほとんど記載がない。※牧野富太郎 日本の植物学の父と呼ばれる植物分類学者がまとめた図鑑牧野富太郎 - Wikipedia年表 | 牧野富太郎博士 | 牧野富太郎博士 |

 

何度も言う、アサガオのタネは食べちゃいけないよ

運んでもらう必要がなければ、食べられる必要はないよく言われることとして、アサガオのタネを食べると素敵なことになるよということがある。なんてことを言われたとしても、絶対に食べちゃダメだよ。そういうことを、株式会社誠文堂新光社から発行されている朝顔百科を読んで知った。アサガオは誰もが小学生の時の夏休みの宿題で育てるだろう植物なので、タネが如何にやばいやつであるかを知っておく必要はある。これから書く内容は、和アサガオや西洋アサガオをごっちゃにして話を

 

村人は彼岸花を愛し、切り札とした

※開花途中彼岸花(ヒガンバナ)の季節である。曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれている。ヒガンバナ - Wikipedia畑の縁や墓の近くで群生しているのをよく見かけるけど、彼岸花の地下部では毒を生成して、その毒によってネズミやもぐらが来れなくなって、畑や墓が荒らされるのを避けることができるから植えたそうだ。どこかの本で見たか、誰かから聞いたか忘れたが、彼岸花と村長には密接な関係があるらしい。彼岸花の毒は適切に処理すればなくすこ

 

遣唐使が生薬として持ち帰った朝顔の種

原種系のアサガオですって。奈良時代に下剤として渡ってきたとされるアサガオに近い形状ということだろう。アサガオの種は下剤として使えたらしく、少量だと便秘薬に、大量だと毒になるとどこかで記載していたのを読んだ気がする。どちらにしろ、この薄い水色のアサガオをせっせと育てていく内に、花弁の色が濃い色になっていくのを発見したんだろうな。そこからいろんな色の花が咲き、交配してみたら花が大きくなっていた。なんか絞りが出来てきた。牡丹咲きのアサ

 

剣咲のアサガオ

先日の牡丹咲きのアサガオに引き続き、変化朝顔の話札を見たら黄南天葉剣咲(きなんてんばむらさき)と記載されていた。この花、6枚の花弁と思いつつ、すべての花弁がつながっている。丸い花のアサガオの特徴をなくすことなく、まるで6枚の花弁の様に見せる。やはり、昔は花弁がバラバラだったけど、長い進化の過程で互いの花弁が融合したんじゃないか?って思えてくるな。アサガオの丸い花は調整されなかった結果なのか?次の記事遣唐使が生薬として持ち帰っ

 

牡丹咲きのアサガオ

前回の獅子咲きのアサガオに引き続き、変化朝顔の話このアサガオ、札には黄斑入蝉葉紅台咲牡丹大輪(きふいりせみべにだいざきぼたんだいりん)と書かれていた牡丹咲きというなのね。色は違うけど、第57回朝顔展@京都府立植物園こういう大輪の時雨絞りがクシャッとなって、中央にある雄しべが第57回朝顔展@京都府立植物園花弁に変異して八重咲きになっている。その様がまるで、八重咲きの牡丹の様だったからこうつけたの

 

獅子咲きのアサガオ

前回の撫子采咲牡丹はカワラナデシコの様に引き続き、変化朝顔の展示の話獅子咲きのアサガオが咲いていた。※札には青掬水爪龍葉紫鳥甲獅子咲牡丹(あおきくすいつめりゅうばむらさきとりかぶとししざきぼたん)と書いてあった。花弁の形状や捻れ、おそらく蕊だよね?これらが入り組んだ形状がまるで獅子の様だったから獅子咲きと名付けたんだろうね。この花、生殖器官としての機能は皆無だろうから、見れば見るほど、花とは一体何なのだろうか?と思え

 

撫子采咲牡丹はカワラナデシコの様

第57回朝顔展@京都府立植物園最終日京都府立植物園ではまだ変化朝顔の展示が行われている。更に職員が言うには、8月下旬から9月上旬あたりに珍しい品種のアサガオの花が咲く傾向があるとのこと。ということで、昨日言ってみたら、本当に珍しい品種のアサガオの花に遭遇出来た。札には青抱縮緬柳葉藤水色縞筒白撫子采咲牡丹と書かれていた。前半の葉の形状はおいといて、後半の咲き方だけど、撫子采咲牡丹(なでしこさいさきぼたん)となっている。諸々の特徴は下記

