ブログ内検索

micro:bitページ
とにかく速いブログサイトを目指す

カテゴリー : 自然現象/page-2

電子書籍の販売をはじめました
 

稲作を理解するために赤トンボを学びたい2

稲作を理解するために赤トンボを学びたいの記事の続き。赤トンボことアキアカネは稲作に密接な関係があるトンボとして扱われていて、最近個体数が減少しているので、ヤゴの生育条件はさぞキレイなところなのだろうと思ったところ、プールでも比較的頻繁に見られるということがわかった。水を張ったままのプールは色んな所にあるけれども、それでもアキアカネの個体数が減少しているというのは何故なのだろう?とりあえず、本来(童謡で歌われている里山時代)の産卵場所を調べてみることにする。アキ...

 

稲作を理解するために赤トンボを学びたい

童謡に出てくる赤トンボことアキアカネの個体数が減少しているという内容を見かけた。ちなみに冒頭の写真がアキアカネであるかを見分ける自信はない。減少していると聞くと、町の開発が進み自然環境が減り、生育環境が減っていることに因るものと連想するけれども、実際のところはどうなのだろう?町の開発が進み個体数が増えた生物もいるので、何の要因が減少の鍵となるのか?は把握しておきたいところ。とりあえず、トンボといえば幼虫がヤゴで、ヤゴといえば水生昆虫になり、水生昆虫といえば水が綺麗な場所に...

 

汚い止水で暮らすヤゴたち

前回の記事の稲作を理解するためにトンボを学びたいのタイトルそのままなのだけれども、稲作の理解を深めるために、稲作と密接な生物を見ていくことにする。成長がはやいウスバキトンボはヤゴ(幼虫)の期間を汚れた止水で過ごすらしい。ここで大事になるのが、止水という名称と汚れとは何か?だろう。止水というのは流れのない池や水たまりを指し、対義語として流水がある。次に汚れなのだけれども、BOD(Biochemical Oxygen Demand)という水質判定を用いるそうだ。日本語にす...

 

稲作を理解するためにトンボを学びたい

お盆トンボがイネの葉で休むでウスバキトンボのことを意識し始めてから、トンボという昆虫が気になり始めた。気になる要因で最も影響が大きいのが、他のトンボではないが稲作と密接な関係があるからだ。早速、トンボ出版から出版されている新装改訂版 トンボのすべて 増補 世界のトンボを購入した。改めて、ウスバキトンボについてを読んでみると、1年数世代型の種として紹介されていた。毎年4月〜5月頃に他の国から太平洋を渡ってやってきて、すぐに産卵をする。幼虫の期間は短く、7...

 

台風の時期になると、バーチャルウォーターのことが頭に浮かぶ

izu3さんによる写真ACからの写真台風の時期になると、バーチャルウォーター(仮想水)のことが頭に浮かぶ。バーチャルウォーターとは何か?を理解するためには光合成を理解する必要があるので、それを先に触れておく。例えば肉牛の飼料についてを考えてみる。飼料用トウモロコシの栽培の話題で思うことまでの記事で触れたが、飼料のトウモロコシの大半は輸入に頼っていた。このトウモロコシの主成分をデンプンだとして、デンプンはブドウ糖が繋がったものになり、ブドウ糖の化...

 

お盆トンボがイネの葉で休む

田で朱色のトンボを見かけた。翅の先端あたりに黄色い模様があるので、ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)だと思う。お盆辺りによく見かけるので、お盆トンボと呼ばれるらしい。ちなみにウスバキトンボは赤とんぼではないらしい。ウスバキトンボ - Wikipediaウスバキトンボのことを調べていたら、ウスバキトンボの大群が背負う「はかない運命」 | 雑学 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュースのページにたどり着いた。ウスバキトンボは春頃に暖かい南の国から日本に...

 

サクラの木の下の落葉の赤色は何だ?

サクラの木の下に落葉が落ちていた。この落葉を見て、赤色のカロテノイドが残っている。このカロテノイドは地面でどのような作用があるのだろう?と思って写真を撮影した。カロテノイドの生合成帰宅してから改めてこの写真を見ると、あの時はカロテノイドだと思ったけれども、もしかして光合成を抑えるためのアントシアニン?なんてことが頭に浮かび、この赤色の色素はどちらなのだろう?と迷った。葉でアントシアニンを蓄積させる意味上記のことが頭に浮かんだ時に、そういえば葉のカロテノ...

