古典菊シリーズ、最後
今までさまざまな菊を記載してきたけど、
肝心なものが抜けている。
それは、
日本の三大珍花として挙げられる伊勢菊
一時でも植物の形、変異の勉強をしていた者として、
これ以上の興味をそそる形状の菊はない。
舌状花の細さ、不安定さ
個々の花としての秩序が無い様に見えて、
全体として整った外観。
当時、育種を始めた人が、
今はこの形状になっているというのが想像できただろうか?
それを言ったら、
江戸菊もそうだけど、
江戸菊はまだ方向の規則性が見られるけど、
伊勢菊にはそれがない。
個々で言う規則性と言うのは、
花弁の先端がどちら向きにねじれているのか?
ということ。
どういう変異の経緯で、
こんな形状が残ったんだろうな?
P.S.
古典菊と言えば、大輪もあるだろうと言われるけど、
華やかさ+大きさを競うのは個人的には興味がない