

キレート剤の結合力と配位子についてでキレートについての理解を深める為に、ジカルボン酸のシュウ酸を例にして注目すべき点をまとめてみた。
※ジカルボン酸のジは 2 という意味。
有機酸のキレートについて判断する時は

カルボキシ基(-COOH)の数を見れば良いということまで見てきた。
この内容を踏まえ、

トリカルボン酸のクエン酸について見ていくことにする。
※ トリカルボン酸のトリは 3 という意味。
カルボキシ基(-COOH)の数を数えると、3個あるためキレートで重要な配位座数(または結合手の数)は 3 になる(3座配位子)...と思いきや、もう一つ見るべきことがある。

改めてシュウ酸のキレートについて見ておくと、Feを捉えている箇所が、

カルボキシ基(-COOH)の右下の箇所の-OHの箇所になっている。
※ シュウ酸と鉄の錯体の図の方では-OHからHか外れている
この内容を踏まえた上で改めてクエン酸を見てみると、

図の中央の下部にヒドロキシ基(-OH)があって、これも配位座数として数える為、クエン酸の配位座数は 4 になる(4座配位子)。
ただし、クエン酸のヒドロキシ基を配位座数として数えるか?は溶液のpHであったり、錯体の中心が結合力の高い金属(銅等)であるかで変わってくるそうだ。
であれば、今回の本題になる有機酸のキレート結合の強さに戻ると、配位座数の数値からクエン酸 > シュウ酸になるのか?と思いきや、これも条件によって異なってくるようだ。