 

クリの木の花が咲いている

高台の横の低地にクリの木が植わっていて、クリの木がよく見えるところがある。クリの木を上から見えブナ科の木の理解が深まるので、クリの花に集まる昆虫たちとその天敵たち等の記事で、この木はよく登場している。上の写真のクリの木は大きなイガがいくつかできていて順調だと思いきや、写真左側に時期外れの開花している枝がある。この開花はよくあることなのだろうか?それとも昨今の気候の異変に拠るものなのだろうか?不規則な開花を見ると後者を連想してしまうけれども、実際...

 

師から教わったサツマイモの栽培

サツマイモの葉が茂っているところを見ていたら、ふと思い出したことがあるので記載する。※上の写真は件のサツマイモが茂っているところではなく、はじめてサツマイモの花をこの目で見たよの記事のものを掲載している。レタスを収穫した後に、畝はそのままにしてマルチも剥がさず芋づるを土に指すと、高品質なサツマイモが収穫できると栽培の師から教わったことを。トリコデルマと聞いて思い出す師の言葉なぜ、レタスの後にサツマイモを育てると良いのか?今わかっていることを整理すると、...

 

道端の草たちが暑さでぐったりしてる

連日の暑さで、先端が垂れたキク科らしき草を頻繁に見かける。これを見ると、草も暑さでぐったりとしているのだなと思う。ただ、このぐったりはおそらく暑さで気孔を閉じて、根からの給水を抑えて茎の膨圧が減っている、もしくは先端の茎を固くする要素を暑くなる前に適切に摂取できなかったことによるものだろうから、暑さで疲労が溜まった動物たちとは違う現象なのだなと頭に浮かんだ。高温ストレスと気孔の開閉についてを考えるトマトの果実のヒビ割れ問題に触れてみるこういうことが頭に浮かんでいる時点...

 

林端に落葉性のブナ科らしき幼木がいた

緑地に横にある舗装された道で、赤丸で囲った箇所が気になった。この葉はブナ科の落葉樹の何らだと思う。この葉の細さはクヌギか?写真を撮り忘れたが葉の裏は白っぽくなかった。クヌギといえば、※写真のドングリはおそらくアベマキだと思う道端に大きなドングリが落ちていたこんな感じで大きくて丸い。このような形のドングリは乾燥に強いらしく、林縁(林の端)の外側に向かって生育域を広げることが可能であるらしい。ブナ科の木の種子...

 

夏の夕立は恵みの雨

住んでいる地域で一昨日、昨日と連日で夕立があった。特に昨日の夕立は短時間であったけれども、前が見えない程の大雨だった。夕立が降るのは植物の光合成が落ち着いてくる時間帯で、夕立後の生育にプラスになるのでは?と期待してしまう。昨日の夕立は雷雨で風量が少ないので、稲作と畑作にとって恵みの雨だったはず。雷雨の翌日は植物らが活発になるふと、雨にはどんな成分が含まれているのだろう?と気になったので、検索をしてみたら、古い記事ではあるが興味深い内容があったので紹介する。...

 

中干し無しの稲作を見て、水資源の管理の重要性を感じる

いつも観測している中干し無しの田で水を入れていた。冬期のレンゲ栽培は田植え後の雑草管理に影響するか?中干しをしないという方針にすると、猛暑突入時期に水管理を意識しなければならないのは大変だ。ただ、一昨年からの観測から、年々きつくなるであろう猛暑日対策に対して有効である可能性は高いので、猛暑日の入水の作業の重要性が増してくると予想している。今年最大の出来事は物理性の改善 + レンゲ + 中干しなしの稲作によるインパクトを感じたことただ、田に水を引いている用水路の方を見て...

 

セイヨウタンポポは何度でも立ち上がる

夏の暑い時期にタンポポらしき花が咲いているのを見かけた。この花がタンポポであれば、見える範囲で咲いている花のガク片はすべて反り返っていたので、セイヨウタンポポになるだろう。冒頭の写真の場所は春はカンサイタンポポとセイヨウタンポポが混在していた。外来タンポポの花にはもう誰か蜜を吸いに来たかい?この場所は頻繁に草刈りが入っていて、今回の花は草刈り後に再生して開花したものだ。ここで思うのは、カンサイタンポポとセイヨウタンポポが混在しているにも関わらず、今咲いてい...

