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カテゴリー : 地形・地質/page-7

電子書籍の販売をはじめました
 

フォッサマグナと地すべりと農業

フォッサマグナ 糸魚川-静岡構造線糸魚川-静岡構造線が観測できる断層があるフォッサマグナパークから北へ6km程進むと、フォッサマグナミュージアムという博物館がある。この博物館で、よくわかる糸魚川の大地のなりたちという本を購入して読んでみた。この本の中に興味深い話があった。フォッサマグナと生活というテーマの一つの話としてフォッサマグナと地すべりという話題があった。そこには/*************************

 

フォッサマグナから考える日本の農業

今回の話を始める前に小話を2つ。事業を行う上でよくある話で、問題は小さいうちに潰しておけというものがある。経営を行うにあたって、時々発生する問題は組織が小さいうちに解決しておかないと、解決しないで事業を進め事業が大きくなるに従ってその問題を解決するために多くの人や経費を投入しなければならなくなる。事務の効率化や自転車操業からの脱却としてこの話題はよく挙がる。次に師の元で栽培を学んでいた時によくあった話で営農において、東で研修を受けた方が西で就農すると破産しやすく、西で研修

 

日本列島誕生。フォッサマグナ

フォッサマグナ 糸魚川-静岡構造線日本列島誕生。大陸からの分離前回、日本列島の誕生として、ユーラシア大陸の東端で大陸のプレートと海のプレートがぶつかり、大陸の東端が分離した。分離した島は2つに分断されて、徐々に大陸から離れていったという話を記載した。2つに分断された島は一つはユーラシアプレートの上に載り、もう一つは北アメリカプレートの上に載る。この2つの島はプレートの衝突という形で接近する。この時に、西日本と東日本の島の間に大きな溝

 

日本列島誕生。大陸からの分離

フォッサマグナ 糸魚川-静岡構造線前回の記事でフォッサマグナの北西の箇所にある断層に行ったという内容を記載した。フォッサマグナを簡単にまとめるとCC BY-SA 3.0, Link上の地図でいうところの薄い赤の箇所に大きな溝があって、その溝に年代の新しい火山灰が堆積しているというもの。唐突に大きな溝と記載されても、静岡を通過したことがある人からみたらピンとこないだろう。というわけで、日本列島の成り立ちから見ていくことにする。とはいっても地質

 

フォッサマグナ 糸魚川-静岡構造線

長野県の栄村小滝集落で東西と、栽培と畜産の家畜糞処理の事を話しましたで長野と新潟の県境に訪れた。新潟に来たらどうしても行きたいところがあった。それは、※写真下部の中央に白い白線があり、この両端で地質が異なるフォッサマグナの糸魚川-静岡構造線だ。ということで帰りに寄ってきた。上の写真の場所は新潟県糸魚川市にあるフォッサマグナパークというところにあり、ナウマンゾウで有名なナウマン博士が発見した西日本と東日本を分ける境界線みたいなものだ。CC B

 

苗場山麓ジオパークの小滝四ツ廻りの運河跡

長野の栄村小滝集落の米づくり前編先日訪れた長野県の栄村は収穫できる米が美味しいだけでなく、苗場山麓ジオパークとして登録されている地域でもある。※苗場山麓ジオパークは新潟の津南から長野の栄村までの地域一帯を指す苗場山麓ジオパークジオパークといえば、地球のことが学べる地形を保存しつつ公開しようという取り組みで、今まで訪れた中では、兵庫の玄武洞、鳥取砂丘や浦富海岸(どちらも山陰海岸ジオパークになる)がある。赤土の理解のために玄武洞へ浦富海岸で大きな花崗岩

 

長野の栄村小滝集落の米づくり後編

長野の栄村小滝集落の米づくり前編前回、美味しい米を収穫している長野県の栄村にある小滝集落を訪れ、水田の周りがどのような環境であるか?を見て回った。その中で、水田の上流にある山の土が赤土の粘土地で、玄武岩のような特徴の黒い石がごろごろとしていた。更に水田へと流れる湧水の川底にも赤土が堆積していた。これらの話を踏まえた上で、本題の水田を見てみる。この地域で一番成績が悪い土はないか?ということで、昨年は秋落ち、今年は他の水

 

