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フジバカマらしき花に昆虫が集まるの記事で、フジバカマの花に昆虫が集まっている内容を記載した。


フジバカマと書いたが、フジバカマによく似た別種の植物があるらしく、今の観察眼では見分けるのが難しいので、冒頭の花はフジバカマの花だとして話を進める。


このフジバカマの花だけれども、開花時期はいつ見てもチョウがいることが気になっている。


香りが良いのかな?

蜜に含まれる糖の構成が良いのかな?

ハチミツの美味しさを探る上でインベルターゼが重要であるはず

チョウが好む花


そんなことを想像しながら、フジバカマとチョウに関する読み物を探してみたところ、興味深い内容があったので、今回はその内容について触れておく。




チョウが植物の成分を薬物として利用することを発見!|ニュース&イベント|玉川大学 大学院だけれども、


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アサギマダラというチョウが、フジバカマの花蜜に含まれる


Retronecine


ピロリジジンアルカロイド(略称 : PA)を摂取して、この成分を繁殖行動に利用しているとのことだ。


このPAは多くの動物に対して毒性があって、アサギマダラはPAを体内に溜め込んで、敵からの防衛に利用している可能性もあるそうだ。

※他のチョウでも同様の効果があるか?は不明

ピロリジジンアルカロイド - Wikipedia


余談だけれども、PAはピロール環を持つ化合物になる。

香気物質のピロール類について


チョウはPAを良い香りだと認識していたりするのかな?


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