紫ニンジンの色素は何だ?までの記事で様々な種類のニンジンの色素を見てきたので、


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この流れで金時ニンジンの色素も見ておきたい。

栽培の師が金時ニンジンを育てていて、余り物をよく頂き、その甘さに驚いたものだ。


この金時ニンジンだけれども、


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写真:光を認識するロドプシンについて見てみるの記事より


西洋ニンジンよりも赤味が強い。

金時ニンジンの赤い色素はなんとなく予想が付くけれども、検索をしてみることにする。




松原保仁等 県産金時ニンジン中のカロテノイド色素の分析 - 香川県産業技術センター研究報告(2009)に金時ニンジンと西洋ニンジンのカロテノイドの比較の記載があり、西洋ニンジンと比較して、β-カロテン少なめで、


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Jeff Dahl - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる


β-カロテンの前段階のリコペンが圧倒的に多かった。


金時ニンジンといえば甘味なわけで、β-カロテンにならず、リコペンとして大量に蓄積したということが甘味に関わっていたりするのかな?