長野の栄村小滝集落の米づくり前編

長野県の栄村小滝集落で東西と、栽培と畜産の家畜糞処理の事を話しましたでも書いたが、先週末に長野県にある栄村小滝集落というところに招待されて行ってきた。私の師である青木さんのことを書いた記事をきっかけに知り合い、青木さんのところにいた頃からセレクトファーム、コトブキ園であった事を経て、京都農販と一緒に産地を周り始めた。それらの経験を踏まえ、業種、地域による差を集落の方に話をすることになった。雪に埋もれた畑を見て思い出す師の言葉農薬を使用している方の野菜も美味しいよ栽培と畜産

 

土壌分析アプリSoil3 on SOY Shop

以前から開発していた土壌分析アプリSoil2ですが、調査を兼ねて大幅に改修してSoil3を開発しました。※Soil3はSOY Shopのマイページの拡張として動作します土壌分析アプリsoil2 by GoSoil3でできることをまとめると、事業所や各ほ場を登録し、住所、面積やGoogle Mapsと連動して、位置情報とストリートビューの向きを設定する。これによりアプリを介して畑の土の色や周囲の情報を現地に行かずともある程度把握することができ

 

川に石を置いたことから始まった(かも)

川の真ん中あたりで草が生え始める。川の流れは右から左。その流れに従って、ランナー(匍匐型)が伸長する。シロクローバは匍匐するここは、矢印の箇所に大きな石があって、水の流れが矢印のようになって、川の流れが弱くなった矢印の箇所に上流から流れてきた砂利が堆積して、その上にオギっぽい草が発芽した。白い綿毛がなびくのは秋の喜びこのオギっぽい草が下流、しかも流れの弱い向きに伸長

 

馬の背洞門

城ヶ島には馬の背洞門という自然の造形がある。これは大きな海蝕洞になるらしい。波が岩礁を削り窪みを作る手前に海があるけれども、潮が引いている時は砂浜が現れる。撮影した時期は違うけれども(11月)、こんな感じ。言いたいことは、岩礁の上で海蝕洞が形成されているということで、海蝕洞が形成された後に隆起が発生していると解釈すれば良いのだろうか?隆起して露頭した地層どこかで城ヶ島は以前は砂浜で良質な海水浴場だったけど、関東大震災

 

波が岩礁を削り窪みを作る

断層、スランプ構造が城ヶ島の成り立ちを物語るこの観光橋と呼ばれるところから、火山灰の層が炎のように揺らぐ岩礁を目指す間、観光橋の地層を横側から見てみると、地層の形成時に上側になるところを見ることができる。上側なので地層のような水平に模様が出来ているわけではなく、各層が湾曲しているように見える。この写真でもちらっと見えるが、ちょっと目線を移動してみると、このような空洞が見える。海の水(波)が軟らかい箇所を削

 

火山灰の層が炎のように揺らぐ

先日から書いている城ヶ島の話。城ヶ島は地形・地質駆け出しの初心者に様々な事を教えてくれる。断層、スランプ構造が城ヶ島の成り立ちを物語る先日まで島の東側の観光橋と呼ばれるところの付近を記載してきたが、今回は島の南側の岩礁のところに移ってみる。ここらへんの地層は緩やかな傾斜かほぼ水平の箇所が多く見られる。これらの地層の中で、ところどころで炎が揺らいだような層がある。この層のことを火炎構造と呼ぶ。火炎構造の白い層は

 

断層、スランプ構造が城ヶ島の成り立ちを物語る

隆起して露頭した地層まで地層の形成や隆起を見てきた。城ヶ島という地形が様々な情報をわかりやすい形で提供してくれるため、地質駆け出しの私にとって良い教材となってくれる。神奈川の半島の先にある島、城ヶ島何回かに渡って見続けてきた観光橋エリアのこの地層、他にも見るべき箇所がたくさんあるらしい。例えば、赤枠で囲った箇所一部の地層が湾曲している。これはスランプ構造と呼ぶらしい。スランプ構造とは、水底の堆積層がまだ軟らかいう

 

隆起して露頭した地層

前回、級化層理を利用して、横になった地層の左右のどちらが新しく堆積した層であるか?を調べた。そもそもの話なのだけれども、今回は地層が横になっていることについて触れてみたいと思う。はじめに地層ができる場所を確認しておくと、陸地から川を経たり、風によって飛ばされてきた砂、泥や火山灰が海底に堆積する。堆積された砂、泥や火山灰は海の水圧によって圧縮されて硬い層となる。次に隆起だ。陸のプレート(左)と海のプレート(右)がお互いに押しあって

 

級化層理、どちらが上か?