 

フジの狂い咲き

藤棚でフジの花が咲いていた。フジの開花といえば初春ではなかったか?カシの木の上をフジが覆う夏期のフジの開花は気候変動によるものか?それとも根付いている土の要素欠乏によるものか?それとも変異体か?と頭に浮かんだけれども、フジの狂い咲きという現象はよくあるそうだ。個人ブログになるが、藤】稀に夏に開花するのはなぜ?〜手入れ次第で夏にも花が楽しめる!?〜 - アタマの中は花畑で狂い咲きは鳥等による花芽の刺激か夏期の枝の剪定によって発生すると記載されていた。そう...

 

先発組のオタマジャクシたち

定期的に観測している田のイネの葉色が薄緑で欠乏症も出ていなくて良い感じだ。葉の色が濃いイネはいもち病に罹りやすい現時点で地上部の生育が抑えられているので、連日の猛暑日に突入してもきっと耐えてくれるだろうと期待している。※初期生育で地上部の葉の展開が穏やかな場合、地下部の発根が優先しているこれらのイネの間をよく見ると、カエルがいた。田植え直後に孵化したオタマジャクシが無事にカエルになったのね。ここと周辺の田植えが大体一ヶ月前で、田の水が減る時期になる...

 

森林の保水力を考えたの続き

森林の保水力を考えたいの記事で、川の上流の森と川の水量の関係を知るために色々と調べた。川の上流でスギやヒノキといった針葉樹林を植林すると、消失保水量の観点で川の水量が減る傾向にあるそうだ。これはスギやヒノキといった成長の早い木が水を消費して、川に解放する水量を減らしてしまうからだそうだ。では、よく森に木を植えると天然のダムのようになるといった話はどのように考えれば良いのだろうか?前回紹介した読み物中では、森に木を植えることで、貯水ではなく、洪水防止を強調していた。...

 

森林の保水力を考えたい

今年の梅雨は雨がほぼ降らず、早い時期に梅雨明けが発表された。早い梅雨明けと連日の猛暑で不安になるのが、光合成の質を高める為に川からの恩恵を活用したい各所での水不足、もしくは豪雨の発生回数の増加ではないだろうか。前者の水不足の方に焦点を当てると、川の上流に位置する山の貯水能力はどうなっているのか?という事が気になってくる。現在住んでいる地域の上流には針葉樹林が多く、これらの木は山の貯水にどれ程関与しているのだろうか?とこの疑問を解消すべく...

 

フェアリーリング

晴れの日の草むらのキノコたちの記事でフェアリーリンクこと菌輪のようなキノコの生え方を見かけたので、このキノコは何だろうと調べてみようとしたら、予想を超える素晴らしい研究結果に出会った内容を記載した。菌輪 - Wikipedia新しい知見と出会った時に以前読んでいた本を読み返してみると、前は印象が残らなかったけれども、今は強烈な印象を受けるということが多々あるので、共立出版から出版されている大園享司著 基礎から学べる菌類生態学のフェアリーリング周りを読み返してみた。...

 

晴れの日の草むらのキノコたち

キノコが生えていることを見かけた。俯瞰してみると、同じ種類らしきキノコが綺麗な楕円を描くように生えていた。これってフェアリーリングなのかな?日差しの強い芝生でキノコが生えたこのキノコは何だろうな?と帰宅後に調べてみたら、「フェアリー化合物―「フェアリーリング(妖精の輪)」の妖精の正体は?―」 - 日本学術振興会のページにたどり着いた。フェアリーリングのところにいたキノコから芝の生育を促進するものと抑制する化合物が発見されたそうだ。発見された化合物は...

 

全国の田で腐植の量を1%高めると二酸化炭素の削減はどれくらいになるのだろう

連日猛暑日の話題を見かける。まだ6月なのに既に猛暑日が始まっているのかと思うと、8月の気候がどうなるのだろうか?と不安になる。そんなときにふと頭に浮かんだ事がある。日本全国の水田で腐植の量を1%上げる事ができたら、どれほどの炭素量になるのだろう?と。土に含まれる腐植の量はどれくらい?の記事で、土壌診断で腐植の量が3%の時の腐植の量を計算した。概算で腐植の数値が1%上がる毎に 1t / a の腐植こと炭素化合物が埋没されたと見ていい。※1a = 1反...

