沖縄に漂着した軽石が誕生した福徳岡ノ場は何処にある?までの記事で軽石全般について触れている。
今回も引き続き軽石の話題について触れることにする。
鹿沼土はなぜpHが低い?の記事で見た鹿沼土や、
軽石ではないが、赤玉土とは何だろう?で触れた赤玉土を扱うに当たって、リン酸吸収係数というものを気にする必要がある。
というわけで、今回は改めてリン酸吸収係数について触れていくことにする。
はじめにリン酸吸収係数の概要を整理すると、リン酸吸収係数とは土壌がリン酸を吸着・固定する能力を示す指標になっている。
リン酸の吸着・固定というワードを聞いて真っ先に思い付くのが、Al型リン酸、Fe型リン酸とCa型リン酸だろうか。
リン酸は土壌中のAl(アルミニウム)やFe(鉄)と結合することで難溶性リン酸となり、植物にとって利用しにくいリン酸となる。
この内容を踏まえると、アルミニウムが多い、つまりは
※写真:緑泥石を中心にしてより
粘土鉱物が多い土壌の火山灰土壌や粘土質土壌でリン酸吸収係数が高い傾向になる。
リン酸吸収係数が高い土壌は一見リン酸が効きに難くて嫌だというイメージになりそうだが、冷静に見ていくと、そう毛嫌いする要素では無いように見えてくる。
リン酸吸収係数に関与する元素は、腐植酸(ポリフェノール)との相性も良いはずで、リン酸吸収係数は腐植酸の効き易さを示す指標になっているはず。