城ヶ島の砂岩凝灰岩互層の続き城ヶ島のある三浦市でWebサイトで地質観察ガイドというPDFを公開している。このPDF内のトピックの一つで、級化構造というものがあった。級化構造(級化層理)が何なのか?を調べてみると、堆積構造の一種で粒経の違いによって水中を沈降する速度が異なるために、同時に供給された土砂が単相の下から上に向かって粒経が小さくなっていく構造です。級化層理は地層の上下判定の手がかりになります。と下記の本に記載されていた。(株式会社誠文堂新光社 / 増補版 地層

 

城ヶ島の砂岩凝灰岩互層

神奈川の半島の先にある島、城ヶ島前回の記事で、神奈川県の南東の先端にある城ヶ島に行ったという記事を書いた。城ヶ島を含め三浦という地域は神奈川県民であれば、遠足なり自然教室なりで訪れる機会は非常に多いところだけれども、改めて行くととても興味深いところだなと感じた。地質の駆け出しの身であるから拙い内容になるけれども、城ヶ島からわかってきたことを書いていきたいと思う。はじめに三浦半島を含めた城ヶ島の位置だけど、By Peka [GFDL or

 

神奈川の半島の先にある島、城ヶ島

神奈川県の新横浜付近にある畑の色で神奈川県に来た。せっかくの機会なので神奈川の南東の三浦半島の先端にある城ヶ島に行くことにした。三浦や城ヶ島といえば、神奈川県民であれば遠足や自然教室で訪れる機会が多いはず。ここは(人類史を遥かに超えた)歴史的に何度も大地震があって隆起したとされ、傾斜の地層が露頭している。何度も来ていたはずなのに、岩礁が広がっているのは印象に残っているけれども、岩礁が縦になった地層であることは印象に残って

 

農研機構の日本土壌インベントリー

先日、農研機構に行ってきた。農研機構の谷和原圃場の土質この時に農研機構の方から非常に役に立つWebサービスを教えていただいた。それは日本土壌インベントリーだ。日本土壌インベントリー | 農研機構何がすごいのか?といえば、検索窓で緯度経度を入力して検索すると、調べたい地域の土質がわかり、更に土質の詳しい説明を表示することもできる。このサービスにより訪れたことがない地域でも、栽培面での土壌の特徴を把握することがで

 

農研機構の谷和原圃場の土質

内容は割愛しますが、所用で筑波にある農研機構に行くことになった。農研機構といえば、日本における農業の最先端の研究を行っている研究機関だ。農研機構 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構ここで気になるのが露地栽培の研究を行っている土質だろう。というわけで今後の付き合いも兼ねて、試験圃場を案内していただきました。※撮影と掲載の許可を頂いています土の色が茶色い。ここは褐色の黒ボク土に当たるところだ。間隙が形成されて

 

黒ボク土は栽培しにくかった土なのか?後編

黒ボク土は栽培しにくかった土なのか?前編前回、黒ボク土は腐植が多く物理性には富んでいるけれども栽培しにくい土だとされていたけれども、その感覚に違和感があることを記載した。黒ボク土は養分が少なく、アルミニウムが溶脱しやすいから栽培しにくいという。黒ボク土は本当に良い土なのか?後編おそらく土自体が養分に富んでいる土地はほぼないだろう。山からの水に養分が富んでいるかどうか?が養分の有無に影響を与えているだろうから、平野の黒ボク土であれば養分は少ないことは納得できるけ

 

黒ボク土は栽培しにくかった土なのか?前編

南九州の黒ボク土神奈川県の新横浜付近にある畑の色鹿児島や横浜の黒ボク土の地域や、黒ボクの条件を必死に再現しようとして試行錯誤している土質を見て思った。学生の頃や栽培に関わり始めてから出てくる話題として、火山灰由来の黒ボクは腐植に富んで、保水性、排水性が高いけれども、土自体には養分が少なく、アルミニウム障害が起こりやすいから栽培しにくいと。土壌の酸性具合に気を付けろおそらく関東にずっと居続けていれば何も違和感を感じなかっただろうけれども、