 

田植え後の最初の難所のジャンボタニシをどうにかできないものか

ジャンボタニシが活着したばかりの稲をよじ登っている。よじ登ったまま折るといったことで稲が傷付いているのが見える。ジャンボタニシは田で越冬するらしく、冬の耕起によって個体数を減らせるという内容をよく見かけ、冬期のレンゲ栽培と相性が悪いなと思いつつも、用水路から田に水を入れる時に入ってくるので、薬剤や捕獲で対処になるのだろう。中干し無しの稲作でリン酸第二鉄を組み込むべきか?ジャンボタニシは食用として輸入され、国内で養殖が始まったらしいが、養殖業の廃業により野生化したという経緯...

 

林の縁に色鮮やかなアジサイの花が咲いていた

近所に生産緑地があって、上の写真はその緑地の縁の部分になっている。この緑地はそこそこの規模で、少し入ったところにシイの木が生えていたりする。今年もシイの木の開花の時期がやってきた上の写真でも目立っているが、林の縁に色鮮やかなアジサイの花が咲いていた。アジサイの花といえば、土壌のpHによって装飾花の色が変わる事が有名。この花の色を見た時にアジサイの青色はpHが低い時だっけ?高い時だっけ?確かリトマス紙の関係と同じだったっけ?と迷ったので、帰宅後に調べてみ...

 

田の藻から始まる食物連鎖

6月も中旬に差し掛かり、大体の田で田植えが終わりつつある。田植え前の入水や田植え後のしばらくの静置をしている田では、田の出水の箇所あたりで藻や浮草が発生している箇所がある。おそらくこれは耕起や代掻きで土に付着していた有機物が田の水に遊離したものを吸収して増殖したものだろう。乾土効果について考える上の写真は明確な葉の形状が見られないので、微細藻類(以後、藻とする)の方だけれども、よくよく見てみると、藻の群生の間から茶色い箇所が広がりつつある。...

 

人は鉄鍋由来の鉄を摂取しても活用することができるのか?

鉄分不足の解消で野菜の摂取は期待できるのか?の記事で、人体において鉄が欠乏すると疲労感が抜けないという話から、(特に施設栽培)の野菜は栄養としての鉄の含有量が少ないのでは?という内容を記載した。この話を投稿している時に頭に思い浮かんだ内容がいくつかあるので、これから触れていくことにする。鉄鍋で料理をすると、鍋表面の鉄分が溶け出し、栄養として鉄が摂取しやすくなるという話題がある。おそらくだけれども、この時の鉄は表面のサビであることが多そうなので、Fe3+になるのだろうけ...

 

石垣の隙間にイノモトソウ

上の写真の石垣で写真中央あたりの箇所が気になった。シダのイノモトソウだろうか。一日でお昼頃にしか直射日光が当たらないであろう場所で健全に成長しているように見えるよ。そのシダ、カエデの葉のように見えるこのシダはコンクリート塀にある排水溝でもよく見かけるので、今回の石垣の間の方が、石由来のミネラルがありそうで生育環境としては幾分マシか。

 

レンゲを育てていた田に鳥が集まる

いつも歩いている道沿いにある田では続々と入水が始まっていた。上の写真の箇所は冬期にレンゲを栽培していて、一ヶ月程前にレンゲを刈り倒した田で、刈草を鋤き込まずに入水を始めた。この写真ではわかりにくいが、鳥がたくさん集まっている。写真では矢印が5本だが、周りにはたくさん鳥が飛び回っている。田に入水したことで、土の中にいた生物らが大慌てで地表に出てきたのだろう。それを狙って鳥たちが集まってきたと思われる。他のレンゲ栽培をしていない田での入水ではこ...

 

カエルは田に入水することを心待ちにしているのか?

夏も近づき、近所の田では入水が徐々に始まっている。上の写真の田は撮影日の前日に入水を行っていた。入水後の次の日にこの田の横を歩いていたら、カエルらしき鳴き声が聞こえる。鳴き声の方に近づいてみたら、田の横の用水路にカエルが二匹いた。冬眠明けでこれから産卵をするカエルもいるのだろうか。最近知ったことだけれども、田で生まれ育ったカエルは近隣の林に移動して冬眠して、春になったら再び田に戻ってきて産卵をするという話がある。写真に写っているカエルが...

