Comparison_of_rice_ears


稲作な上手な方の稲穂が籾の色が濃くなるのは、フェルラ酸の重合によるものか?までの記事で稲作が上手な方の田では稲穂の籾の色が濃くて綺麗だという話題から、フェルラ酸に当たりを付けて話を進めた。


細胞壁を構成するヘミセルロースの一部にフェルラ酸が組み込まれていて、これにより細胞壁の強度が増しつつ、色が濃くなる可能性がある。

この内容を踏まえた上で、


Cycloartenyl_ferulate


γ-オリザノールに触れていきたい。

γ-オリザノールは米ぬかに含まれる成分で、医薬品として話題でコレステロールの吸収を抑える作用、更年期障害などの不定愁訴に効用がある。

γ-オリザノール - Wikipedia


γ-オリザノールの構造をよくよく見てみますと、左側にフェルラ酸があり、右側がステロールになっている。


以前、イネのストレス応答を医薬品として活用の記事でイネが高温ストレスを受けた時に糠にγ-オリザノールが蓄積するそうで、今回の話と合わせると高温ストレスを経験するとγ-オリザノールを合成するためにフェルラ酸が使用されるということになる。


もし、γ-オリザノールを合成する方でフェルラ酸が尽きてしまって、ヘミセルロースの方にあまり回せないとすると、籾の方の色が薄くなる可能性が考えられることになるので、高温ストレスは回避した方が良いことになる。


高温ストレスの回避で有効なのは中干しを弱める事であって、冒頭の右側の穂の田は中干しを意識的にしてなかったなと。


ところでイネはなんでフェルラ酸をγ-オリザノールのような形にしておくのだろうな。

フェルラ酸にステロールを付与することで使い勝手が良くなったりするのかな?