 

枝垂れた柳の枝はまるで流水の様

出町柳駅のところにある枝垂柳(シダレヤナギ)不思議と涼しそうというイメージが付くのはなぜなのだろうか?というわけで、下から空に向かって見てみた。雲と青空がよく見える。光もたくさん入ってきているので、他の木よりも涼しさから遠い。枝と葉が風になびきやすいので、動きがあるから涼しく見えるのか?考えていてもキリがないので、ここまでにしておいて、シダレヤナギの葉って、互いの葉が重なっているにも関わらず、

 

茎が筒状になれたことは大きな革新だったはず

朝顔展で展示されていたアサガオの一つ茎(もしくは枝)の一部が上の写真の様に平らになっていて、一方向から葉が展開していた。この様な形状を帯化(たいか)と呼ぶが、上にある説明の通り、上方向にしか葉を展開することが出来ない。もし、この帯化した箇所がひっくり返ってしまうと、すべての葉が光とは逆の方向を向いてしまうことになる。ここから見て思うことは、筒状の茎という形は、どの方向にも葉を展開させることができるため、

 

第57回朝顔展@京都府立植物園最終日

今日も行ってきたよ、朝顔展本日が最終日でした。枝垂れアサガオは巻き付くこともやめたで、先日までお目見え出来なかったアサガオがあって、アサガオというのものは展示会であっても、毎日咲くときのわくわく感があるなと。札がなかったので、この咲き方がなんと呼ばれているかわからないけど、おそらく采咲牡丹(さいさきぼたん)かなと。展示会は今日で終わりだけど、変化朝顔の展示自体はしばらくあるらしいので、8月中は朝の運動も兼ねて、定

 

枝垂れアサガオは巻き付くこともやめた

朝顔展で枝垂れアサガオという品種があった。第57回朝顔展@京都府立植物園二日目本来ならば、上へ上へと周囲のものに巻き付きながら伸長するアサガオが、枝垂れアサガオでは上に向かって伸長するどころか、何かに巻きつこうともしないらしい。ということは、高校生物で光感受性というものがあったけど、枝垂れアサガオにはそれがないということになる。面白いことに、光感受性がなくなった株が周囲のものに巻き付くことも行わないと

 

紫吹掛絞石畳撫子采咲

第57回朝顔展@京都府立植物園二日目京都府立植物園の朝顔展に行き、変化朝顔の花をたくさん見かけた。今回はその続き札には黄抱芋紫吹掛絞丸咲(きかかえいもばむらさきふっかけしぼりまるさき)と記載されていた。紫より前は葉の形状を指すのでそこは触れない。この写真の様にスプレーで色付けしたような模様を吹掛絞(ふっかけしぼり)と呼ぶらしい。変化朝顔図鑑 - 株式会社 化学同人 18ページよりこれは模様は珍しいけど、丸咲きなので形状自体は珍しいわ

 

第57回朝顔展@京都府立植物園二日目

第57回朝顔展@京都府立植物園昨日に引き続き、今日も行ってきたよ、京都府立植物園の朝顔展。アサガオは一日しか咲かないのと、トランスポゾンが盛んで変異が入りやすいので、咲くか咲かないか?綺麗に咲くか?珍しい形に遭遇できるか?という要素があるため、咲き始めたら毎日目が離せないのが、アサガオ栽培の醍醐味だろう。そんな中、今日とても素敵なアサガオが咲いていたよ。これ!札には青斑入抱芋葉紫牡丹と書いてあ

 

第57回朝顔展@京都府立植物園

大事なアサガオをネキリムシにやられて傷心気味です。ネキリムシが憎すぎるそんな中、京都府立植物園でアサガオ展が始まったので行ってきた。もちろん、開園と同時の7時にで、もちろんいろんなアサガオが展示されているわけですが、大輪咲きばかりで、大輪咲きはどの植物でもあまり興味がないのでざっと見て、※大輪咲きは花をより大きく綺麗に咲かせることお目当ての変化朝顔を見た。変化アサガオのタネを蒔きました変化朝顔は毎日見て、

 

ネキリムシが憎すぎる

朝起きたら、アサガオから知る病気にかかりにくい株この株がなんか元気がなかった。※この写真は元気がある時で、元気がないときは焦りのあまり撮影を忘れた。見てみると、ネキリムシにかじられていたのよ。※握爪龍の方は更にかじられていましたが、余裕がなくて撮影していない。やられたのは二株で、一株は大きかったから余裕で耐えるけど、握爪龍の方はそうはいかない。ネキリムシは近くにいるものらしいので、プランタ内を軽く掘り返し

