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カテゴリー : 自然現象/page-1

 

水田に張られた水は魚にとっては過酷な環境であるらしい

ドジョウがいる田はどんな条件の田なのだろう?の続き。とりあえず、ドジョウについて知るために検索をしてみたところ、中島淳著 ドジョウの実態とその保全 - 農業および園芸第95巻 第2号(2020年)にたどり着いた。なぜドジョウは水田に棲めるのか?という節にドジョウが水田に生息できる理由が記載されているのだが、その理由として干出と高水温という記載があった。干出というのは冬季に干上がって、夏季に水没を指す。上記のような環境でドジョウが生きれるのは、ドジョウの表面にある粘

 

物理性の向上と中干し無しの田をサーモグラフィカメラを介して覗いてみたら

FLIR ONEというAndroid端末とつなげて動作するサーモグラフィカメラを購入した。家庭・アウトドア | Teledyne FLIRAndroidのスマートフォンにUSB Type-C経由でつなげて、専用のアプリを起動すれば上の写真のように撮影できる。ちなみに上の写真は玄関前のアスファルトで、13時頃に撮影したもの。撮影した時に現在地の気温を検索してみたところ、34℃(体感温度36℃)になっていた。夏の日中のアスファルトが

 

夕立だったので雨宿りで晴れるのを待つ

昨日の夕方、息子らと近所の公園で遊んでいたら突然の夕立になった。建物のある公園だったので、雨宿りをしながら待っていた。濡れながら帰ろうと言われたが、夕立は長くて一時間程と言われているのを知っていたので、雨が止むのを待つことにした。夕立は15分程度で止んだ。雨宿りの時に、なんで季節毎に雨の降り方が違うのか?と聞かれたので、雨は気温が関係していて、夕立は夏の日中の気温が高いことが要因だと伝えたが、近所には海のような大量な水がないのに、雷がなるよ

 

スベリヒユから猛暑を感じる

道端でスベリヒユを見かけた。連日の暑さか?先端が萎れかかっている。※奇形かもしれない土は悪いところなのだろうけれども、それでもスベリヒユがここまで萎れているのを見ると、連日の暑さは過酷なのだろうと感じてしまう。スベリヒユの持つCAM回路

 

ミカンの花芽分化と花芽形成の続き

ミカンの花芽分化と花芽形成の記事でミカンの花芽分化と花芽形成で花芽分化の方を見た。ミカンの花芽分化は冬期に行われ、7〜9月の乾燥ストレスにより蓄積されたデンプン量の影響を受けるそうだ。次に注目すべき箇所は花芽形成のトリガーだろう。古い内容ではあるが、ウンシュウミカンの花芽形成と葉の内生植物ホルモン含量との関係 - 農研機構に花芽形成関連の内容が記載されていた。先に用語の整理をしておくと、結果枝と発育枝という名称がある。カンキツ類の整枝せん定 ~隔年結果になって

 

ミカンの花芽分化と花芽形成

隔年結果とジベレリンの記事で、ミカンの木に冬期にジベレリン剤で処理すると花芽形成が抑制されるという内容を記載した。前回の記事でも記載した通り、各種休眠打破に関与する植物ホルモンのジベレリンが何故花芽形成の抑制に繋がるのか?がわからない。というわけで、ミカンの花芽形成について調べてみることにした。植物学の鉄則として、花芽形成の前に花芽分化というものがある。花芽形成というのは花に関する組織の発生が開始して花芽の伸長なりの現象を指す。一方、花芽分化というのは

 

ミカンの隔年結果について考えてみる

下津のミカンの記事で和歌山のミカン農家を訪ねて以降、ミカンの隔年結果について気になっている。隔年結果とは、果樹園芸作物で実のなる年とならない年があることで、栽培方法や環境によって毎年実がなることもあるそうだが、どうしてそうなるのか?が不明な現象であるらしい。隔年結果について、Wikipediaからの記載を抜粋してみると、/************************************************************/果実の成長と同

 

田の底のピンク色の扇形のひらひらは何だ?