 

神奈川県の新横浜付近にある畑の色

神奈川県横浜市に来ている。どこかの地域にきたのなら、土質の写真と撮影場所の緯度経度から地質は見ておきたいということで、撮影してみた。ここらへん周辺の土は色が黒っぽくて軽そうだ。先日の南九州で見た土と似ている。南九州の黒ボク土地質を見てみると関東平野の堆積地だからだろうか、非海成堆積岩類であることしかわからない。まだまだ駆け出しのペーペーなので、これだけだとよくわからないから、周辺の山の情報も引っ張ってくると、

 

南九州の黒ボク土

先日、南九州(鹿児島市内南部)に訪れる機会があったので、いつもの通り、土質を確認してきた。南九州の有村青果さん主催の勉強会で基肥の話をしました写真を載せる前に今までの記事でこの地域の土質を確認しておくと、(非アロフェン質黒ボク土とフィールド科学に魅せられて 肥料科学,第29号,1~62(2007)18ページの図を引用)黒ボク土は本当に良い土なのか?後編緑の箇所の黒ボク土なので、アロフェン質の黒ボク土の地域となる。黒ボク土は本当に良い土なのか?前編

 

空芯菜、空洞の茎が水に浮く

カボチャも強い夏の葉物野菜といえば、ヒルガオ科のエンサイがある。エンサイは空芯菜と呼ばれ、茎を切ってみると、名前からわかる通り、中が空洞になっている。この特徴から、エンサイが盛んに栽培されているところって、水浸しのところで水の上に浮かばせながら栽培しているよという話を聞いていた。先週、ミャンマーへ行っていた。現地の方から線路横にエンサイ畑があるから行ってみるか?ということで行ってみた。ボーキサイトは土になるのか?

 

ボーキサイトは土になるのか?

(大阪市立科学館で撮影したボーキサイト)栽培にとっての苦土の基のかんらん石大陸のプレートは花崗岩でヤンゴン周辺の花崗岩にはボーキサイトが多いということを記載した。ボーキサイトというのは酸化アルミニウムを主成分とした鉱物ということになっている。この石が土化したらアルミニウムが多い畑となるはずだ!はじめにボーキサイトが風化したらどうなるのか?を調べてみたら、酸化アルミニウムは酸素と強く結合しているため風化に強いとあった。更に水には溶けないということも記

 

大陸のプレートは花崗岩

ミャンマーのヤンゴンに行ったので畑の土を見たアジア大陸にあるミャンマーという国のヤンゴンというところに行った。大陸に行ったら当然大陸の土質というものを拝みたいもの。ということで、現地の人に頼んで行きやすい畑に行ってきた。今回の話の前に、大陸の岩について少々。三波川変成帯の岩々大陸移動説という説があって、日本の東あたりに陸のプレートと海洋のプレートがぶつかる場所が多々ある。この海のプレートが陸のプレートの下に入り込むような

 

ミャンマーのヤンゴンに行ったので畑の土を見た

詳細は割愛するけれども、とある用事で本日までミャンマーのヤンゴンに行ってた。ヤンゴンといえば、アジア大陸の海に面したところにある。大陸の土質を見ることなんてなかなかないことなので、現地の方にお願いして、畑の土を見せてもらった。遠くから畑を眺めてみると、どことなく紅い土に見える。宝山の土から紅土を考えるこの写真よりももっと紅という土もあったけど、もっと紅な土のところで栽培しているところが見当たらなかったので撮影していない。

 

蛇紋岩地植物群

超苦鉄質の大江山の麓の土壌の続き。かんらん岩や蛇紋岩の地域のことをもっとよく知れないか?と今まで読んでいた本を思い返していたところ、株式会社誠文堂新光社 / 年代で見る 日本の地質と地形の36ページに記載されている岩手県の早池峰山のページで、蛇紋岩で形成された山にしか生えない植物があるという内容が記載されていた。後にこの植生のことを蛇紋岩地植物群と呼ばれていることを知るんだけど、蛇紋岩の風化によって形成された土壌というのは独特の特徴を持つことで蛇紋岩地にしか生息することが

 

煉瓦ってなんだろう?

