前回の稲作の害虫の天敵が集まってくる田の記事の続き。



上の写真の田はレンゲの栽培後に田植えをし、中干しをせずに連日の猛暑日を過ごした。

昨年のレンゲのタネの播種前に土壌改良材と稲わらの腐熟を目的とした黒糖肥料の施肥を行い、


レンゲの花が咲いた


例年よりもレンゲの有機物量が増えた状態で鋤き込んでいる。

レンゲの鋤込みの時は有機物が土壌に定着して土を形成するように粘土鉱物を施肥してから鋤き込んだ。

ヤシャブシは水田の肥料として利用されていたらしい


地上部の葉の量が増えていたということは、当然、地下部の根の量も増えているわけで、鋤き込んだ後の物理性の向上も例年以上であったはず。

レンゲ米の質を向上させることはできるか?


これらの背景を踏まえた上で、今年の栽培中にある話題が挙がった。



レンゲ鋤き込み時に粘土鉱物を入れて、土の形成を狙ったとは言え、イネの養分となる有機物も相当の量であったはず。

その結果からか昨年と比較して今年のイネの生育は旺盛だった。

※基肥で利用している一発肥料の施肥量は昨年と同じで、追肥はしていない。

レンゲ米栽培の水田と有機一発肥料


葉の生育が旺盛だけれども、本当に中干しをしなくて良いのか?

この疑問の背景には中干しをすると土壌中の肥料分のイオン化が抑えられ、肥料分の吸収量を減らして、無効分げつの発生を抑える事が出来ることがある。

物理性の改善により、中干しをしない事による最大の懸念事項である硫化水素の発生は心配していない

中干しによって、収穫期前に集まってくる厄介な昆虫らの天敵の数が少なくなる方が心配

稲作の中干しの意義を整理する


36℃といった猛暑日が連続することが予想されている中、中干しをして葉温を高めるような選択は論外なので迷うことはないが、中干しをしないことで発生するであろう無効分げつは施肥量の観点から無駄になるのではないか?

猛暑日が多い中で中干しの意義を再検討する


無効分げつは新規に発生した分げつ(シュート)に対して、不定根の発生が間に合わない状態で出穂してしまった分げつを指すわけで、物理性の改善がされた発根が促進されているであろう田において、無効分げつは頻繁に発生するのだろうか?

イネの有効分げつ歩合とは


仮に無効分げつがたくさん生えてしまったとしても、施肥量が例年と同じかそれ以下であれば、米の収穫後の稲わらの鋤き込み量が増えて、その影響で次に続くレンゲの生育が旺盛になれば、それはそれで良いのではないだろうか?


無効分げつの発生に関して思うところがあるのだけれども、それは次の記事で投稿することにする。


-続く-