中干し無しの田でジャンボタニシが減った気がするの記事で田の底にいるジャンボタニシの写真を撮影しようとしていた時に、田の底にピンク色の糸っぽいのひらひらしたものがたくさんいた事が目に付いた。上の写真ではピンク色の点々があるように見えるけれども、どれもが糸状だ。田の底で動き続けている生物を撮影するのは難しい。気になったので帰宅してから調べてみたが見つからず。拡大して見てみたら、ピンク色の箇所には細長い穴が空いていたので、ホウネンエビ等が土に潜っ

 

生ごみを埋めているところで濃い黒い層ができていた

土に生ゴミを埋めるという日課等の記事で触れているが、庭の土で穴を掘って生ごみを入れて埋めている。今の時期であれば大体1週間程で大半の生ごみは消える。土が黒くフカフカになったところ程、生ごみが消えるまでの時間が短くなっている。こんな感じで生ごみを入れて続けているわけなのだけれども、先日、新たな生ごみを埋める為に穴を掘ってみたら、※上の写真は右側が土表面側で左側が土の深いところ有機物が蓄積している層(写真右)と蓄積していない層(写真左)が明

 

渓流の浅瀬にオタマジャクシがやってきた

近所の川で石探しをしていたら、浅瀬のところにオタマジャクシがやってきた。オタマジャクシは石表面に付いているミズゴケ?らしきものを食べていた。この川は水が綺麗で流れも強い為、有機物が滞留するといった事がなくコケがあまり生えない。そんな中で石を突き続けているオタマジャクシを見ていると、ここで暮らすのは大変だなと思ってしまう。生息域毎に種類は異なるので乱暴な言い方になるが、オタマジャクシ(カエル)やヤゴにとって、水が綺麗な場所よりも中干しなし

 

古代史の船の材木は何か?

日下の蓼津から河内湾の東側の端を知るの記事で、後の神武天皇が船で移動した際の畿内で上陸したであろう港の話題を記載した。この話でどんな船で移動したのだろうか?という事が気になった。船で特に気になったのが材木の事で、どんな木を使っていたのだろう?この疑問を解消すべく検索をしてみたら、和船はどのように発達したか│54号 和船が運んだ文化:機関誌『水の文化』│ミツカン 水の文化センターのページにたどり着いた。神武東征よりもはるか前の話になるが、興味深い内容があったので最初に触れて

 

弥生時代の人たちは緑色凝灰岩を好んだか?

古代の港から土質を考えるに引き続き、古代の港の話よみがえる古代の港 - 株式会社 吉川弘文館 安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社の序盤で京都北部にある丹後半島の内容が記載されている。丹後半島といえば、古代史において丹後には一つの国があったとされ、数多くの遺跡が発見されている。この内容は現在の丹後半島の観光のPRを見ていればなんとなくわかる。夏に丹後を訪れると、稲作発祥の地というのぼりが立っている事からもよくわかる。稲作発祥の地「月の輪田

 

ガクアジサイの集合花にミツバチがやってきた

梅雨の時期で至るところでアジサイの花が咲いている。梅雨の雨が多い時期に咲く花。どんな昆虫がこの花を訪れているのか?を知らないことに気がついたので、雨がやんだ後にしばらく待ってみたら、ミツバチが飛んできた。ミツバチは様々な形の花から採蜜出来るので当たり前といってしまえば当たり前だけれども、梅雨時期に咲く花ということでなんか意外だった。ミツバチがアジサイの花の採蜜を行っているのを見て、装飾花だらけのホンアジサイよりも、

 

意外なところからマンガン過剰

栽培中のマンガン欠乏症を見かけたら、興味深い内容の記事を見かけたので紹介する。どうやって見分けるの? 植物の生理障害7 ~生理障害の診断・マンガンによる障害~ 2010. タキイ最前線 夏号で殺菌剤を使用したマンガン過剰になる事があると記載があった。この背景を理解する為に、植物のマンガンの利用について記載したい。マンガンは 2 〜 7 価までの原子価を取り得る。栽培では主に、マンガン(Ⅱ)からマンガン(Ⅳ)が話題に挙がるので、今回はこの範囲に留めておく。

 

使用前の脱酸素材の鉄粉は肥料として使えるか?

