水田の肥効にズレが生じているのでは?の記事で、今年の近隣の稲作では既に一発肥料の肥効にズレが生じているように見えるという内容を記載した。
ここでふと気になったのが、配合肥料に含まれる有機質の成分で、検索をしてみたら、
水稲の基肥の代替として鶏糞を挙げていることが多いことが気になった。
今回は水稲の基肥としての鶏ふんの利用 - 農業・食品産業技術総合研究機構の内容に触れる。
基肥の代替として鶏糞に着目している理由として、家畜家禽の糞の中で鶏糞が化成肥料に近い性質を有しているというのが理由で、水田で利用した時の土壌中のアンモニア態窒素濃度の変化や収量等への影響から、鶏ふんの施用量及び施用時期を検討している。
この内容でふと思ったことがあるのだけれども、それは一旦置いといて、上記の研究でもう2つ懸念している内容があり、一つは鶏糞中に多く含まれる石灰の影響なのだけれども、他に亜鉛の蓄積も気にしている。
鶏糞に亜鉛が多く含まれているのは今まで気にしたことがなかったが、よく考えれば、肉質や卵の質を向上する為に亜鉛は必須なので、当たり前のことなのかもしれない。
水田における亜鉛の蓄積は
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全亜鉛を400~500ppm含む鶏ふんを水田に年間平均400kg程度施用すると、土壌中の全亜鉛は3年間で1ppm程度増加する
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であるそうだ。
この増加量が大きいのか小さいのか?の判断は難しいが、鶏糞を施肥することで亜鉛が蓄積するようだ。
亜鉛の蓄積を見て、大豆肉の普及には稲作の活用が重要であるはずだの記事が頭に浮かんだ。
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