昨年、大阪市立自然史博物館で鉱物展が開催されていたので行った時のこと、各都道府県の石という展示があった。
京都府の石を見てみると亀岡の桜石というものだった。
この桜石を見た後、亀岡のどこだろう?と早速調べてみて、良く行く場所の近くの寺であることがわかった。
近くというのはなかなか訪れないもので、先日、ふと件の場所に行ってみたくなって行ってきた。
何故行きたくなったか?というのは後ほど
桜石で有名になった箇所は亀岡市街から丹波へ向かう国道の途中にある積善寺とその横にある桜天満宮。
階段を上り、境内に到着すると桜石に関する情報が記載された看板が立っていた。
その看板を読んでみると、
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桜石は、泥質岩にマグマが貫入して熱変成作用を受けホルンフェルス化した際に、様々な鉱物が再結晶したものです。当地の桜石は六角短柱状で、指先でたやすく結晶を割ることができます。また、割った面をみると美しい花弁状の模様をみることができることから「桜石」と呼ばれています。
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泥質岩にマグマが貫入して熱変成作用を受けたということは、元は付加体の地域で、貫入したマグマの現在の姿は花崗岩か?
ということで地質図で調べてみると、
寺のある箇所が付加体で、
山の所々で花崗岩がある。
せっかく訪れたので、境内に桜石がないかと探してみたけれども、軽く見た限りでは桜石らしきものは見つからなかった。
岩を割らないと桜石らしさはわからないらしいので、
案外目の前にあった岩がそれだったりしてね。
ちなみに桜石の正式名は菫青石(きんせいいし)というケイ酸塩鉱物で、深成岩関連の熱に触れて雲母化した鉱物とのこと。
雲母と言えば、さらに風化するとバーミキュライト
そんなことは置いといて、何故、亀岡の桜天満宮付近に来たかったかというと、実はこの場所はもう少し山側に向かうと、
京都(亀岡)湯の花温泉という天然のラドン温泉がある。
ラドンといえば、深成岩に含まれる放射性の鉱物が放射性崩壊をおこすことで水が熱せられるもの。
ここに温泉があることと、ここに桜石があることは密接に関係しているのだろうな。
今回は桜石は見つけられなかった。というか見つける気はあまりなく、温泉がある環境を見たかったというのが本音。
だけれども、桜石の写真が一つもないというのは味気ないので、桜石の説明が記載されているページのURLを記載しておく。