Dr. Stoneという漫画で砂鉄から発電機や刀を作るシーンから我が家では磁鉄鉱が流行っている。脱酸素材の中の鉄脱酸素材から鉄粉を取り出して遊んでる。磁鉄鉱は鉄器造り以外で何に使えるのか?という質問があったので、使い終わった脱酸素剤や使い捨てカイロだったら肥料として使えるはずだと伝えた。稲作で使い捨てカイロ由来の鉄剤の肥料があれば良い使い終わった鉄粉というのは酸化して褐色化したものだ。これは水稲で鉄還元細菌によって窒素固定される事で

 

天然磁石を使ってみた

鉄器の製造を行っていた古墳に近くで天然磁石は採掘できるか?で天然磁石について触れたが、天然磁石がどれ程の磁力を持つのかが気になった。地図を片手に天然磁石を探すのは難易度が高すぎるので、ネットで注文した。NK 磁鉄鉱(強磁力タイプ) ケニス 全長25mm 1個 - 【通販モノタロウ】届いたのがこれで、砂鉄をきれいに剥がすのが難しい程の磁力だった。古墳時代以前で大きめの天然磁石の磁鉄鉱を持って、こんな現象を見せつけら、更には戦の道具の材料を探すのに役立

 

歯の主成分が磁鉄鉱の生き物たち

鉄器の製造を行っていた古墳に近くで天然磁石は採掘できるか?の記事で徳島県の鉄器製造の国内最古級の遺跡付近で天然磁石の採取が可能でありそうな場所があるか調べている際に、脱線はするが興味深い研究報告があったので今回はその内容を記載する。ヒザラガイの成長に伴う磁鉄鉱の結晶構造の変化 - 日本鉱物学会2003年度年会にヒザラガイの歯について。概要しか読んでおらず、詳細は今の知識レベルではほぼ理解できない範囲なので目を引いた記述のみピックアップすると、ヒザラガイは磁鉄鉱(Fe3

 

鉄器の製造を行っていた古墳に近くで天然磁石は採掘できるか?

古墳時代以前の人たちはどのようにして鉄鉱石を探したのだろう?の記事で、古墳時代以前の鉄器の製造では、どのようにして鉄鉱石と他の石を見分けていたのだろう?という疑問に対して、ドクターストーンという漫画で磁鉄鉱を用いて砂鉄を採取していたシーンから磁鉄鉱の発見が重要ではないか?という内容を記載した。今回は実際の遺跡と鉄鉱石の鉱山の位置関係を調べてみる。加茂宮ノ前遺跡と阿波の結晶片岩製の石棒の記事で現時点では国内最古の鉄器の製造を行っていたとされる加茂宮ノ前遺跡について触れた。

 

古墳時代以前の人たちはどのようにして鉄鉱石を探したのだろう?

鉄の炭素量とは何か?の記事を作成している時に気になったことがある。古墳時代以前の人々はどのようにして鉄鉱石と他の石を見分けていたのだろうか?と。以前、少年ジャンプで掲載をしていたDr. Stone(ドクターストーン)という漫画で、主人公たちは天然磁石を持って川に砂鉄を探しに行くシーンがあった事を思い出し、『Dr.STONE』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト早速、小学生の息子らと磁石を持って近所の公園の砂場で砂鉄探してをしてみた。※上の写真はイメー

 

ヤマタノオロチ退治と赤い川

松江の玉造温泉と勾玉までの記事で日本の神話の出雲を見ている。出雲を地質的に見ると、神話に登場する三種の神器を造るための材料はすべて手に入ることがわかった。この話をもう少し深堀してみることにする。出雲の神話で有名なものとして、スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治がある。イザナキの鼻から生まれたスサノオは出雲にある斐伊川(ひいがわ:古事記では肥河と記載しているらしい)に降り立ち、ヤマタノオロチを十拳剣で切り刻み退治する。この

 

天沼矛のモデルとなった上立神岩

神戸駅から高速バスに乗車して、淡路島の陸の港西淡を向かった時、国生みの島・淡路と記載された観光案内を見かけた。話は変わって、NHKのブラタモリという番組で淡路島の回があって、淡路島の国生みに関する内容が紹介された。「淡路島〜神はナゼ淡路島を“はじまりの島”にした!?〜」 - ブラタモリ - NHK日本の神話である古事記には、イザナキとイザナミという夫婦神が天沼矛(あまのぬぼこ)で海水をかき混ぜ矛を引き上げた時のしずくから最初の島のオノコロ島が出来たという記