 

クリの花に集まる昆虫たちとその天敵たち

今年もクリの花が開花した。クリの花にハナムグリが集まるクリの圧倒的な蜜と花粉の量で、様々な昆虫が集まっているのだけれども、蜜や花粉を求めてたくさんの昆虫が集まってくるということは、それらの昆虫を狙う昆虫もたくさん集まってくるわけで、これから開花するであろう箇所に縦横無尽にクモの巣が張り巡らされていた。クモはこれから開花する箇所がわかるのだろうか?今咲いている場所であれば、大きな天敵がやってきて建造途中のクモの巣が破られてしまうだろうけれども...

 

土に含まれる腐植の量はどれくらい?

土壌診断で腐植はどのように測定されているのだろう?の記事で腐植の測定方法を見た。測定結果は%で示され、3%とか5%といった値が返ってくる。ここで気になるのが、5%だった場合、1反の畑の土にはどれくらいの腐植が含まれているのか?ということ。この疑問を解消するためには1反辺りの土の重量から知る必要がある。土の重量で検索をしてみたら、雪印種苗株式会社のサイトの分析結果の単位から分かること。 — ゆきたねネットに概算の求め方が記載されていた。1反が1a(アール)なので、面積が...

 

ナメクジの粘液は何だ?

穴の掘って、生ゴミを入れるとナメクジが集まってくる。上の写真はナメクジが通った後に残る粘液だけれども、これは一体何なのだろうか?生物由来で粘性があるものといえば真っ先に思い浮かぶのが糖で、いずれはこの糖にカビが集まってきて土を形成するといった流れはあるのか?と想像してします。予想の話はここまでにしておいて、ナメクジの粘液で検索をしてみると、/******************************************************/一般的には...

 

シラカシの葉の上になにかいる

田からはじめる総合的病害虫管理の記事で記載したような内容に気にし始めてから、昆虫等に意識が向くようになった。平日の雨の降っていない日は上の写真のシラカシの下を歩いていて、葉の様子をなんとなく見ている。そんな中でふとちょっと奥にある葉が気になった。写真で見たら、葉に擬態しているように見えるガがいるけれども、実際に見た時は葉の付き方に違和感がある箇所が目に付いた。あれ?脱色していない落ち葉が落ちきれていないぞと。家に帰って図鑑を開いてみたら、ど...

 

カタツムリを探しに行ったがなかなか見つからない

我が家でカタツムリを探したいという話題が挙がり、昨日の雨上がりに探しに行った。事前に図書館でカタツムリの本を借りてきて、食性を把握した上で出かけ、上のような殻の形をしたカタツムリを4匹程見つけることができた。※タニシのような殻の形はたくさんいて、ナメクジもたくさんいた。カタツムリがいた場所は落ち葉が堆積しつつ人が歩かないような場所か、コケや地衣類がある木の根本だった。地衣類のいる場所カタツムリを探している時に思ったけれども、小さい頃ってもっとカタツムリはすぐに見つかっ...

 

植物は雨に打たれると免疫を活発化するらしい

定期購読している誠文堂新光社の子供の科学 2022 6月号のコカトピというコーナーで興味深い内容が目に付いた。その内容というのが、植物は雨に打たれると免疫を活性化する - 名古屋大学研究成果情報で、ページのタイトルの通りで、モデル植物(植物の研究でよく使われる)であるシロイヌナズナにおいて、葉にある小さな突起(トライコーム)に雨が当たることで、免疫系を活発にする。背景としては、植物にとって雨は恵みの雨と呼ばれる一方、病原性の微生物も雨と一緒にやってくるので、雨は危険因...

 

稲作は栽培中に土壌環境の向上ができる確信を得た

定期的に立ち寄っているレンゲ米栽培の田で、ちょうどレンゲの鋤き込みを行っていたので、土を見つつ立ち話をした。レンゲ米の田にナズナのタネが大量に落ちた写真ではわかりにくいが、周辺の田と比較して、灰色の土が黒く色味がかかっていて、土の弾力が増していた。比較用として、周辺で土作りを行っていなくて似たような時期に耕起をした場所の土を載せておく。大体同じような尺で写真を撮るように心がけたが、前者の土の方が土の粒子が細かくなっている。触ってみると、...

 

アサリから二枚貝の形について学ぶ

タニシから貝が立体的に巻くということを学ぶまでの記事で、様々な貝殻の形について学んだ。せっかくの機会なので、他のパターンも見てみる。アサリのような二枚貝について見てみる。二枚貝は見ての通り、貝が二枚ある。貝が二枚あることについての詳しい説明が見当たらなかったので、長い進化の過程で殻を二個生成できる個体が誕生したということにしておこう。この二枚貝の一枚の殻の形だけれども、この形も今までの内容から説明できるらしい。貝殻の基本形は円錐だけれど...