硬いレンガの隙を狙ってこの記事を書いていた時にふと、そういえばレンガってなんだのだろうな?って思った。レンガは人工物だけど、原材料から人工物というわけではなく、鉱物資源を何らかの手法で加工したものであることは間違いなので、気になった時が吉日ということで検索してみた。煉瓦(レンガ)は、粘土や頁岩、泥を型に入れ、窯で焼き固めて、あるいは圧縮して作られる建築材料。通常は赤茶色で直方体をしている。焼成レンガは、土の中に入っている鉄分の影響により赤褐色となる

 

超苦鉄質の大江山の麓の土壌

京都舞鶴の大江山超塩基性岩体地域で超苦鉄質の石らしきものが落ちていた。話を進める前に簡単に復習すると、京都舞鶴の大江山はかんらん岩や蛇紋岩といった超苦鉄質の岩石で有名な場所。蛇紋岩で出来た山が近くにある田んぼ読んで字の如く、苦土(マグネシウム)と鉄が多く含まれた超塩基性の岩で形成されている地域である。※塩基性と書かれているけれども、岩の場合はpHではなく二酸化ケイ素の含有量のこと。塩基性は二酸化ケイ素が少ない。岩石が教えてくれる塩基性がpHに関

 

京都舞鶴の大江山超塩基性岩体地域

昨日、京都の舞鶴に行ってきた。舞鶴といえば、大江山超塩基性岩体地域として地質的に非常に珍しい地域らしく、栽培の面でも地域の特性による影響を多く受けるという話をちらほら聞いている。大江山超苦鉄質岩体地域の鉱物|京都府レッドデータブック2015蛇紋岩で出来た山が近くにある田んぼ舞鶴の大江という場所は、日本シームレス地質図かんらん岩や蛇紋岩といった超塩基性岩で世界的に有名なところらしい。大江付近についてから、地面を見ながら歩いていたら、

 

醒井渓谷に行ってきた

醒ヶ井宿の居醒の清水先日、醒ヶ井宿に行って、湧水周辺の地質が玄武岩なところと石灰岩であることを知った。この醒ヶ井宿の山の方には醒井渓谷という箇所があるということなので、改めて行ってみた。というわけで到着。この渓谷は居醒の清水の湧いている箇所から離れているので、直接的に関係あるところではないだろう。とりあえず、露頭しているところを探してみると、鋭利に割れている箇所があるので、おそらくこれはチャートか?崩

 

再び東尋坊の国営農地へ

安山岩の周辺の土壌は赤土でしたと重複するけど、先日改めて、安山岩で有名な東尋坊の近くの国営農地に行く機会があった。その国営農地で畑の土を深く掘り返している箇所があったので、この箇所は堆肥等の影響がないだろうと希望的観測を込めて撮影してきた。その時の写真がこれ。とりあえず、いつも通り地質も調べてみると、日本シームレス地質図東尋坊と同じ、火山の岩石を母岩としていることがわかった。安山岩由来といえば、火山灰や風化の具合

 

醒ヶ井宿の居醒の清水

醒ヶ井の梅花藻梅花藻は水温15℃前後を保つ澄んだ湧水を好みと、生育できる条件が限定的であるため、生育している箇所は非常に少ない。梅花藻が生息している川を武蔵川と呼ぶらしいけど、この川の上流に加茂神社があり、その神社の端に水が湧いている箇所がある。この地域の湧水は居醒(いさめ)の清水と呼ばれ、平成の名水百選に選ばれている。滋賀県/米原市 居醒の清水 - 環境省湧水といえば、周辺の山の地質の影響を受けているものがあるとい

 

美濃加茂の黒ボク土

9年前…いや、キリが良いように大体10年前としておこう。師の元で栽培を勉強していた人のところに行く機会があって、その人の住まいが岐阜県の美濃加茂市で、彼の畑が黒ボク土であった。紅土と黒ボクを見て思い出す師の言葉黒ボク土は本当に良い土なのか?前編当時はほとんど知識がなくて、あぁ、ここに黒ボク土があるんだね。程度のことしか思わなかった。今は?といえば、知れば知るほどわからないことだらけで、日々、自分の無知さを痛感するので、

