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藻類とは何だろう?の記事の最後の方で、



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醒ヶ井の梅花藻


バイカモや


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同じ高さからたくさん出てる


水槽でよく飼育される水草とは何だろう?

という疑問を記載した。


植物名にはなんちゃら藻と記載されるけれども、これは一般にいう藻類とは違う気がすると。

藻類の定義を改めて確認すると、藻類とは酸素を発生するタイプの光合成を行う生物のうち、陸上植物以外の生物の総称である。

藻類 - Wikipedia


この疑問を解消すべく、一冊の本を購入して読んだ。


その本というのが、


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ベレ出版から出版された異端の植物 水草を科学するである。

異端の植物「水草」を科学する|書籍案内|ベレ出版


この本を読んで、様々な疑問が一気に解消された。

長い進化の過程において、コケという植物が上陸し、シダが栄え、裸子植物が栄え、被子植物が栄え現在に至る過程において、陸上植物は水中の環境に憧れ、水中で生きる機能を獲得して水中に入った。


その証拠にDNAベースの植物の系統樹を見ると、水草は一つの科に集中しているのではなく、陸上植物の様々な科の一部に所属している。


例として上で紹介した二つの水草は、系統樹で見るとかなり遠い。


更にありがたいのが、海藻として扱われるワカメやコンブは大型の褐色藻類と広義の植物として扱われていない。

ということもわかった。

褐藻 - Wikipedia


ワカメやコンブは陸上植物の細胞内の葉緑体の分布とは異なる形状をしていて、そちらも非常に興味深いが今は触れないでおく。


とりあえず、水草というのが陸上植物が水中(部分的か全体か?)で生きる術を得たものである。

ということで一旦〆ることにする。


-続く-