 

タニシから貝が立体的に巻くということを学ぶ

アンモナイトから貝が巻くということを学ぶまでの記事で、貝殻の基本の形が円錐で、円錐を細長くして、左側の伸長量を減らし、右側の伸長量を増やすと冒頭のような巻き貝の形になる。それではタニシのような貝殻の形はどうだろう?アンモナイトの時に触れた渦巻を立体的にこんな感じで見てみるとタニシの殻の形と合致する。先が細くなるような螺旋は安定するのだろう。タニシはこんな感じで水底や壁を器用に動けるようになったのだろう。関連記事高槻の...

 

アンモナイトから貝が巻くということを学ぶ

チョッカクガイから貝殻の成り立ちを学ぶの記事で、貝殻の基本構造は円錐であることを学んだ。唐突だけれども、次に疑問になるのが、同じく古生物のアンモナイトのような巻き貝だろう。チョッカクガイの頃の円錐状ではうまく泳げなかったと考えられているが、アンモナイトのような巻き貝であればうまく泳げるようになるらしい。このアンモナイトの巻き貝だけれども、これも円錐から説明できるらしい。チョッカクガイのまっすぐな円錐の形から、右側がよく伸長して、左側があまり伸長しな...

 

チョッカクガイから貝殻の成り立ちを学ぶ

誰もが一度は疑問に思ったことがあるはずだと勝手に思っているのだが、カタツムリを含む貝の貝殻はどうやって大きくなっているのか?栽培に関わっていると、貝殻は炭酸カルシウムを基にした炭酸塩(有機石灰)であることがわかるので、非生物的な器官にどのように炭酸カルシウムを運搬しているのか?ということが疑問になる。この疑問に対して、すべての貝の形は、同じ「法則」で作られているのをご存知か?(近藤 滋) | ブルーバックス | 講談社のページが明快に解説していた。上記のページを読んでしま...

 

今年もシイの木の開花の時期がやってきた

天気が良いので、近所の山の方に目を向けてみると、林冠と呼んで良いのだろうか?山の高い位置で黄色くこんもりした箇所がある。おそらくこれはシイの木の花だ。今の時期はたくさんの草木が花を咲かしてくれるので、植物名を調べて勉強するのにもってこいの季節だ。今の時期にシイの木が何処に生えているのか?を把握しておこう。シイの木といえば、スダジイの尾状花序の上をハナバチが歩くの記事で書いたけれども、ミツバチを含むハナバチにとって花蜜と花粉が多い...

 

カタツムリの殻には何がある?

前回のナメクジとカタツムリの記事で、野菜の栽培で被害をもたらすナメクジを理解するために、共通の祖先をもつカタツムリを理解しようという流れになった。ナメクジとカタツムリで大きく異なるのが、殻の有無なので、殻について見てみる。最初はWikipediaから読み込むと得られることが多いので、今回もそうしてみる。Al2 - 投稿者自身による著作物, CC 表示 3.0, リンクによる上記の図はカタツムリの身体の模式図なのだけれども、肺(3)や胃(20)といった重...

 

ナメクジとカタツムリ

最近、我が家ではナメクジの話題が頻繁に挙がる。庭で育てている野菜がナメクジにかじられたり、道端でカタツムリを見つけたりと話題に事欠かない。野菜の被害の方で、ナメクジをどうにかしたい場合、いきなり農薬の話にいくのは有益な知見を得られるチャンスをごっそり逃す事になるので、最初にナメクジについての理解を深める事にする。最初に天敵について触れたいが、ナメクジの天敵を探せの記事で紹介したのでここでは触れないことにする。冒頭でカタツムリの話題を挙げているが、ナメクジとカタ...

 

マルチ栽培は今後どうなるのだろうか?

マルチ栽培は土の資源を過剰に使ってしまうまでの記事で、マルチ栽培は環境負荷が大きく、土壌への負荷も大きいという内容を記載した。環境への負荷の面で、マルチの使用に対する風当たりが強くなる可能性が高いので、色々と警戒をしておいた方が良いだろう。この手の話をすると、野菜を購入する方々がそんな事を気にするか?と言われるけれども、世論というものは影響力の大きな極少数によって大幅に変わる事があり得る。土壌への負荷が大きければ、肥料の無駄遣いや農薬の消費量が増えるわけで、影響力が非常に高い投資...