 

アサガオから知る病気にかかりにくい株

いただいたアサガオはなんとか成長しています。このアサガオのまるまってるけど、日々成長していますこの葉の形状を握爪龍と呼ぶらしい。変化朝顔図鑑 - 株式会社 化学同人 13ページよりこの株程変異は強力じゃないけど、こんな株もある。葉はこんな感じ。握爪龍程ではないけど、内側に向かって丸まっているね。これを見て思う。雨が降ると長い間、葉の上に雨水が溜まり続けるので、ヘタするとここで菌が繁殖してし

 

まるまってるけど、日々成長しています

今日は書くことが思い浮かばない。そういう時はマクロで写真でも撮影してみると良いことがあるかもしれない。ということで、江戸の庶民は捻れに期待を寄せたのか?このアサガオの葉でも撮影してみることにした。このアサガオも日に日に大きくなっていて、一応成長しているみたいだ。とりあえず、このアサガオの葉を掲載する前に、通常とは言いにくいんだけど、和アサガオの剣型を表示しておく。昼間に撮影したので、しなっとしているのはご愛嬌。こ

 

江戸の庶民は捻れに期待を寄せたのか?

発芽という難所をみんなで乗り越えて頂いたアサガオのタネ。双葉や本葉が奇抜な形であればあるほど、すごい花を咲かせる可能性があるというけれど、本当にこの株は花を咲かせるまで到達することができるのか?自信がないな。江戸時代の園芸文化で、こういう株を見て、そりゃあもうテンションがダダ上がりだったのだろうけど、今の俺にゃあ、テンションが上がる要素がないぜ。

 

東福寺塔頭天得院の桔梗たち

東福寺にある天得院というところに珍しい桔梗があり、ちょうど今あたり、拝観できるということで行ってみた。桔梗の寺 天得院庭園は桔梗だらけだったけど、お目当ての珍しい桔梗というのはどこにあるのだろう?と探してみたら、あったよ、庭園の外にちなみにこれが通常の桔梗だとして、ここには白い桔梗がある。それ以上に京都市内でもなかなかない八重咲きの桔梗がある。なんか内側の花弁が折れ曲がっているけど、ま

 

変化アサガオのタネを蒔きました

変化アサガオという日本に古くから伝わる古典園芸の一つで、それはもう見事な変化で民衆を魅了した町民の文化があった。今まで育てたもの、実際に見たものとして、こういうものがある。これを見て、アサガオってどんな花だっけ?とよくわからなくなるだろうから、西洋アサガオになるけど、これがアサガオ!というものの写真も載せておく。自転車で走っていると、時々アサガオの花を見かける様になった。まだ梅雨だよ。はや

 

三大花卉園芸の一つとしてのナデシコ

学部生の頃に受講した花卉園芸学で、日本における三大園芸(生産量の話)はバラ、カーネーションとシクラメンと言われた。どれも高度な品種改良がなされ、野生種がどんな花であったか想像ができない程、栽培されている花は変異してしまっている。先日、カーネーションの花を見てふとそんなことを思い出した。さてさて、カーネーションだけど、別名をオランダナデシコと呼ぶ。ナデシコといえば日本の古典にも記載されている程、古くから愛されている花の一つなん

 

枝変わり。原基の万能性

前回、原基から脇芽(枝)が発生する内容を記載した。その時に原基から発生した枝は別個体として振る舞うということを記載した。この別個体という話は、園芸史において重要な位置づけであり、とある枝でいきなり八重咲きみたいな親の茎と全然違う花を咲かせるといったことが発生する。こういった発生した枝が突然変異により親の枝と異なる形質を持つことを枝変わりと呼び、枝変わりによって素晴らしい品種が生まれた場合は挿し木によって増やして園芸は発展した。枝変わり - Wikipedia桜

 

雨の季節はこれからはじまる。アジサイ

そろそろ6月。6月といえば雨の季節雨が降るといろいろと不便になって億劫になる時期だけど、雨が多いからこそ見れるものもある。雨の季節といえば、一番最初に連想されるのが紫陽花(アジサイ)の花だと思う。アジサイは、土の色によって花弁の色が変わるリトマス紙みたいな特徴があるっていうけど、それは本当なのかいな。という風に思うことがある。なぜなら、アジサイも様々な色とりどりの様々な品種があるから。なんて前置きはここまでにしておいて、京都でアジサイといえば大原三千院