 

飛水峡で日本最古の石が発見された

日本最古の石の片麻岩前回の話で、岐阜県の七宗町にある博物館に日本最古の石を見に行った話を記載した。日本最古の石はどのようなところで発見されたのだろう?発見された場所を確認できるために階段を設けているということで、日本最古の石の発見地に行ってみた。飛水峡という渓谷の川の向こう側ということらしいので橋を渡って、※撮影した場所と違う橋を渡っています。歩いていくには少し距離のある場所に石碑はあった。この石碑の横に、

 

日本最古の石の片麻岩

/** Geminiが自動生成した概要 **/
岐阜県七宗町にある日本最古の石博物館にて、日本最古の石を展示している。約1.6億年前の上麻生礫岩に含まれる片麻岩で、その形成は約20億年前と推定される。片麻岩は高温で変成した変成岩であり、朝鮮半島に見られる類似の石から、日本海形成以前の大陸由来と考えられている。年代測定はウランなどの放射性同位体の崩壊を利用し、半減期を指標に行う。この片麻岩はマグマになるほどの高温には達しなかったため、最古の石として残った。

 

峰山の山を切り開いてできた国営農地

稲作発祥の地「月の輪田」で稲作発祥の地に着く前に近くの寿司屋で寿司をごちそうになっていた。京丹後は魚が美味いから寿司も美味い!なんてことは置いといて、寿司屋に入る時に店に飾ってある石が気になった。緑の大きな石がある。この地域って花崗岩質的な母岩だよな?この石はどこか遠くから持ってきたのか?まぁいいや。13:00から峰山の国営農地で待ち合わせがあったから稲作発祥の地の山側にある国営農地に行った。ここで気になったことがいくつかあ

 

畑で宝石探し!(ができるかもしれない)

創元社から出版されているひとりで探せる 川原や海辺のきれいな石の図鑑を読んでいたら、京都の木津川市にある木津川の川原で小さなガーネット(透明色の赤い石)が拾えると記載されていた。そこそこ遠いし、そのうち行ってみようかなとその時は話題に出した程度だった。先日、木津川の近くの畑に行く機会があった。この畑で土質の見ていたら、マルチの上に堆積した土の色が自分が経験したところと違っていることに気がついた。まじまじと見てみると、薄いけれども

 

赤い川と鉱山跡

赤い川と鉄細菌地下水を組み上げたら赤い水と油っぽいものが出てきたという話から、赤い水(赤い川)のことを調べ、赤い川には鉄細菌が関わっているということがわかった。要約すると、土壌中の鉄分が水に溶け、その鉄から鉄細菌がエネルギーを取り出し、その時の副産物で水酸化鉄(Ⅲ)という油っぽい副産物ができる。今回は突然現れた赤い川について見ていきたいと思う。鉄が遊離するタイミングとして有名なものとして、土壌の鉱物が強酸に触れた時がある。例えば、強い生理的酸性

 

赤い川と鉄細菌

散布用に地下水を組み上げたら赤い水が出たで地下水を組み上げたら赤い水が出てきて、その水の上に油が浮いていた。その水を散布していたら、スプリンクラーの先にサビっぽいものが付き始めた。この水を引き続き使い続けても良いか?という相談があったわけで、この答えを探すために赤い水について調べなければならなくなった。これらの問題を探るためには赤い川と鉄細菌の話から始めると良いだろう。時々、こんな感じの赤い川を見かけることがある。鉄が多く溶けていて、酸化鉄(赤

 

花崗岩から真砂土へ

寛永通宝を模した銭形砂絵先日投稿した銭形砂絵だけど、この写真を撮影したのは当然ながら山の上だ。ちょっと歩いたところに展望台がある。この展望台に行った時、展望台(山頂)にはおそらく花崗岩だと思われる大きな石がたくさんあった。花崗岩といえば、非常に硬い岩だけど、風化しやすいという普通に考えたら不思議な特徴がある。栽培の要の電気石はどこにある?花崗岩にはある程度の大きさの鉱物が分散するように分布している。これらの各々の鉱物は温度や湿度

 

