良い土の匂いは放線菌によるもの?で放線菌の話に触れた。
有機農業では放線菌の活発な土壌は良い土壌という認識があって、
確かに放線菌は、
・好気性環境(酸素多め)で活発になりやすい
・カビ(菌)の外殻であるキチン質を積極的に分解する酵素を分泌する
・細菌に効く抗生物質を合成するものがいる
といった特徴があり、作物にとって栽培しやすい条件で増殖しつつ、一部の土壌微生物が過剰に増殖することを防ぐ役割を果たすように見える。
それを踏まえた上で、再び放線菌の説明を読むと、放線菌はグラム陽性の真正細菌と記載されていた。
グラム陽性については下記の記事を読んでもらうとして
真正細菌、それよりも前に菌と細菌について触れたいと思う。
菌と細菌だけど、ざっくりと書くと多細胞生物か単細胞生物か?で分けることができる。
菌についての例を挙げると、

例えば、ネギの病気の白絹病の原因菌だけど、目に見える形で糸状の菌として増殖している。
この菌は糸状菌と呼ばれるカビで、糸状菌は多細胞生物で菌として扱われる。
他に

巨大過ぎてピンと来ないけれども、キノコもカビの仲間で菌の扱いになる。
一方、細菌は単細胞生物なので、糸状菌のように目に見える形で増殖することは基本的にはない。
これまたざっくりなイメージだけれども、糸状菌よりも細菌の方が構造が単純であるため、増殖が速く、作物が細菌による感染の方が病気の侵攻がはやく厄介なものが多い。
※軟腐病とか
これで菌と細菌についての区分は一見落着と思いきや、ここで一つ問題が生じる。
その問題というのが、

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パンや酒の発酵に関与する酵母だろう。酵母は見ての通り単細胞の微生物でありながら、細菌ではなく菌として扱われる。
菌と細菌を分ける最大の特徴は細胞の中にある。
それは、細胞内にある生体情報が書かれているDNAがどのような状態にあるか?で
今回は菌のみに触れておくと、

菌(カビ等)を含む真核生物(動物、植物もこの括り)の細胞では、生体情報を持つDNAは核膜に包まれている。
一方、細菌を含む原核生物のDNAは核膜に包まれていない。
更に細かい事を言うと、細胞内にあるタンパク合成に関与するリボソームという小器官の構造が異なっているけれども、それらはここでは触れないことにする。
リボソームの構造が異なることから、この差異を利用して人体には影響が少ない抗生物質が開発されている。
話は最初に戻って、細菌にのみ効く抗生物質を放線菌の一種が合成するとされている。
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