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結構前に栽培と畜産の未来のためにという記事で、畜産から発生する産業廃棄物である家畜糞は、栽培直線の土作りには利用せず、家畜糞施用 → イネ科の緑肥をかます → 栽培という手順を踏んで、家畜糞の効果を可能な限り高める為に、秀品率の関係ない緑肥に吸わせて、しかも有用な形にして鋤き込んで、次作以降の栽培を楽にすべきで、あわよくば、研修生を受け入れるような方が緑肥を栽培して、研修生にその畑を引き継ぐという流れが理想的ではないか?

という内容を記載した。




先日の記事で


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キノコの廃培地は再利用せずに焼却している


キノコ栽培後に出てくる廃培地が再利用されずに焼却処分されているらしい。


キノコの廃培地に限らず、


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山の木の剪定や食品の運搬に利用されたおがくずも焼却処分されているらしい。

おがくずは堆肥として利用できるか?


これらの木質資材を、


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家畜糞の処理を兼ねた栽培の際に家畜糞と一緒に鋤き込んだらどうなるのだろうか?

※丁寧に処理された廃菌床堆肥は勿体無いので栽培前の土作りに利用しましょう

マッシュORG - 株式会社京都農販


量にもよるが、おそらく土壌の物理性が高まり、根圏の空気の層が充実する。

この充実によって緑肥の発根が促進され、それに伴い地上部の背丈も高くなるはず。


例えば、木質資材を入れたことにより背丈が1.5倍に増えたなったら、単純に計算しても体積は2.25倍近くになる。


体積が増えるということは、それだけ光合成で二酸化炭素の吸収を行ったことに繋がる。

家畜糞によりイネ科緑肥の生育を促進し、おがくず等を一緒に鋤き込むことで炭素源の焼却を減らし、家畜糞 + 炭素源でイネ科緑肥の生育を更に促進することで、大気中への二酸化炭素の放出量を減らしつつ、土壌に二酸化炭素の固定量を増やす。


この一連の流れの結末は、栽培しやすい土壌が残るので、秀品率を高めつつ、農薬の使用量は減って利益率の向上に繋がる。

施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせる


今回のような流れが全世界レベルで広まったら、昨今の台風被害は多少は軽減できるようになるのかな?

大気中の温室効果ガスを減らしたい


年々台風の被害が増え続けたら、栽培者の経営の維持が大変になるし、新規就農者の参入障害はただでさえ高いのに更に高くなるよ。


補足

木質資材と家畜糞を合わせるとリグニンの分解が抑制されるかもしれない

白色腐朽菌とトリコデルマの戦い