常緑樹とカロテノイドの記事で常緑樹であるシラカシの落ち葉には黄色い色素が残っているという内容を記載した。
これは葉にカロテノイドが残っている事を意味し、常緑樹の落葉においてカロテノイドの分解は必要条件ではないのかな?という疑問が生じた。
それと同時に常緑樹の落葉はどのようなメカニズムなのか?という疑問も生じた。
これに関して、興味深い内容を見かけたので紹介する。
極相種として扱われている陰樹で常緑樹のクスノキだけれども、日当たりのよい場所では葉が1年後には半数になってしまうそうだ。
落葉しない葉について・・・・・ | みんなのひろば | 日本植物生理学会
葉に光が当たるのは良い事のように見えて、光合成の時に活性酸素が発生して負担もある。
活性酸素は細胞に触れると細胞にダメージを与えてしまう為、活性酸素が通常よりも多く発生すると葉が老化するのが早くなるのはなんとなくわかる。
この活性酸素がアブシジン酸の合成を飛ばして、エチレンの合成を誘導して葉の落葉を促すといった事が起こっているのかな?と想像する。
葉の酸化ストレスはこれから猛暑日が増えると予想される中で必要な知識になるだろうから、詳しく見ていきたい。