 

八重咲きのフジ

そろそろ時期が終わるけど、GW前後で咲く見事な花として、棚から垂れ下がるフジがある。(撮影時期:満開から少しはやめ)?なんか花の形がちがくね?花弁がやたらと多いから、この花は八重咲きか?実際はこんな感じで、上が広く、下は尖っている。典型的なマメ科の咲き方だろ。そう!このフジは八重咲きで、八重黒龍藤というネームプレートがあった。八重咲きは雄しべが変異したものだっていうけれど、八重咲きは大事な

 

色、長さ、枚数、花の魅力

梅宮神社のハナショウブハナショウブ、古典園芸植物の一種で、菊の様に地域ごとに様々な系統がある。江戸菊は江戸の華幽玄の美の伊勢菊どのような形の花がどの地域の系統だかよくわからないけど、とりあえず様々な形状の花が合ったので、順にアップロードしてみる。色はもちろんのこと、花弁の枚数、各花弁の長さ、縁の長さというものでこんなにも様々なバリエーションを生み出している。これ以上の文章が

 

梅宮神社のハナショウブ

京都の松尾大社付近に梅宮神社という神社があり、その庭園には見事な花菖蒲(ハナショウブ)が咲いている。この写真は昨年の6月上旬に撮影したもので、見事にハナショウブが咲き乱れている時期のもの。ハナショウブは園芸の中でもかなり盛んな部類に入るので、様々な品種が生まれ、上の写真がベーシックな形状であるかはわからないけど、ハナショウブはこんな感じの花が咲く。これを見て、大田神社のカキツバタカキツバタと見分けがつかないなと&hell

 

大田神社のカキツバタ

神山や 大田ノ沢の かきつばた ふかきたのみは いろにみゆらむ (藤原俊成卿)大田神社の板に書かれていた。大田神社というのは、京都の上賀茂神社の摂社で、京都の中でも古くからある神社の一つらしい。その神社には太田の沢という池があって、そこでカキツバタという花を保存している。というわけで行ってきた。季節的に少しはやくて、まだ咲き始めというところだった。咲き始めということで、花弁にくすんだ色もなく綺麗な状態であった

 

双葉葵が花を咲かせている

京都の古くからある神社には、フタバアオイが描かれているところがいくつもある。で、そのフタバアオイというのが、これで、このフタバアオイがどんな花を咲かせるのだろう?と思っていたら、すでにこの株は花を咲かせているらしい。葉の下にあった。花は目立つために、葉の上に花を咲かせるだろうというのは人目線であって、フタバアオイがアリやクモを媒介しているのであれば、葉の上で開花する必要なんて全く無い。(もしく

 

松尾大社の奥にあるシロヤマブキ

桜が散った頃に満開になるヤマブキ。京都の松尾大社という神社があって、そこの境内にたくさんのヤマブキが植えられている。らしい。というわけで松尾大社に行ってみた。松尾大社 - Wikipedia実は生らぬヤマブキの八重咲きの花境内一面が八重咲き、菊咲きとヤマブキの花で一色だった。で、奥の庭に白いヤマブキがあるということで、境内に奥の方に行ってきたところ、白いヤマブキが自生していた。おや?ヤマブ

 

散りゆく桜も美しいが

おそらく関山の桜もしくは関山に近い品種今年の桜の季節がすでに終わったと思うのはもったいないまだ咲いている。というか全盛期。桜は散り際が美しいという。散り方の桜吹雪が美しいのだろう。花弁が一枚一枚風に乗って散っていく様を桜吹雪と呼ぶのだろう。でだ、関山っぽい桜の下を見ると、花がまとまって落ちている。よくよく見てみると、長い花柄もあるので、花柄から千切れたのだろうな。桜吹雪ではないけれど、これはこれで美し

 

普賢象の雌しべはまるで象の鼻

普賢象(フゲンゾウ)という桜を見た。この桜は中央の雌しべが葉化していて、その変異が象の鼻に見えることから、普賢象と呼ぶことになったらしい。(実際は普賢菩薩の象だって書いてあった。)フゲンゾウ - Wikipedia雌しべが葉化している変異って今まで見たことがないんだよね。ということで、近づいて詳しく見てみた。?もしかして葉化しているのは中央の緑?確かに鼻っぽく見ようと思えば見えるけど、フゲンゾウという

