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センダングサを見て思い出す師の大胆さ


前回、師が1haの畑に木材チップを10トントラック160台分投入した後、木材チップを敷き詰めた個所でほぼアメリカセンダングサ(以後、センダングサと表記する)という状態になったと記載した。


実際のところ、どんな木材チップをどのように敷き詰めたかといえば、


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こんな感じの粗い木片を


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こんな感じで敷き詰めた。

農業の常識からはるかにかけ離れたものだった。


ここまで多く木片を投入すると、作物に与える肥料はすべて木片を分解するための微生物らの餌となり、作物に吸収される前に微生物らにとられ、作物はまともに成長できないと考えられる。

実際、この土地で安定的に栽培できる様になるまで3年もかからず、その後は半端ない安定性を確保できたことから、農学の専門家というのが如何に机上の空論で閉鎖的な環境であるかを感じた。




生態というものは如何に柔軟であるかを痛感したよ。


例えば、


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こんな感じの大きな木片だけど、農学的な思考であれば、この木材は細菌やキノコによって徐々に分解されて土に還ると考えられ、それには10年以上という膨大な時間をかけて行われると考えられる。


しかしだよ、実際には3年も経たず、土か木片だかわからない状態になった。

木片が土に還る要因として、微生物の分解よりも大きなものがあったんだ!


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このセンダングサだけど、木材(実際は微生物)に養分を取られると考えれている環境において、ここまで繁茂しているのはおかしい。

ざっと見、黄葉も紅い葉もないことから欠乏症も見られない。

赤い葉は上にいる鳥への意思表示にみえる


ということは、必ずしも炭素率が高い資材で窒素飢餓が起こるとは限らないということがわかった。

山の木々の間にあるとある切り株で


このセンダングサの群衆から一株抜いてみると、


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強靭な根が張り巡らされていて、


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たくさんの根がたくさんの木片を貫通していた。

面白いことに、貫通された木片は非常にもろくなっており、軽く押してみるだけですぐに土のように細かくなった。


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大きな木片だった頃は微生物はおそらく内部に積極的に入り込むことができず、外側や内側から積極的に分解をしていくことはおそらくできなかっただろうけど、


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根に貫通されることによって、木片の内部に容易に入り込める様になっただろう。

センダングサは周囲の養分の取り合いをものともせず、着々と伸長を続け、木片を破壊していく。


有機物を土に還すには微生物の働きは不可欠かもしれないけれど、それよりも前にセンダングサのような開拓性のある植物の干渉が必要不可欠なのだろうな。


師の大胆さ、木片とセンダングサから有機物が土に還る過程を見せてもらった。

これが後々非常に役に立っていくが、それはまた別の機会で


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