 

シイの花は様々な生物にとってボーナスのようなものだと思う

近隣の林の林冠でクリーム色の箇所が出来ていた。時期的にブナ科のシイ(おそらくツブラジイ)の開花だろうな。今年もシイの木の開花の時期がやってきたの記事で書いたけれども、花蜜や花粉を採取する昆虫にとってボーナス的な蜜量になっているし、その後のドングリを見てもタンニンが少なくて動物にとってもボーナスのような位置付けになっていて好きだ。シイの木は森林における極相種(安定的な森林が形成された時の中心的な樹木)的な位置付けなので、都市開発が進むと冒

 

砂利を敷き詰めたところでアレチヌスビトハギ

砂利を敷き詰めた公園の土にアレチヌスビトハギらしき草が生えていた。葉の縁を赤くしながらも、しっかりと葉を展開しながら伸長していた。※小葉が細いヌスビトハギは外来種ヌスビトハギから涼を感じるこんなに枯れた所で養分はどうしているのだろうか?根に根粒菌が付いているか?を見ようとしたが、あまりに土が硬すぎて綺麗に根から抜けない。おそらく根粒菌は付いていないだろう。そんな環境でもしっかりと育つアレチヌスビトハギは緑肥に向いてそうなので、実際のとこ

 

バガスは土作り後に役立つ資源なのでは?

OKINAWA CACAOの記事で、沖縄土壌らしき土での土壌改良の話題に触れた。土壌改良で実現したいことはストレスなく発根ができることと、地温の上昇。どちらも同じことをすれば到達する事なので、とにかく土の粘土鉱物に有機物が結合すれば良い。この話に触れていて思った事がある。もし、物理性の改善が出来たとして、土がフカフカになってガス交換が頻繁にできるようになったら、沖縄で大量に余っているサトウキビの絞り粕であるバガスこそ、地温上昇の燃料みたいに使え

 

ヤンバルで緑色片岩と出会う

沖縄の山原(ヤンバル)の大宣味村(くにがみ)の山の少し入ったところに行ってきた。目的は緑色片岩を探し、その下の土の色を確認すること。く溶性苦土と緑泥石以前、沖縄の土を考えるの記事で亜熱帯に位置する沖縄では土に有機物を施してもすぐに消費され、有機物の保護がない粘土鉱物は風化で有機物の蓄積能力が低下して、土に有機物が蓄積しにくいという内容を記載した。これは緑色片岩を母岩とする土でも同様のことが言えるのか?その疑問を解消するために地域の方と川の少し上流を目指した。

 

琉球石灰岩が風化したら何になるのか?

沖縄に行ったので、本島の南側に分布する土質の島尻ファージに行くことにした。島尻マージは石灰岩を母岩とした土という説がある。島尻マージは上の写真のように赤土で今までの話に合致していた。サトウキビ畑の赤土流出を考える現地で島尻マージを見て、すべてが文献のようではなく、島尻マージだけでも書くことがたくさんあったが、今回は一旦置いといて、他の話を進める。島尻マージのことをイメージしやすくするために、同行者に事前に伝えておいた琉球石灰岩がよく

 

今年の花粉の飛散量が多いのは何故?

花粉症の原因がスギからヒノキへ移り、花粉症のしんどさはまだまだ続く。今年の花粉の量は例年よりも多く、今まで花粉症でなかった人が発症したりと色々と大変な年になっているらしい。ここでふと気になった事がある。なぜ今年は花粉の飛散の量が多いのだろうか?ということ。花粉症でしんどいで触れたような歴史的な背景の元、爆弾に成り得る要素があって、それが今年発動して、来年以降も続くといった事があったら嫌だなと。この疑問を解消するために検索をしてみたら、適切に説明をしているサ

 

栽培において南米付近の海水温を意識しておいて損はない

ラニーニャが終息するとの情報がありますがそれに絡めて、今年の気候がどのように推移しそうかという話題があった。以前、寒さが厳しい冬になると予想されている中で出来ることの記事でラニーニャ、つまりは南米付近の海水の海水温が平均よりも低い事が観測された場合、遠く離れた日本の冬の寒さが厳しくなるという内容を記載した。今年(2023)の予想は平年通りかエルニーニョ(南米付近の海水の海水温が平均よりも高い)になる可能性が同程度という予想があるらしいが、エルニーニョになった場合は日本の冬

 

そこにいる木の名は?

