今年は梅雨らしい日をほぼ感じず、えらく早い時期に梅雨明けが発表された。
私の住む近畿地方では平年よりも22日程早く、昨年よりも21日程早い梅雨明けだそうだ。
“最も早い梅雨明け”判断 なぜ? 東日本はいつごろ? 気象庁 異常気象情報センター 及川義教所長に聞く | NHK | 気象
この超が付くほどの異常気象は、この先の季節に大きな変動が返ってきそうで相当怖い。
例えば、梅雨時期に本来山に雨が降って、その水が山の土に蓄積して、
その後の農業用水で使われるであるはずだったのにそれがなく干ばつに見舞われるとか。
おそらくこういう事態を想定して、イネの乾田直播といった陸稲の技術の見直しがあるのだろうけれども、水稲特有の地力で穫るから陸稲の肥料で穫るに切り替わり、菌根菌かなんかで減肥を目指すが、あれは地力の前借りだから、急速に土壌の劣化を引き起こす可能性があり、それはそれで心配だ。
水田からメタン発生を気にして乾田にすることは良い手なのだろうか?
土壌の劣化を考えるために地力について整理する - 京都農販日誌
早い梅雨明けの反動で、夏場の局所的な大雨が増えるかもしれないから、主に畑作で浸水の対策はしておいた方が良いかもしれない。
浸水対策で真っ先に思い浮かぶのが、EFポリマーは令和の肥料革命になるかもしれないの記事で触れた
土の保水性を向上させる高吸水性樹脂のEFポリマーを仕込んでおく事なんだろうなと。
EFポリマーの持つ保水性の向上の他の機能として、
カチカチの粘土を
のように多孔質にして空気が入りやすい状態にする。
ただ、この内容は基肥の施肥中に一緒に仕込んでおかないと効果を発揮しないので、今からでは難しいかもしれない。
この先は試していない内容なので、うまくいくはわからないが、
このように畝間が水没してしまった状態の畑で、EFポリマーを散布したら水を蓄積しつつ、周辺のコロイド化した粘土も集積して、畝間の土表面に保水性が高く通気性も高い土が層状になり覆うという事が起こりそうな気がする。
EFポリマーと粘土が集積した塊は多孔質ではあるが、硬い状態になるので、以後の栽培の草抑えのような働きもしてくれそうな気がする。
追記
2022年にも早い梅雨明けの話題を投稿していた。