京都の鴨川の河川敷の一角に
ナスやトマトのような可愛らしい花を咲かせた草の群がある。
間近で見ても、やっぱりこの花は可愛くて綺麗だ…
いやいや、ちょっと待て。
右側をよく見てみろ。
こいつはワルナスビだ。
読者の方から聞いて初めて知ったのだけれども、この植物にワルナスビと命名したのは、かの偉人、牧野富太郎先生だ!
ワルナスビは見ての通り、茎にはトゲがあり触れると痛い。
抜こうものにも根がしっかりとしていて抜きにくい。
地下茎で広がる。
有効な除草剤も少ない(もしくはない)らしい。
更に体全体でソラニンという毒を持つ。
※ソラニンといえばジャガイモのもつ自然毒で有名
ワルナスビは様々な動物、植物に対して、まさに悪そのものの悪質な特徴を持つ。
これでアレロパシーなんて持っていたら最悪だ。
ただね、冒頭にも書いたとおり、鴨川の一角で群をなしているというのが不思議でならない。
京都に住み始めて10年近く経過して、この場所はずっと気になっているんだけど、
この箇所から少し外れた箇所では、ワルナスビは全然いないんだよね。
更にいうと、
この場所は初夏まで赤クローバが繁茂していて、
この関係もこの箇所を気にし始めた数年前から変わっていない。
少し離れた箇所にワルナスビの苦手な環境でもあるのかな?
それとも人の努力によって広まっていないのかな?