とある緑地の林床にて、単子葉の木本の植物を見かけた。ここで自然にタネがたどり着いて芽生えたのか?それとも誰かが人為的にタネを持ってきて、ここに置いていったのか?周りにはハリエンジュとかいて、幹の伸長が遅いこの木にとっては不利な環境だと思いつつ、成長はしているように見える。シイのいる緑地の林縁にハリエンジュ?この木にとって、この環境は悪すぎるといったところではないのか?そこらへんはどうなのか?を知りたいので調べてみたいが、この木の名前はどうや

 

花粉症でしんどい

花粉症でしんどい。スギが生息していない町中でも花粉の飛散の影響を受けるのは、何とも非効率な受粉の仕組みだなと思う。スギが虫媒花だったらここまで嫌われなかっただろうけれども、虫媒花のような高度な仕組みを持った木であったら、人の社会の要件を満たすような急成長という特徴がなかっただろうから、世の中、いいとこ取りはできないなと。戦後復興や高度経済成長で木材として利用する為にスギを植林したらしいが、海外からの輸入で価格面で負けていたり、本来、電柱として利用しよう

 

落ち葉の下にいた草たちが活気付く

暖かくなり始めた時期の褐色の落ち葉の隙間から緑色の葉が増えていくのを見るのは良いね。冬の寒い時期にもこの場にいたのだけれども、暖かくなり始めた事に何となく目立ってくる。この先、他の株達の活気付き、落ち葉を覆うようにして葉を展開して、落ち葉が目立たなくなっていくのだろうなと。

 

ベントナイトと落ち葉で草たちは活気付いて、環境は更に変わる

ここは知人が管理している花壇だけど、一見普通の花壇のように見えて、興味深い事が起こっている。赤丸で囲った箇所を注目したいのだけれども、その前のこの花壇のことを触れておく。この花壇は三年程前の初春からベントナイト + 落ち葉を局所的に投入していた。昨年の晩秋に一斉に草を抜き、そのまま放置しているのだけれども、ベントナイト + 落ち葉の箇所は見ての通り、青々とした草で覆われている。赤丸との境の場所では徐々に草の勢いが減り、

 

食用油の自動酸化とオフフレーバー

植物体内でのα-リノレン酸の使いみちの記事までで必須脂肪酸のリノール酸とα-リノレン酸についてを見てきた。α-リノレン酸についてもう少し見ておきたい事があるけれども、その前に、食用油の酸化について触れておきたい。食用油が古い時に酸化したという表現を使う事が多いけれども、この酸化とは一体どのような反応なのか?単純に、Ben Mills - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる

 

低木の根元にマツの若木

近所の山を行き、展望台に到着した時に高さを管理された低木を見かけた。名札が立っていたけれども、メモするのを忘れてこの木の名前はわからない。この木だけれども、よく見るとマツの若木が生えていた。もし、ここの展望台を管理している人がこの若木を切らずに放置をしたら、数年後には周りの低木の背丈を抜かすだろう。高校生物レベルの教科書ではマツは森林形成において序盤に生える木扱いなので、ここはまさに林の成り始めということか。関連記事山を一部

 

今年はリン酸施肥について考えた一年であった

生物系の今年一年の振り返りをしてみる。今年で一番大きな事といえば、秀品率が高い畑の土のリン酸値は低かった等の記事で触れた土壌分析における無機リン酸の量の話だろう。当サイトでは無機リン酸の量に関して話を曖昧にしていたが、この話は技術顧問で関与している株式会社京都農販の事業で得られた知見を元に再検証したものとなっている。※詳しい内容は下記のページに記載あり。研究開発 | 株式会社京都農販土の物理性と化学性を粘土鉱物 + 腐植質肥料で向上

 

糸状菌が分泌するシュウ酸の役割

Al型リン酸の蓄積の問題に対してダイズの栽培はどうだろう?までの記事でラッカセイやリン酸でAl型リン酸の蓄積問題を解決することを見てきた。Al型リン酸の蓄積に対して、シュウ酸が有効なのは確実そうで、それであったらシュウ酸から続く無農薬栽培への道の記事で触れた糸状菌の菌糸の先端でシュウ酸の分泌が活発な事の詳細も見ておいた方が良さそうだ。というこで早速、キノコとシュウ酸で検索をしてみたら、リグニンの分解辺りでシュウ酸の働きについて記載している読み物にたどり着いた。渡辺隆司