 

今年の桜の季節がすでに終わったと思うのはもったいない

ソメイヨシノが散って、枝垂れ桜も散って、もう今年の桜が終わったと思うのは非常にもったいない。なぜならば、桜漬けに使われる関山(カンザン)という品種がこれから満開になるからだ。(桜漬けに使われる話は植物園に書いてあった)更に、半端ない花弁の枚数の菊桜もそろそろ開花を始める。陽気も昼間はシャツ一枚でと、快適な季節になりつつある時期に咲くので、今こそ花見の季節だと思う。まぁ、花見の名所にこれらの桜が植えられ

 

鞠の様な桜

ちょうど去年の今頃、京都大学の生協前にある桜を撮影した。今年の直近の天気が良い日が少ないので、この桜が満開になるのはもうしばらく後になりそう。どちらにしろ、この桜の季節はこれからであることは間違いない。八重紅枝垂とこれから始まる桜の季節で、この桜、鞠みたいに花を集めて開花する桜で、しかも八重咲き。実は生らぬヤマブキの八重咲きの花これはなんとも鞠の様。花の集合の上の方からまだ色づきが未熟な葉

 

御衣黄桜の咲く季節

御衣黄(ぎょいこう)去年の今から一週間後ぐらいに撮影したもの緑色の花弁に鮮やかなピンクの桜の花。ピンクの模様は最盛期を過ぎたあたりから現れるらしい。御衣黄の名前の由来は貴族のおえらいさんが来ていた服に色が似ていたからだと、前に植物園の人が言ってた。他の桜よりも開花している期間が長いのも特徴らしい。花弁の緑は葉緑素の色とのことで、花弁の裏側には気孔も存在する。ギョイコウ - Wikipedia学生の頃、花というのは葉としての機能をそぎ落とし、一旦白っぽい

 

八重紅枝垂とこれから始まる桜の季節

ソメイヨシノよりも若干遅くに満開になる八重紅枝垂(ヤエベニシダレ)を拝みに平野神社に行ってきた。桜は平野神社で先日記載した、おそらく紅枝垂と比べても、明らかに花弁の枚数が違う。といっても、どちらが綺麗かは好みの問題なので、これ以上の話はやめておく。なんて話は脱線したけど、本当に書きたかったことは、本日、平野神社に行ったけど、珍種10種のうち、半分はまだほとんど咲いていなかった。

 

徒長をも雅に変える日本の文化

いつも歩いている道に枝垂れ桜がある。枝垂れ桜といえば、枝が長くなりすぎて、重力に耐えられなくなって垂れたからこの形状になるらしく、これは一種の枝の徒長だ。※徒長とは茎や枝がひょろ長く無駄に伸びること徒長といえば、高校生物で習う植物ホルモンのオーキシンが関与していて、私が学生の頃に枝垂れもオーキシンが関わっているのでは?という話を聞いたことがある。枝の先端が徒長するけど、伸長に合わせて枝の強度を高めることをしないから、徒長した枝は重力に負

 

実は生らぬヤマブキの八重咲きの花

花咲きて 実は生らぬとも 長き日に 思ほゆるかも ヤマブキの花前にタイトルは忘れたが、万葉集と園芸の本を読んだ時、作者不明、おそらく貧しい農村の娘だろうという内容が記載されていたんだけど、この詩にある実は生らぬともというのはおそらく八重咲きのヤマブキだろう。道端に咲いていた八重咲きのヤマブキの花を見た時に、ふとヤマブキの詩があったことを思い出した。この詩だけど、平安の時代に八重咲きのヤマブキなんて高度な園芸品種なんてあったの

 

細くて長くて見え方が変わる

京都府立植物園の梅苑でこんなウメが咲いていた。ウメかどうかも自信がない。梅苑で咲いているからウメと言ってるだけで、それ以上の確認はしていない。というか、これ、モモじゃね?花弁が5枚はウメを含むバラ科の特徴だからおそらく正しくて、ウメとサクラの花が咲く雄しべの本数や形も似てるので、ウメだとして話を進めると、花弁を細長くしていることで、外観を大きく変えた品種だと言える。花弁を細くするとこんなにも印

 

