水稲の栽培をされている方から、コナギやクログワイの勢いが凄くて大変だという連絡があった。

コナギと

クログワイだけれども、私が知る限り最もうまく栽培されていると思っている田では、これらの草は生えてこず見かけることがないので、土壌改良をすれば自然と個体数は減っていく草だと思っている。
メッセージをくれた方は今どうにかしたいはずなので、これらの草について理解を深めておく必要があるなと。
クログワイの方を見ていく。
クログワイはカヤツリグサ科ハリイ属の単子葉植物の草本で

Show_ryu - 投稿者自身による著作物, CC 表示 3.0, リンクによる
細長い花茎だけを伸ばす植物で、湿地にはえるそうだ。
初夏から秋にかけてよく繁茂し、秋の終わりには匍匐枝の先端に小さな黒っぽい芋(塊茎)をつける。この芋の形がクワイに似ているのでクログアイと呼ぶようだ。
クログワイが防除が難しい草として扱われるのは、塊茎が深いところに形成されることであるらしい。
塊茎は乾燥に弱い為、秋冬で掘り起こせれば良いらしいが、深いところまでは難しく田に残ってしまうようだ。
この文章を読んで凄く気になることがある。
写真をどう見ても、イネと光合成の面で競ったとしても、この形状で優位になることはないだろう。
であれば、クログアイがイネの生育を妨害するのに長けているという風に考えることができ、真先に思い付くのがアレロパシーだろう。
というわけでクログアイとアレロパシーで検索をしてみたけれども、それっぽい報告は見当たらず。
イネの根の生育を確認する為に一株抜いてもらった写真を送ってもらった。
根を見てみると、地上部に対して根は全体的に褐色で浅く、根の先端に鉄の酸化被膜らしきものは見られなかったそうだ。
もしかしてだけれども、クログワイはイネの根圏から酸素を取り除くような機能を持っているのか?
例えば、根圏に消費しやすい脂肪酸等を放出して、脂肪酸の消費により酸欠状態にするとか。
鉄の酸化被膜の形成よりも早く土壌中の酸素を消費することができれば、イネの根は弱ることになりイネのアレロパシーのモミラクトンの分泌量が減り、クログワイは有利になる。
そうなるとクログワイの方も同じように酸素不足の影響を受けるのではないか?と思うが、その当たりがわかってくれば色々と見えてくるものがあるのだろうね。