 

シュウ酸から続く無農薬栽培への道

リン酸値の改善の為のラッカセイ栽培で気をつけるべきところの記事で植物のAl型リン酸の利用について調べている時に、アカマツの菌根菌が生成するシュウ酸アルミニウムが抗菌作用を示すという記載が目に付いた。シュウ酸であれば、植物の根からも分泌されると報告がある有機酸であるわけで、シュウ酸アルミニウムの抗菌作用について調べていけば、無農薬栽培への道が一つ進むかもしれない。というわけで、調べてみることにした。とその前に、NEUROtiker - 投稿者自身によ

 

土壌分析でカリウムの測定はどのようにして行う?

連日、土壌分析の結果について話をする機会が続いた。カリに注目する機会が多いのだけれども、ふと「そういえばカリの測定方法は一度も調べたことがないな」ということが頭に浮かんだ。というわけで、農林水産省のサイトにある土壌分析法を読んでみた。交換性塩基(カルシウム、マグネシウム、カリウム)は原子吸光光度法,炎光光度法で測定と記載されていた。カリウムは炎光光度法によって測定するそうだ。炎光光度法で用いる炎光光度計はナトリウムやカリウムの炎色反応を定量分析する。炎色反

 

林縁にてアベマキらしき幼木たちを見かけた

時々人の手が加わっている林縁の日がよく当たるところにて、赤丸で囲った箇所にブナ科のアベマキだと思われる幼木がたくさん自生していた。ここは時々草刈りしている人を見かけるけれども、人為的に木を植える場所ではないので、ここで発芽した木になるだろう。このままこの木を刈り倒さなければ、林縁にアベマキの群生が形成されるだろう。こうやって森林ができていくのかと森林の始まりを感じた。森林の縁から木々の棲み分けを学ぶ林縁の外側の更に外側の更に

 

幹に絡まった植物の葉が紅い

林縁の落葉樹に目が行った。幹に絡むツタらしき植物の葉が紅色で目立っている。紅葉といえば、光合成が活発なのだけれども光合成を抑えたい時に葉のアントシアニンの量を増やすことに因るとなっている。葉でアントシアニンを蓄積させる意味ツタがこんなにも紅色なのは、本来のツタの生息地はもっと日差しが弱いところだけれども、たまたま林縁で光量が多い場所にいてしまったので、アントシアニンを溜め込んで光合成を抑えるということなのだろうか?

 

アラカシのドングリを見て、冬の訪れがもうすぐであることを感じる

アラカシのドングリがやっと熟した。アラカシのドングリは寒くなるまで静かに熟す近辺に数種のドングリが実るブナ科の木があるけれども、アラカシのドングリが一番遅く熟す。アラカシのドングリが熟したのを見て、もうすぐ冬が到来するという気持ちが芽生えるようになった。なんて思ったのと同時に、アカガシ、ツクバネガシやイチイガシのドングリが頭に浮かんだけれども、これらのドングリはいつ熟すのだろうか?アカガシやツクバネガシは定期的に訪れるのが難しい環境に自生し

 

河川敷の草たちが層状に群生を形成している

とある河川敷を俯瞰してみて、上から順にクズの傾斜、イネ科のオギっぽい群生、クズとセイタカアワダチソウが競い合っている帯、オギっぽい群生が綺麗な層状になっていた。グリーンモンスターと呼ばれるクズは無双状態で繁茂すると思っていたけれども、層状になっていることから、ここにはクズの弱点というものがあるのかもしれない。グリーンモンスターちなみに一番手前のオギっぽい箇所は川の手前なので、川の堆積地の草々の記事で記載した通りで、クズには苦手な環境であるらしい。クズとセイタカアワ

 