春の訪れを告げる花。椿

木偏に春と書いて椿(つばき)と読む。しゅうと読まずに椿と読むところから、意味から当てた漢字なのだろう。春を告げる花。そんな意味を持っているのだろうな。ここで不思議なことがある。春といえば連想するのが桜河津桜は梅の時期に合わせて開花するなぜ桜に椿という漢字を当てずに桜には桜という文字を当てたのだろうか?椿と書いてさくらと読ませても良かったんじゃね?なんて思ってしまった。まぁ、昔の人が当てた漢字だ。桜よりも椿の方が春っぽいと感じ

 

河津桜は梅の時期に合わせて開花する

河津桜(カワツサクラ)という桜がある。見ての通り満開だ。桜の開花は来週辺りからと言われているけれど、撮影日は今日だ。この桜は早生の桜である。※早生とは標準の品種よりもはやく生育する品種のこと。ちなみにこの河津桜というのは自然交配の品種らしい。早生ということで、この桜は早咲きということになるんだけど。では、テレビで言われている桜の開花というのは何を指しているのだろうか?(答えはおそらくソメイヨシノ)そして、なぜ河津桜が桜の開花とし

 

ウメとサクラの花が咲く

サクラサクにはちとはやいサクラとウメの違いね。サクラとウメの違いもわかんないの?と言われたことがあるけど、基本的に見分けるのは難しいものだ。キャベツとレタスも然り。違いがわからないの?と不思議に思う人は、おそらく植物のことをまじまじと見ていない。見れば見る程違いなんてわからなくなるものだ。なんてのはおいといて今回の本題のサクラとウメの違いについて。この前購入した本によると、サクラハンドブックの前に、各々の花を

 

サクラハンドブック

春と言えばサクラだろう。桜といえば花見だけど、そもそも花見する人たちはしっかりと花を見ているの?サクラも他の古典園芸同様、高度に品種改良をされているので、木の下でござを敷いて、宴会をしているだけではもったいない。そもそも、花見は春が訪れた喜びのテンションで行うものだろう?暖房ガンガンの部屋で冬を過ごした人にとって、昔の人程春の喜びは感じないだろう。なんて心の叫びから、文一総合出版のサクラハンドブックを購入した。

 

サクラサクにはちとはやい

京都鴨川、出町柳駅付近で桜が咲いていた。…って、サクラでいいんだよな?お恥ずかしながら、サクラとウメについて明確な見分けがよくわかっていない。だから迷った。学生の頃の景観園芸学概論の期末試験で出題され、無事に単位を取得できたにも関わらずだ!ウメはサクラに比べて休眠が浅いため、休眠が打破されてからはやめに咲く程度の認識しかなく、寒いうちから咲くのがウメ、ウメが咲き終わったあたりから

 

桜は平野神社で

そろそろ今年の開花時期の予想が出てきましたね。私がいる関西圏ではソメイヨシノが3月29日頃に開花ということになっていた。桜と言えば、京都だったらどこが良いと良く聞かれる。その質問を受けたら、必ず平野神社と答える。ここはすごい。参道にある木がほぼ桜!奥の境内に向かうまでに様々なサクラの品種があって、境内には、桜の珍種十品種がある。たとえば、八重咲や枝垂れは当然のこと緑

 

蝋梅(ロウバイ)は梅の仲間ではないんだって

この時期、いろんなところで見かける蝋梅(ロウバイ)えらく変わったウメの花弁だな。バラ科らしさが全然ないなって思って、近くで見てみたら、蝋梅の蕊ってなんか太くね?って思ったわけですよあまり参考にならないけど、北野天満宮、管原氏が愛した梅の花ほれ、この通り。太さが全然違うし、そもそも雄蕊の本数が全然違う。で、近くに蝋梅の説明があったので見てみたら、蝋梅はロウバイ科になってた。蝋梅はバラの仲間ではなく、クスノキの仲間な

 

美しさを追求するなら、こじんまりとさせることも手かもしれない

北野天満宮、管原氏が愛した梅の花昨年、北野天満宮で撮影したウメの花を改めて見比べてみた。八重咲きや花弁の色以外に育種(品種改良)でどこに注目していたんだろうってね。おそらく原種に近いであろう梅の木八重咲になっている梅の木こうやって見比べてみると互いの花が密になっているかどうかが大事に見えてくるんだよね。一つの箇所で複数の蕾でも出ているのかね…で、こういう枝垂れもみてみる。う~ん&hellip


Powered by SOY CMS  ↑トップへ