 

常緑広葉樹の落葉

平日で雨が降っていない日にいつも訪れている箇所にある木で気になった事があるのでメモとして残しておく。上の写真はブナ科のシラカシで常緑広葉樹に分類されている。常緑広葉樹というのは、秋から冬にかけての寒い時期になる前に葉が褐色して落葉するということはなく、寒い冬でも葉を残す木を指す。そんな常緑広葉樹のシラカシだけれども、落葉している葉が多い事に気が付いた。落葉している葉は褐色になりかかっているけれども、緑色が残っていて、葉の表面には光沢も残っている...

 

ツツジとタンポポの花が咲く

ツツジの根元にカンサイタンポポが咲いていた。ツツジの赤い花の間で黄色い花を咲かせてかなり目立つ。蜜を吸いに昆虫でもこないかな?としばらく見ていたけれども、ミツバチはどれもツツジの方の花に行ってしまい、黄色いタンポポの方には来ない。ミツバチを含むハナバチは、一日の最初に蜜を採取した花の色を覚え、その日は同じ色の花にしか向かわないという特性があったことを思い出した。花とミツバチの共進化、花の色今の時期はツツジの花が多いので、ミツバチは積極的にツツジの花に向...

 

レンゲ栽培の効果は田植え後の雑草管理にも影響を与える

レンゲにアレロパシーがあるのかな?と気になったので調べてみたら、アレロパシーではないが興味深い内容に辿り着いた。レンゲと水で雑草を抑える -レンゲによる休耕田の雑草管理- 静岡県/農林技術研究所によると、レンゲは生産量が少ないため、土壌を被覆して他の草の競合になるのは難しいけれども、レンゲ後に田に入水すると速やかに分解されて、土壌表面を有機酸を含んだ有機物の層が形成され、土壌表面が露出しているにも関わらず、草の発生は抑制されたそうだ。昨年度の稲作で除草作業が発生しなか...

 

稲作を二次代謝物の観点から眺めてみると

ナズナのタネの死滅について考えるまでの記事で、裏作のレンゲ栽培時に田一面をナズナが占めた事を考える。ナズナから重要な何かを得られる可能性を感じるわけで、イネ、レンゲとナズナの相互関係について貪欲に調べる事にしている。とりあえず、思いついたものとして、イネにはモミラクトンというアレロパシー物質があったなと。モミラクトンは葉では抗菌性を示すファイトアレキシンとして、根圏ではアレロパシー物質として働く二次代謝物だ。モミラクトンの分泌量の増加を追うナズナではどうだろう?と検索...

 

ナズナのタネの死滅について考える

レンゲ米の田にナズナのタネが大量に落ちたの記事で、夏期灌水中のナズナ種子の死滅について触れた。種子の死滅について考える時に、逆に灌水しっぱなしにも関わらず生き残るタネがいることが不思議でしょうがなくなった。生き残るタネとそうでないタネ。この違いは何なのだろう?タネの死滅について考えてみることにした。タネの死について考えられることとして、タネの中身が食べられるか腐る事が挙げられる。腐るという現象も水田中のカビや細菌の作用に因るものなので、食べられると同義...

 

レンゲ米の田にナズナのタネが大量に落ちた

いつも観測しているレンゲ米の水田だけれども、今年はナバナが田一面を占め、一斉に開花した。物理性の改善 + レンゲの栽培で植生は変化したか?開花したということは、当然、実を付けてタネを落とす。ナズナは自家受粉だったので、花粉の持ち出し量はほぼないはずで、タネに微量要素やリン酸がパックされた状態になる。タネはほぼ重力散布であったはずなので、そのままの場所にタネを落とし、タネとしての養分持ち出し量は気にしなくて良いはず。なんてことを考えていたらふと気になった...

 

田の中心の環境は過酷であるか?

レンゲとナズナは共存しているのか?の記事以降、田の草の生え方を気にしている。気になった田の一つに、この箇所がある。見ての通り、田が草で覆われている。この田が冬期の荒起こしをしているか?は覚えていない。上の写真の左下に白い花の群生があるわけだけれども、近くで見ると、こんな感じ。咲いている花は、どれも果実が細長いのでアブラナ科のタネツケバナである可能性が高い。田の縁で群生を形成しているのは、縁のみトラクターで耕起...


Powered by SOY CMS  ↑トップへ