アラカシのドングリは寒くなるまで静かに熟す

シラカシの未熟ドングリが割れていたの記事で見たシラカシの木だけれども、昨日訪れたら、もうすぐ落下するであろう状態まで色付いていた。シラカシは受粉してからその年のうちに熟して落下するので、他ドングリと比較するとドングリの形成が早いなと。この木の数m先にアラカシの木があるのだけれども、昨日の時点でまだ色付き始めていなかった。アラカシも受粉した年に熟して落下するタイプのドングリなのだけれども、シラカシのドングリよりは熟すのに時間を

 

センダングサの群衆を飛び交うミツバチたち

河川敷のコスモスやアメリカセンダングサ(以後、センダングサと表記する)が繁茂している箇所のセンダングサの方で、ミツバチを見かけた。見分けの自信はないけれども、腹部と尾部の付け根が明るい色なのでセイヨウミツバチかな?と思っている。なんて見分けのことはここまでにしておいて、このミツバチは近くの大きなコスモスの方には近寄らず、センダングサの蜜をせっせと採取していた。花とミツバチの共進化、花の色おそらく冬支度なのだろうけれども、センダングサのような小さな花

 

赤トンボを探しに収穫後の田んぼへ

赤トンボを見に行きたいということで、探しに行くことにした。トンボ出版から出版されている新装改訂版 トンボのすべて 増補 世界のトンボの本に赤トンボは収穫後の田の水たまりに産卵しにくると記載されていた。そこで、イネの収穫後の田をウロウロと歩いていたら、赤いトンボが湿っている田の周りを飛んで、時々、田の水たまりに腹の先端をつけていた。動きが速すぎて撮影できなかったので素材サイトのものを載せるけれども、上の写真のような感じ。この時気になったの

 

クリの木の下で栗拾い

近所の林にブナ科のクリの実を拾いに行った。写真ではわからないが、林の手前は整備されていて、子供が頻繁に通るからクリのほとんどは毬(殻斗)のみになっていた。ブナ科の木を学ぶほど、クリという植物が不思議に思えてくる。クリは落葉広葉樹であるので、冬前に葉を落とす。この内容であればブナ科の他の木、例えばクヌギやアベマキも同じだろうと思うのだけれども、不思議に思うのはここからだ。クヌギやアベマキは大きなドングリとして有名で、花が花粉を

 

連日の長雨による土砂が田に入り込みイネの生育が不調になる

稲作のごま葉枯病は土壌劣化に因るものだと考えるとしっくりくるの続き。ごま葉枯病で苦戦している地域の話の詳細を更に確認してみたら、田に土砂が入ったそうだ。その土砂がどのような土質であるか?が不明で、田の土壌の質が変わってしまったそうだ。この話を聞いて、毎年報道されるようになった大雨による浸水被害を連想し、今後は今以上に多発するだろうから、今の機会に見ておくことにする。田に入り込む土砂は上流に何があるか?によって異なってくるので一概に言えない。養分を豊富に

 

台風一過後の草たち

台風から数日後、歩道を歩いていると、街路樹の下辺りで草が倒伏している箇所を見かける。そんな中で、キク科らしき草が倒れていたのだけれども、太陽の光の方を向き始めて伸長を始めていた。オーキシンと脇芽と不定根いろいろな草と見比べると、今回撮影したキク科の草の強さが際立ってくる。背の高いキク科植物が放つ風格関連記事台風対策とESG

 

台風対策とESG

農業のとある生産法人の発信が目に付いた。その発信というのが台風に負けないというものであった。台風の上陸時の防風で栽培中の野菜をダメにしないように務めるということだろうか?この発信を見て、根性論的な方針を打ち出すことに不安を覚えた。台風に負けないというのは、生育面で見ればおそらく、発根を促進して、暴風で株が折れないようにすることと、大雨後に畝に水が残り続けないように速やかに排水して、根腐れを防止することの二点が主になるはずだ。※台

 

対流圏と成層圏

今回の記事では前回の隕石由来のエアロゾルの記事に記載した内容を深く理解するために気象の用語に触れていくが、あくまでも自身の理解の為なのであまり参考にしないように。前回の記事では成層圏で隕石由来のエアロゾルが出来て、それが対流圏に流れてきているという内容を記載した。エアロゾルは雲のタネのようなもので、鉄やマグネシウムを含んでいる可能性があるわけで、栽培に直結する可能性も高い。だから、用語を一つずつ整理しながら理解を深める必要がある。というわけで対流圏について触れてみる。


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