23708443_s


ピートモスの主原料のミズゴケについての記事で、ピートモスという資材が気になったので調べてみることにした。

ピートモスはスファグナム(ミズゴケ)属の植物が主成分となった資材になる。

ミズゴケにはスファグナンという有機物が含まれているそうだ。


スファグナンというのが何なのか気になったので検索をしてみたところ、Sphagnan--a pectin-like polymer isolated from Sphagnum moss can inhibit the growth of some typical food spoilage and food poisoning bacteria by lowering the pH - J Appl Microbiol . 2009 Mar;106(3):967-76. doi: 10.1111/j.1365-2672.2008.04057.x.という報告にたどり着いた。


概要のみの内容になるが、スファグナンというのはペクチンのようなポリマーであるそうだ。

ペクチンはガラクツロン酸になるが、スファグナンは何の化合物からできたポリマーであるかの記載はない。


生成AIのGeminiに聞いてみたら、D-ガラクツロン酸を主体としたウロン酸という返答だった。


ウロン酸というのは、


Beta_D-Glucuronic_acid


単糖が酸化してできたカルボン酸の特徴を持つ糖で、これが直鎖(ポリマー)状に繋がったものがスファグナンになる。

※スファグナンは実際は直鎖状ではなく分枝状になる


この説明だけだと良く分からないので、合成の過程をもう少し丁寧に見ていく。




Beta-D-Galactopyranose


ガラクトースという糖がある。


Beta-D-Galactopyranose_numbering


番号を振るとこんな感じ。

C-6の-CH2OHはヒドロキシメチル基と呼び、この箇所が酸化されると、

-CH2OH + O → -CHO + H2O
-CHO + O → -COOH

の反応を経てカルボキシ基(-COOH)になる。

※-CHOはホルミル基


ウロン酸が分枝状になったスファグナンはpHを下げる要因のカルボキシ基を大量に持つため、スファグナンは酸性のポリマーということになるはず。

ピートモスは強い酸性という資材のイメージがあるが、これはスファグナンが要因になるのかな?