モミラクトンBの構造を詳しく把握したいの続きでイネが分泌するアレロパシー物質であるモミラクトンBについて触れてきた。
この内容を踏まえ、イネがアレロパシー物質を分泌できるにも関わらず、イネの群生の中で異様に目立つ存在の

イヌビエについて見ていくことにする。
このイヌビエだけれども、稲作において最も厄介な草として扱われているが、中干し無しの田を見ていて思うこと等の記事で話題に挙げている土壌改良を行っている田では、初年度はイヌビエが生えていたが年々生えなくなり、除草作業も不要になったという話題があるがそれは今回は触れない。
話は戻って、イヌビエだけれども、イヌビエはイネが分泌するアレロパシー物質であるモミラクトンBが効いていないのか?という疑問が生じる。
ここらへんはどうなっているのか?が気になったので検索をしてみたところ、イネと水田雑草が繰り広げる化学防御システムの攻防-植物のアレロパシー物質生合成遺伝子クラスターの進化- 東京大学大学院農学生命科学研究科 研究成果というページにたどり着いた。
内容に目を通して驚いだ。
イヌビエでモミラクトンのような化合物のような遺伝子が見つかったということだ。
これがイヌビエがイネが分泌するモミラクトンBに対して強い理由であるのかな?と思いつつ、少し上で触れた土壌改良をした田ではイヌビエが生えなくなったのは実はモミラクトンBの影響は受けているが、それよりも前にイヌビエが上手く生育したのかな?とも思ったりする。
そういうところはおいおい見えてくるとして、他の内容にも触れることにする。
イヌビエのアレロパシー物質として、

DIMBOA(2,4-ジヒドロキシ-7-メトキシ-1,4-ベンゾオキサジン-3-オン:2,4-dihydroxy-7-methoxy-1,4-benzoxazin-3-one)の記載があった。
これは青枯病対策としてのDIMBOAの記事でトウモロコシから分泌される化合物という内容で触れた。
イヌビエのDIMBOAがイネに対して何らかの影響を与えることで、田の中に入り込めている可能性が高い。
このDIMBOAの特徴も掘り下げていけば、イネの秀品率の向上に対して何らかのヒントを得ることができそうだ。



