モノリグノールの一種のp-クマリルアルコールの合成経路を見るの記事に引き続き、
モノリグノールの一種のコニフェリルアルコールについて見ることにする。
コニフェリルアルコールのp-クマリルアルコールのベンゼン環の左下(3番)の水素(-H)がメトキシ基(-OCH3)に置換された構造になっている。
コニフェリルアルコールの合成経路を確認してみると、p-クマリルアルコールにメトキシ基を付与して合成されると思いきや、
p-クマリルアルコールの前駆体であるp-クマロイルCoAにメトキシ基を付与してできるフェルロイルCoAからCoA-S-を外し、コニフェニルアルデヒドを経由して生成される。
コニフェリルアルコールが主になって合成されたリグニンをグアイアシルリグニン(G-リグニン)と呼ぶらしく、裸子植物で多く含まれているそうだ。