寛永通宝を模した銭形砂絵

徳島のネギの栽培者向けに施肥設計の話をしましたで四国の徳島に行ったわけですが、徳島の前日に所用で香川の観音寺市というところに立ち寄った。観音寺市に行ってはじめて知ったのだが、海岸に巨大な寛永通宝という硬貨の砂絵があった。この砂絵を銭形砂絵というらしい。この砂絵がなぜできたのか?はいろいろと言われがあるらしいが、資料が焼けてしまって謎らしい。銭形砂絵 - Wikipedia銭形砂絵はここまでにしておいて、銭形砂絵の付近では砂丘での農業が盛

 

三波川変成帯の岩々

徳島の名水の江川の湧水前回の記事で、徳島の名水の近くの地質が三波川変成帯という低温高圧型変成帯という地帯であるということを記載した。ここに何かのヒントが隠されているかもしれないので、低温高圧型変成帯という用語を調べておこう。はじめに高圧型変成帯という用語だけど、株式会社誠文堂新光社から出版されている薄片でよくわかる 岩石図鑑の86ページの変成岩の分類から言葉を借りると、高圧型は広域変成岩という分類に当てはまる。これまた同じページの説明を引用すると、

 

徳島の名水の江川の湧水

徳島のネギの栽培者向けに施肥設計の話をしましたの休憩中、公民館のトイレの窓から外をなんとなく見ていたら江川の湧水という看板が目に付いた。なんだって?ここに名水があるだと!名水といえば、以前、湧いているところの地質が特徴的で、その特徴から湧いた水だから美味しいということもあって、きっとここにも何かあるのだろうとトイレでテンションが挙がった。天川村洞川の名水のごろごろ水勉強会で徳島に行く前から、今回の勉強会の会場付近の地域が、日本シ

 

黒ボク土は本当に良い土なのか?後編

/** Geminiが自動生成した概要 **/
関西圏では、火山活動が少なく、黒ボク土は主に2:1型粘土鉱物が主体で、アロフェン質の黒ボク土に比べてアルミニウム障害が発生しにくい特徴があります。一方、アロフェン質黒ボク土は火山灰の影響を強く受け、アルミニウム障害のリスクが高いです。関西圏では、歴史的に黒ボク土での栽培が比較的容易であったため、「黒ボク土は良い土」というイメージが広まったと考えられます。しかし、黒ボク土の性質は地域によって異なり、一概に「良い土」とは言えません。

 

黒ボク土は本当に良い土なのか?前編

/** Geminiが自動生成した概要 **/
黒ボク土は通気性・保水性に優れる反面、アルミニウム障害という問題を抱えています。本稿では、黒ボク土の形成過程を、粘土鉱物であるアロフェンと非アロフェンに着目して解説しています。黒ボク土は、玄武岩質火山灰を基材とし、アロフェン質と非アロフェン質に分類されます。非アロフェン質はベントナイトなどの2:1型粘土鉱物ですが、アロフェン質は火山ガラスから生成されるアロフェンを含みます。アロフェンの生成には玄武岩質火山灰由来の成分が関与していると考えられています。

 

砂丘農業の土では腐植が溜まりにくいのか?

井手ケ浜の岩を見るまでで、鳥取の砂丘農業の理解に役に立つかどうかわからないけど、とりあえず目立った箇所を投稿し続けてきた。これらの話を踏まえた上で本題に入る。砂丘農業が営まれている地域の特徴は花崗岩が風化して、しかも石英が多い土壌になっている。更に山陰地方の花崗岩特有の鉄多めという特徴もある。浦富海岸で大きな花崗岩と出会う見るからに腐植がたまらなそうだ。土壌のアルミニウムが腐植を守る砂の層の下には鳥取県にあった火

 

井手ケ浜の岩を見る

崩れて地肌が見えた箇所の下の方にハマエンドウ前回はこの崖を見て、植物に目が行ってしまったが、今回鳥取に来た目的は砂丘農業での土質を見ることだった。岩がゴロゴロしている箇所で岩を見ないのは勿体ないということで、目立った岩を見てみた。話を始める前にこの地域の地層の記事のリンクを貼っておく。鳥取砂丘で花崗岩質の砂を見たこれは凝灰岩と呼ばれる岩だろうか?注目の資材、グリーンタフについて知ろうこれはここの地


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