前回の落葉針葉樹の根元からの記事でクロマツやスギの葉油に含まれるモノテルペンアルコールに種子の発芽抑制作用があるという内容を記載した。

この手の話で次に気になることと言えば、発芽抑制効果のある物質が土壌の微生物の作用によってどのように消えていくか?で、土を構成する成分として組み込まれていけば良いなという淡い期待がある。


ということで、前回触れた物質を基軸にして再び検索をしてみたら、興味深い読み物に辿り着いた。

蛸井潔 酵母のgeraniol代謝が醸し出す柑橘の香り - ホップ香気成分の相互作用の解析(2) - 醸協(2013)


タイトルから予想できる通り、



ビールの製造に関与する酵母が香気成分を生成する際に前回の記事で触れたα-テルピネオールがある。

これから挙げる話題は極端な話なので、実際にはほぼないと思うけれども、土着の酵母が活発になったら、土中に発芽抑制作用のあるモノテルペンアルコールが蓄積されるのでは?という事が頭に浮かんだ。


実際の栽培で土壌環境を栽培者や作物にとって有利な環境になる過程で、積極的に発芽するようになる草やほぼ発芽できなくなる草がいるもので、その要因の一つに酵母の代謝産物の蓄積に因るものがあるかもしれない。

農薬や化学肥料を使用して栽培すると野菜が育たない環境になるという意見に対して3


ビール酵母から中鎖の飽和脂肪酸のことを知るの記事のように、時々食品加工、特に酒造に関するものを読んでみると、植物を学ぶ上でのヒントに出会うことが多いなと改めて感じる。


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